最近、町中華屋さんにどっぶりとハマっている私ですが、いつもメニュー表見て気になってたメニューがあるのです。それが【肉そば】でして、聞こえはとてもシンプルなのですが、実際に頭の中でイメージができない。そば・うどんなら、ばら肉が乗ったのが思い浮かぶのですが、中華屋でそんな麺類見たことないような・・・。だったら一度注文して食ってみよう!という思いつきから実行してしまいました。
実際に10軒ほど食べ歩いた結果、いろいろバリエーション・店主のセンスの広がりがあるものだな・・・というのが率直な感想です。
・湯麺系
・肉旨煮・広東麺系
・肉絲麺系
だいたいこれらのイメージから成り立ってるように思え(※個人的感想)、そこから塩味か醤油味か、餡かけかそうでないか等の広がりがみえるようです。私の回った中では、割とタンメン・肉野菜炒め系から肉を強化した展開が、多かった気がいたします。
それでは順に見ていきましょう。
1.キラク(下神明)肉ソバ
こちらは個人的に何度もお世話になってる町中華屋さん。天気が良い日は、大井町からら西大井の間を歩くのですが、その中間地点にある店です。とにかく安くて早くて旨いので、たまに混んでいるのですが、比較的いつも座れます。時々、出前に出てて不在で待つこともあるのですが、それもご愛嬌。本当に忙しい時は、ご家族がヘルプされますので、アットホームな雰囲気もありありの店です。
こちらの「肉ソバ」ですが、配膳された瞬間は「タンメン!?」って正直思うかもしれない。しかし、こちらのタンメンも食っている身としては、少しばかりの肉強化の方向性と、スープを醤油系にしているところに大きな違いを感じ取ります。肉と言えば有難かった昭和の香りもあるような・・・そんな「ちょっぴり贅沢」がうれしい。肉食ったというより、ヘルシーな肉野菜炒めを食ったような後味も楽しからずやです。詳しくは下記にて。
関連ランキング:中華料理 | 下神明駅、西大井駅、戸越公園駅
2.前川(恵比寿)肉そば
渋谷区恵比寿界隈で、町中華があるだけで奇跡なのですが、格安で提供してくれてるところが更に奇跡。ワンコイン前後で腹が膨れるという幸せがウリなお店です。そんな庶民的なお店ながら、来客はわりとIT系っぽい若手エンジニアも多く、特に外回りの営業職の方はいつもおられるような記憶です。こちらは大盛りにするとトッピングが別皿に出されてくるので、そういうところもお得感あります。
そんなこちらの「肉そば」ですが、イメージとしてはトッピングは「中華丼」のそれです。少々大き目なカットされた葉野菜やネギがゴロゴロと入っている中に、シイタケの旨みが沁みる旨さ。肉も強化されておりますが、麺顔には現れず下に隠れております。椎茸だけで味わいのイメージが随分と変わる。これにもし餡がかかってたらもっと面白くなりそう・・・。格安メニューの中では少し高めで怯んでしまいそうになりますが、余計なこと考えず食らうと、大変旨しです。詳しくは下記にて。
3.二葉(学芸大学)肉ソバ
こちらは、とんねるずの番組で紹介された店。「汚いけど美味い店」で表彰されてますね。店前にはその記念像がありどこか誇らしげ。でもそこまで言うか?と思え、決して汚い店ではありませんー(笑)。むしろ下町っぽい人情に溢れた感覚で居心地が良く、昼間から瓶ビールが並んでもおかしくはありません。半日休暇をとって午後からまったりしてみたいと、実は考え中です。
さてこちらの「肉ソバ」ですが、塩味系の清湯スープに、肉大きめの野菜炒めが乗っかるというスタイルです。このスタイルは他にも似たのが多くありそうで、ひょっとしたら「町中華系肉そばのスタンダード」なのかもしれないと思ってます。いかにも中華鍋で肉と野菜を炒めて、スープで合わせたという感じで、炒めの塩コショウがスープ表面に浮きまくるのが印象的。そして熱々で食えるという有難さ。意外に冬に食うと嬉しいメニューかもしれません。詳しくは下記にて。
4.万福(羽村)肉そば
個人的に、週末は気分転換にクルマで青梅街道を流すことが多いのですが、そんなロングドライブにはうってつけのほのぼの町中華屋さん。それが万福さんです。真冬に訪れ扉を開けて入った途端、そこは和やかでゆっくりと時間がすぎてゆくような空間。こちらも夫婦舟経営スタイルで、とてもハートフルなお店です。
そんなこちらの「肉そば」は、トッピングが野菜炒め的ではありますが、肉のボリューム感がとても多め。肉食ってる!という感覚がする一方で、肉の優しい味わいがとても印象的。関西に肉吸いって言う、肉うどんの上だけ(うどんなし)の料理があるんだけど、何と無くその味わいを連想してしまって、関西オリジンな私は心を鷲掴みされてしまいました。詳しくは下記にて。
5.新京(東長崎)にくそば
