<やっと食えたよー、リベンジつけそば+日本酒>
相変わらず、蠍座のしつこさが強いわけで、「頓知房」さんへのリベンジ訪問を果たすべくわざわざやって参りました。それにしても、今回は勢い余って時間の読みを間違えました。開店時間の記憶違いがあった上に、シャッター行列対応を余計に深く読みすぎた!早く着きすぎた鶴ヶ島駅前、午前10時40分。店の前は閑散としておりますー。仕方ねー、暇つぶしに駅前周辺をウロウロとするしかない。ついでにポケモンGOで、モンスターボールやら、野生のポッポなどをゲットしまくりですわ。思わぬことにここでレベルアップまでしてしまいました。しかし良いことばかりでなく、スマホの電池が減りまくって少し焦ったりするー。
【ダブル煮干しのしっかりさと動物系のコラーゲンの2トップ濃厚感覚!深いインパクトを与えつつも爽快!】
開店時には、10名ばかりの列ができており、時間ぴったりに開店です。ほぼ男性一人客ばかりでして、ラーメン好きで埋め尽くされた第一周目です。つけそばは時間がかかると思って、日本酒を注文して待とうと思ったのだけど、皆つけそばの注文ばかりだったようで、意外に早く配膳が完了です。ちびちびと日本酒をやりながら、調理場を眺めていると、煮干しのこだわりが相当強そうだと感じます。ベース出汁は何だか見えませんでしたが、恐らく動物系。そこに、深緑色した煮干しの濃厚煮こごりを生産ロットづつ投入し、それに加える。さらに透明バケツにてんこ盛りされた煮干しを鷲掴みして、味噌溶きテボに入れてベーススープに都度投入。煮出しと絞り出しを繰り返し、つけダレ器へと投入されます。まさに煮干しのダブル攻撃という感じ。
配膳されたつけダレは、ややライトに見えますが、なかなかのエキス投入です。華やかにネギが散らばってますが、やや深緑色したカラーがそれを物語ります。レンゲですかすと茶色く見えるんですがね・・・。味わうと、やはり煮干しのインパクトがまず響きます。しっかりとした煮干しの香ばしさと、軽い煮干しの腸感がかすかに滲むといった感じか・・・。そこに塩分がしっとりと際立ち、煮干しのエッジングを確かなものに仕上げております。
しかし煮干しアピールだけでなく、動物系のコラーゲンも大したもの。レンゲを口へと運ぶたびに、何か口の周りに貼りつくようなイメージあり。これはコラーゲンですね。豚もあるけど鶏も忍ばせているのかもしれません。そのコラーゲンを認識し出した途端に、腹持ちの良いズドンとした感覚が胃袋に広がり・・・これは動物感ならではのもの。
また魚介と動物だけではなく、薬味の働きもなかなか。ネギは豊富に入っており、噛むたびに弾けてフレッシュな香りと甘みを足しこみますが、かすかーーーに唐辛子のキリリ感が素晴らし!やはり食前酒の効果もあって、そういう味わいがとても敏感になった気持ちで、味イメージが突き刺さりますな。いやはや、酒は食事の最高の友。
【冷水で強く引き締められた多加水全粒まじりの風流麺!歯ごたえと滑りと絡みのベストマッチ!】
ご店主の調理中の対応もなかなか面白い。麺を茹で準備をしながら、今何を作っている最中で、配膳順番の前後にアナウンスしながら、手が止まることがない。ある意味、ホスピタリティの高さを感じます。さてその麺がすごく良いです!多加水系の全粒粉配合タイプで、ボコボコとした感じのある丸型の印象。縮れとまではいかず、捩れ度合いも少ないのに、ボコボコとした形状がとても印象的です。全体的なナチュラルな風貌が安心感を与えます。何もつけづに啜ってみると、とても冷たく仕上がってる!これは単に流水で粗熱をとったというのではなく、氷水で〆たようなきっぱりとした引き締まりですかね!。水切りも100%完璧でして好印象。
前歯の当たりがとても痛快。プリプリでもなくカツカツでもなく、両方を併せ持ったようなプツプツっとした感覚で切れ込みます。しかもリズミカル。すすり上げもとてもライト。口当たりが軽く、形状も中太程度なため、意外に和蕎麦のようにズボボボボボボボボーーーーと勢い良く啜り込めます。内頬とか喉奥の当たりも心地よくて、喉越し良いシルエットが印象的。奥歯でプレスするときは、きっぱりとプッツリプツプツ、プッツリプツプツ・・・と反発して、最後はクチリと潰れこみ、デンプン質が甘みに変わると言う感じ。
