<酷暑の武蔵小杉でオアシス的な店>
暑過ぎるランチ時、みな考えることは同じみたいで、駅からあまり外を歩きたくありません。乗り換えの武蔵小杉駅で、「TETSU」「たかくら」をのぞきますが行列状態。ちょっとアッサリしたものを食いたかったのもあって、早々に諦めて辿りついたら新丸子駅近くまで彷徨ってしまいました。もう店を新規開拓する気持ちも失せて、いつもの通りのワンパターン・・・この日も「麺や でこ」へとやってまいりました。
丁度出た客の後に入ったから待ちなしでラッキー。カウンターの他客を見てみると半数以上が「まぜそば」を食しておられます。熱いからその気持ち分かるわーー。しかし、冒頭からアッサリしたものを食べたかったので、今回は久しぶりにこの店で「塩そば」を頂きました。実は本音として、冷やしの限定があるといいなーっと思ってはいたのですが、未提供でして残念!
【貝類のエキスがじわじわ優しく染み渡るけど、やっぱり和風な塩だれナイス!】
この日の一番人気は「まぜそば」で二番手は定番の「醤油そば」。ほぼオーダーは醤油系で占められるほど、こちらの醤油ダレはキレがあります。なのに今回は天邪鬼と言う感じの私は、ノーマルの塩。オーダーしてるの私だけ。でも配膳の瞬間にそんなに違和感を感じない。塩とは言っても、うっすらと褐色めいたスープカラーだし、白醤油のそれとくられべれば、遜色ないほどの褐色。むしろ興味以上に味わいをそそられてしまいます。宣材かと思うほど麺顔も凛々しく整っておるし、この時点ですでに期待以上の塩そばです。
その褐色の塩スープを、ゆっくりと味わいだすと・・・・塩気の輪郭も感じますが、同時に「貝のエキス」をじわじわと感じますね。貝エキス大好きな私としては大歓迎な味の広がり。間違っていなければ確か以前に聞いた「ムール貝」エキスなのでしょうか? ハマグリともあさりとも微妙に違うエキス感がナイスです。この感覚だけだとどこか洋風な広がりを感じますが・・・恐らく節系の魚介エキスの仕業か、落ち着いた甘みも裏では感じ取れて、和風の領域にゆりもどしているよな展開です。
ベースの動物系も効いていて淡麗というより芳醇といった感じ。でもしつこくはなくて、あっさり系の領域にとどまった動物エキス。魚貝エキスとのバランス感覚が、いつもながらベストです。三つ葉と白ネギの薬味からくつ清涼感も、エキスに良く合う! 麺から吐き出された風合いもプラスされて、食っていくたびにカオスな旨さが高まります。
【滑らか感がずば抜けて気持ちよし!腹持ち良さと流麗さが両立する多加水ストレート麺】
通い詰めているはずなのに、たまにインターバルが空くと違う印象を抱いてしまう・・・。でも後から写真メモを見比べてみると変化がなかったりします。多加水でクッチリした引き締まりを覚える麺でして、歯応えのクツクツクツクツと小気味よい流れが印象的。また奥歯で潰すときの低反発感もいい感じです。その日の私の気分によって、形状が微妙に平たくなったように感じたり、正方形に感じたりしているだけで、捩れ度合いも少なく、口当たりが軽いのが特徴。
汁を吸い込む前に食いきってしまうけど、表面のツルツル感覚に代表されるように、啜り上げはとても気持ちよく快感としてキレを感じます。汁系としてはよく清湯スープにフィットした麺だなと思う次第です。
【ほのかに柚子っぽい香りの鶏むね肉!味わい深い豚ロースレアチャーシュー!】
これもこれまで度々すぎるほどに語ってきたチャーシューなので詳細は割愛(手抜き:笑)。でも鶏旨肉のほんのりと柚子を感じるようなさわやかさが、今回は塩ダレだとすごく映えたと思うし、豚ロースのレアチャーシューにしたって、醤油の影響少なく本質的な肉味がとても旨かったと今回は特に思うし! もう少し夏バテではなかったら、そして夜だったら、これで冷酒をいただくことが生きがいになってしまいそうです。
総じまして、「夏バテでも別腹で食えるジットリ感が不思議」と言う感覚でして、毎度毎度、ひねりない感想でごめんちゃい。当初アッサリしてものしかクチに入らんと思ってはいたけれど、貝のエキス感覚にグイグイと飲み込まれた次第で・・・醤油ダレもいいが、塩ダレも見直した!というのが今回訪問においては本音でしょうか。・・・・・また来るか?と問われれば、「当たり前でしょ!」と即答です。この店は飽きませんし、何を食っても旨いですからね! いずれは冷やしの限定を食いたいと思う次第です。ということで・・・・なので詠います!
とぼとぼと
酷暑揺らめく
風景で
ミネラル補給の
芳醇塩そば
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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