知る人ぞ知る、典型的町中華屋。東長崎の良心とも言える、文化財的なお店・・・私の中ではそんなイメージです。以前、もやしそばで訪れて以来、ここはとても大切な店となってます。店の佇まい、店内の空気感、大将の優しさ等、いちいち心に沁みる。そして価格も時代錯誤かと思えるほどに、格安なのです。
そんなこちらの「肉ソバ」は、肉だけでなく、野菜も椎茸も多めに炒め込んだスタイル。非常に優しい味わいで、しかも真冬には温まる緩い餡掛けが、実に嬉しいのです。こういったスタイルには、柔らかめの麺が似合うと思うのは私だけでしょうか。懐にワンコインあるなら、この店に行けば幸せになりますよ。詳しくは下記にて。
関連ランキング:中華料理 | 東長崎駅、新江古田駅、江古田駅
6.菊凰(大門)肉そば
新橋・汐留方面にも同じ名称の店があるんですが、関係あるんでしょうかね〜なんて、軽い気持ちで訪問した記憶。大門周辺も有名ラーメン店が多い中、やはり町中華屋も健在でして、ビジネスマンやら地元客が多い。まさしく地元に根付いたプレゼンスを感じます。
そしてこちらの「肉そば」ですが、塩清湯系のさっぱりスタイル。湯麺の野菜炒めがごっつくなったような感じで、肉の存在感が拡大されてるようなイメージです。実は肉もアピールでしたが、白菜がうまくて何だか冬の味わいだなーなんて得した気分を覚えています。詳しくは下記にて。
7.こばやし(不動前)肉ソバ
町中華系グルメ本でもお馴染みのお店です。個人的には、仕事関係でこの界隈を通過することが多く、それで「町中華系食いたい!」と思った時は、やっぱりここですかね。それに大将の経営スタイル、生き方にも共感するところがございまして・・・忘れることができないお店なんです。
そんなこちらの「肉ソバ」ですが、町中華にしては、結構ダイナミックなスタイル。おおぶりなカット野菜が歯ごたえよろしく、肉以外にも玉ねぎとキャベツの甘み、そして椎茸の旨味が味わえます。肉自体もなかなか特徴的で、贅沢さを感じる一品。詳しくは下記にて。
関連ランキング:中華料理 | 不動前駅、戸越銀座駅、武蔵小山駅
8.梅華(自由が丘)肉そば・肉糸麺
自由が丘に、あまりラーメン・中華屋のイメージはないかもですが、実は結構ラーメン店が駅近くにはあります。そんな中でも割と老舗っぽい存在感があるのが、「梅華」さんでしょう。町中華というより、中華料理店というジャンルに入りましょうが、ここの肉そばが人気というネット情報と口コミを得まして、行ってみました。
ここの「肉そば」は、なんとなく個人的には「ばん麺」に似たイメージして、しっかりした肉野菜炒めの餡掛けが、トッピングとしてかかってます。塩気と甘みのバランスが良く、麺を食べ終わってから残ったトッピングでライスでも食えそうな感じすら覚えます。若い人たちが多いお洒落な街のイメージですが、割と落ち着いた客層が多いので、近くに寄ることがあればいかがでしょう。詳しくは以下にて。
9.平和軒(大崎広小路)肉そば
立正大学前にありながら、坂道と路地裏に囲まれた店でして、本当に目立たないお店。しかし、知る人ぞ知るといった感じで、ランチタイムは常に満席です。テーブル席よりも小上がり席が広くて、どこかのお宅の今に居るような錯覚すら覚える、本当にアットホーム感極まれりなのがいい!。それにこちらの大将も明るく丁寧な接客も魅力的でして、駅からは少し歩くもののまた訪ねたくなるのです。
こちらの「肉そば」も塩味系で、野菜炒めに肉多めの感じの具材たちです。個人的にはスープがいい感じで、肉のエキスに加え、玉ねぎの甘みなど野菜の旨味がしっかりと伝わるのが印象的でした。他のメニューも独特なラインナップですし、ゆっくりと町中華屋の余韻に浸りたいなら、ここはお勧めです。詳しくは以下にて。
関連ランキング:中華麺(その他) | 大崎広小路駅、大崎駅、五反田駅
10.華吉(中野坂上)肉糸切りそば・肉絲麺
中野坂上駅から、地上に出ることなく店先まで誘導されますから、雨など天候不順なれば大変重宝しますね。ビルの地下にあるのですが、店先は吹き抜けイメージで開放感があります。このビルの住人などは、すごく利用しているようで、私が行ったときは混んでました・・・・味わいなればこそでしょうか。
こちらの「肉糸麺」は肉そばでもカットされた肉が特徴です、青椒肉絲のピーマン・タケノコの代わりに、他のニラやもやし等で代用したようなイメージで、軽く餡がかかっているのももう一つの特徴かと。味付けも広東風の甘みあるタイプで、これは広くウケる味わいかと思います。グループで行って小鉢もらってシェアしてもいいかも。こういう店に来ると、やはり中華は一人では寂しいかなーなんて思ってしまいました(泣笑)。
関連ランキング:広東料理 | 中野坂上駅、西新宿五丁目駅、中野新橋駅