並で300gらしく、私にはベストなボリューム。腹八分目の愉快さあり。大盛り食って死んでもよかったけど、それでは酒の余韻が消えそうなので抑えめでよかったかも。
【大判ロース肉の一枚攻撃が実に腑に落ちる・・・確かなうまさのプレゼンス!】
具材は今思えばとてもシンプルそのもの。大判なチャーシューに、メンマ。そして薬味ネギという構成。これで全然寂しくない。まず肩ロースのチャーシューが絶品なのです。手のひらサイズくらいかな。iPhone6sと同じくらいかやや大きめの面積で、厚さはそれよりひとまわり薄めという程度。当然柔かい。醤油ダレのしっとりした味わいと脂身の甘みが結びついてとても上品。これと日本酒と合わせて食いたいくらい。つけダレに浸りきると少し煮干しのエキスが滲むのだけど、それでもやはり肉エキスの豊潤さが映える感じはナイスです。酒をお代わりして肉追加したいくらい。
つけダレの底には、細かいブロック状のチャーシューが沈んでおり、メンマが忍び入れられている。それらをレンゲでサルベージして、ネギと一緒にほうばるとこれまた極上。ネギと清涼感と肉の脂身、メンマのコリコリ感が分かっている以上に美味く感じます。酒の酔いはいい味わいをズンズンとクローズアップさせますねー。
【スープ割り:カウンター越しのティファール注ぎ・・・魚介のシンプルな香ばしさナイス!】
最後に、スープ割りをお願いする。ブーメラン方式かと思ってつけダレの器を差し出そうとしたら、奥からティファールの電気ケトルが登場。厨房からカウンター越しに注がれて準備完了です。ケトルから直注ぎというのは初めて。
淡い煮干しかいりこの出汁で割られたと思うけど、全体に味が淡くなる一方で、華やぐような印象。これも美味い。魚介のシンプルな味わいがここで生き生きと感じて、ようやくフィニッシュ。
【日本酒:花陽浴・雄町】
冒頭に味わった日本酒。これは、埼玉の酒らしいです。ご店主がにこやかに、「華やかさすぎるかもですー」とおっしゃってましたが、いやーその通りかも。しかし好きです好みです!。気持ちの上で口当たりの瞬間に泡だちを思い起こさせるような華やかさ!瞬時に広がる香りの濃ゆさと、甘みと辛さ。これはワイン文化の欧米人たちにも、十分に伝わるプレゼンテーションだと感じさせます。口のなかにいつまでも残るようでいて、しつこくない。付き出しのメンマもこれがまたよろしいのでありまして、丁寧で柔らかめのコリコリ感を保つ、細いタイプ。タレにはやや深めに浸っていて、醤油の香ばしさと、淡い魚介の甘みがじんわりと響きます。滋味なメンマのうまさと、華麗な日本酒の華やかさが、実に合う合う!。
それにしても正午前の日本酒は、背徳感も手伝って・・・非常に回る上に、とても美味いと感じさせますね(爆)。
総じまして、「実にプレゼンテーションが豊かな豚骨煮干しのつけそば!」という感覚でして、アピールの構成がとてもわかりやすくて、どれも美味いと言った感覚です。煮干しのパンチは、食べなれた方には最高に「ちょうど良い」痛快さで、そうでない方は、煮干しパンチってこう言う感じなの?と分かりやすく響くかと。とても気持ちが良い接客だし、家族やカップルで来るととても楽しめると思います。さて・・・また来るか?当然ですとも!!。自宅からとっても遠いけど、これはロングドライブのついでにはもってこいの口実になりますしね。クルマで来ると飲めないのが玉にキズですが、ラーメンも酒も、どちらも美味いのでつい誰かに教えたくなるというもんです。ということで・・・・なので詠います!
勇み足
時間まちがえ
暇つぶし
いい年こいて
ポケモンGO也
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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