<癒しまくりのホノボノ感満載!絵になる大衆中華そばとはこのこと!>
ノスタルジーに癒されたいと、先日わざわざこちら「玉屋」さんを訪問するが臨時休業でフラれてしまいました。逆にストレスが溜まったという状況のまま捨て置けず、またまたやってまいりました十条駅界隈・・・私もシツコイ男です。十条銀座商店街は、今日も活気があふれ、どこからともなく人がやってきては消えてゆく感じ。きっとこれから年末にかけて賑わいを増すんだろうなーと感じながら、一年て早いなと商店街の先まで歩きます。丁度はアーケードがなったところくらいから、閉じたままのシャッターが目につきだしまして、そんな雰囲気の中に目指す「玉屋」さんがあります。嗚呼、やっとたどり着けた思いで深い安堵を覚える・・・。
磨りガラスが入った木製引き戸に手をかけると、年季が入っていながらもサラサラサラーーーと軽い感じでスライドしてゆく。と同時に、いらっしゃいませと女性の声でお出迎え。客層はいかにも地元民。割と年配女性客が多めで、買い物ついでな感じ。また、肉体労働の合間にゆっくりとしたい!というような男性客もおられますが、全体的に活気というより「静かな癒し」を感じる店内です。
お好きな席へということで、メダカが居るのか居ないのか・・・そんな水槽そばのテーブル席へゆったりと腰をかけます。ご年配のお母さんとその娘さんというようなコンビネーション。古くても清潔感あふれるところが、いかにも女性的な感じもいたします。ちょこちょこっと芸能人のサインなんかも飾られていて、知る人ぞ知るっていう店なんだなーと感じ入ります。BGMは、NHKの国会中継。説明下手な民進党議員が安倍首相に笑われているが、この店にいる客は、TPPもPPAPも全く興味がないようで、黙々と静かにラーメンとかタンメンを静かに啜っているという・・・そんな時の流れです。
【誠に優しいー煮干し&鶏ガラスープ!ほんのりとした野菜香味を寄せて・・・】
お待たせいたしましたー・・・と配膳されたその一杯は、実に眩しく感じました。ノスタルジー系の穏やかさも有り有りなんですが、スープの煌びやかさというか、透明感というか、穏やかさというか、これは見た瞬間から美味いに間違いなし!と思わせる説得力があります。細かく浮かぶ脂エキスには、アクが一切なく「純度」を感じますね。醤油ブラウンの穏やかさも絵に描いたような「大衆ノスタルジー系中華そば」のお手本のようです。
そう言えば、厨房の女将さんを見て思い出した。「さっぱりして美味しいラーメンが好き」と昔からうちのお袋はよく言っていたっけ。まさにこれだよこれ!という感じ。一口目の旨みのアピールさは正直言って低い。しかし、二口三口と味わい続けるうちに、その優しさ、穏やかな旨み、軽やかな香味がじわじわっと折り重なるようで、食ってると気持ちが嬉しくなる。引っかかりがまるでなく、ゴクゴクと飲み干してもポカリスウェットのように、するすると染み込む感覚です。
動物感でいうと、鶏ガラメインと思われますが、豚肉の煮出しも感じまして、とてもすっきりとしたエキス感。そして醤油は下支え的で、塩気をアピールするものでなく香り程度に感じる控えめです。この鶏ガラ系と軽い醤油のバランスが、エキスとして甘く感じさせるのかも・・・・。そうこう考えていると、実はふわっとした煮干しや節系の味わいも甘みに感じるのです。それに、これは自信があまりないのだが、野菜の甘みも感じるし、その中に生姜っぽいエッセンスもチラッとあったような・・・。仄かすぎてわからずでしたし、またネギと青菜の風味と勘違いかもしれませんので、自信なし。
【いかにも東京中華そば!微かなソバージュとスープで泳ぐ穏やかさ】
麺がまたイメージ通りのノスタルジー系で好き!。ゆるくボコボコっとした細麺で、ストレートのようでそうでない。ゆるくボコボコしたストレート細麺??という感覚が、個人的には「昔ながら」っていう東京中華そばの雰囲気に感じるかも。関西オリジンな私が言っても説得力ないですが(汗)。歯ごたえとしては、スパスパっと容易に切れ込みますが、決して頼りない柔らかさでなく、麺の風合いもふわっと残す。スープの浸透ある部分と、微かにそうでない中心部が実に美味い。後半になって奥歯でプレスしクチっと潰しなが味わうのも楽しいー。
滑り度合いが低いため、スープを纏ってもサラサラっとしている。なのでズボボボボーーっと一気に啜る感覚で食い切るのが痛快。さっぱりした麺をガンガンとズルズル音を立てながら一気に食い切る!前に座ってた客が、何この音!?という感じで振り返ったため、後半は少し控えたけどね(苦笑)。カレーラーメンでもこの麺なのだろうか・・・試してみたい。
【昔ながらの引き締った歯応えチャーシュー!小松菜も嬉しい箸休め】
私の幼少時代は京都では、こういうタイプのチャーシューはなかった。なのにいかにも「昔ながら」という感じがするチャーシューですが、説得力ないよねー。何を持って昔ながらなのか・・・・。私の観念では、「しっかりした歯応え」と、「脂の抜け」だと思う次第。肉は出汁の素材でもあり、トッピングの重要な構成物。スープ生成である程度エキスが抜ける。そして麺顔に盛られてから、今度はスープを逆に吸い込んだところが、新しいうまさと感じております。それを、奥歯で噛み締めながら旨味を絞り出し味わうー。そんな気分でいつも食うノスタルジー系チャーシュー。
また小松菜が良い。歯応えがいい感じでシャキシャキしていて、青い味わいが醤油スープの甘みと淡い塩気によく合います。
総じまして、「いつまでも食い続けることが出来そう!飽きの来ない王道中華そば!」と言う感覚でして、これは「北区の無形重要文化財でございます。ここは、一人でふらっとつい来たいと思わせるムード満点。会話より雰囲気に浸ってちびちびビールを飲んだ後、「訒小平氏の晩飯 担々めん」などをいただきたい。そんな気分です。そういえば・・・なんで訒小平なんだろう?。なんで仙人なんだろう?・・・精算時に質問しようとしたんだけど、タイミング悪く追加オーダーあったりして聞きそびれた。個人的にちょっと遠いので、また次はいつこれるか不明だけど、忘れずにメモっとこう。ということで、なので詠います!
気が和む
時の流れも
緩やかに
仙人棲まう
穏やか中華
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川マガジンズ
- 発売日: 2016/02/05
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: Team Paddy
- 出版社/メーカー: Winbit
- 発売日: 2016/04/10
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
おとなの週末セレクト「音楽ライフのススメ&商店街を散歩」〈2016年7月号〉 [雑誌] おとなの週末 セレクト
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る