<私の理想的な街中華かもしれない>
本当に、私以外にあまりレビュー紹介を見かけないお店。それが「らーめん とくいち」。最寄駅目の前!バリエーション豊かで安い!プレハブ仮営業だけど小綺麗!いい日本酒のラインナップ! そして何より旨いやん! サラリーマンが一人でも連れでも、晩酌気分で気軽に入れるので、いつもそこそこ混んでます。ひょっとして・・・冷し中華始めたかなーと思って来てみたらビンゴです。すでに、吉祥寺で一軒め酒場で飲んできたから、〆気分でふらっと入ってしまいました。ちなみに、冷し中華がもし無かったら、この日は、「みたか」で油そば気分でした。
【王道の醤油酸っぱい系のさっぱり冷やしタレ!この味で食いたかった!】
入店すると割と空いてた。好きなところ座ろうとすると、マダムがカウンターへ手招きです。しかもマダムの目の前の席に招くよー。軽い抵抗感でひと席ずれて座ってやる・・・そんな私は小市民。おかげで、液晶テレビが超見にくくて失敗した。マダムが巨人ファンだとわかっていれば、素直に一緒にナイター中継で喜びを分かち合ってたかもしれません。 滑舌悪くて、冷し中華を伝えたつもりが「チャーシューなんとかー」とか厨房に伝達するから、訂正するのにも焦ったよー。店に入れば素直に従って、流れに乗るのが、本当はよろしい。
さてその冷し中華。思い描いていた冷し中華でありました。ゴマだれも旨いけど、私は醤油ダレ派。ちなみに私はしゃぶしゃぶでは、ポン酢ダレ派。とにかく醤油系で酸っぱいタレが好き。それが今回は理想通りでして、千切りになったキュウリ・錦糸卵・チャーシューが富士山状態に盛り付けられてて、まさに思い描いた、大衆系冷し中華です。シンプルな皿に盛り付けられてるだけで、品も感じる仕上がり感がいいね。
タレは解説するまでもなく、もうご存知の通り。酸味は実に柔らかく、中国系の酢にあるズドンとした酸味でもなく、割と馴染みある酸っぱさ。妙な後味もないため、ひょっとしたらリンゴ酢だったりして。これは何の根拠もないので悪しからず。ともあれ、シャープな酸味の中に軽やかさがあって、好みの酸っぱさ。
そこに醤油の塩気と、砂糖が若干入って、落ち着いた感じかなー。砂糖と言っても甘くない。まろやかさを醸し出す程度の淡い隠し味程度ということです。そこにカラシを溶かすと、これまた味が締まって更によろしい。
【極細ストレート麺が見た目美しく歯応えきっぱり!啜りも上品!】
目の前近くにマダムが立っておられたので、遠慮した撮影で美味しく写っていないのが悔やままれるけど・・・・、冷しダレに負けず、麺も美味かった!別に特別に用意したとは思えぬが、普段の汁系で気に入っているあの細麺をそのまま、冷しで提供してくれてるのがまず嬉しい。そして、冷して更に美味いというこの偶然が嬉しすぎる!
街中華の場合では、多加水のモチモチ麺を引き締めた感じかな・・・。と事前には思っていて、そう言いう大衆的なのも味わいだと、心を決めていた。なのだけど極細の麺が実にしっかりと歯ごたえを与えてくれて、カツカツクツクツと食える感覚が嬉しい。その上に噛むほどに、麺の風合いが生まれては、醤油ダレの酸味と混じる旨さがたまりません。
冷し系のすすりとしても、なかなか予想とは違っていて、見た目以上にズボボボボーーと勢いよく啜れる一方で、具材の絡みかたが微妙にずれるところもまた、いろいろな味わいがして面白し。極細麺の冷し中華って探すとあまりお目にかからない。興味があればここオススメ。突き抜けた味わいというより、おらが街中の崇高さを楽しむ感覚で!
【これでいい!シンプル・イズ・ビューティホーなのだ!】
質が良ければ種類はいらない。定番の、「チャーシュー・錦糸卵・きゅうり・もやし」のみでOKです。錦糸卵と言ってみたが、玉子焼きの千切りと言う素朴さがむしろ美味い!嫌味じゃなくて!!チャーシューも細かく切り刻んでも、さすがに肉だわ。しっかりと味わいが滲んでは、醤油ダレの香ばしさを放ちます。
意外に紅生姜がなくてよかったかも。街中華の冷しでは、関西人としては必須アイテムなのですが、ジリジリっとした紅生姜アクセントがない分、シンプルな味わいが美味いと感じたかも。足さないセンス、引き算の妙を感じる具材達。
総じまして、「日本の美意識再発見な王道冷中」という感覚でして、多少の依怙贔屓があろうとも、胸を張ってこれ旨いと叫んで広めたい気分! いやはっきり言って依怙贔屓でも良い。ただ、今宵の酔いも手伝ってか知らんが、【一人でふらっと駅前で食う冷し中華】としては、なかなか得がたく感じたのです。穴場発見とか、名店探訪問では計り知れない喜びが、ここにはあった問いう話ですわ、単にね・・・。といことで、なので詠います!
仕事終え
止まり木気分
駅前の
麺屋で和む
真夏の冷中
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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