<女性力の高さが嬉しいラーメン横丁>
とある梅雨寒を覚える夕方近い時の「昼飯」。外出先で色々と時間を消化してしまい、昼飯タイムを潰してしまった腹ペコおっさんになってしまいました。夜まで待ってガッツリ食うのも無理。なんだけど空腹なのに腹の調子が良くない。また腹が減るという天の邪鬼な胃袋です(タバコの吸いすぎ?)。上野から東京へ移動する間に、通し営業の店を検索してみたところ、ヒットしたのは御徒町のラーメン横丁。中でも一番に気になっていた「チラナイサクラ」へ重い腰を上げて訪問いたしました。
実に妙な時間だったから、先客2名でガーラガラ空き状態。浴衣のおねえさん一人で、広い店舗をオペレーション?みたい。サービスお仕事とは言え、ニコッと笑顔で出迎えられると胸キュンです。時節的にも浴衣が似合う季節。そんな夏気分で一人ラーメンというのも、ストレス発散には良いですな。それにガード下とは言え、内装も凝ってるし女性客も入りやすい。しかし入口ドアが重いです(笑)。
【不思議な濃ゆさ!鶏白湯のエキスと魚介と貝類・・・・そしてじっとり醤油ダレ?】
本当は信州のご当地ラーメン「王様中華そば」を食べる予定だったんですが、券売機のボタン横のポップ写真が妙に引っかかっる。今回選んだのは、「鶏と貝のつけ麺」。何かとても魅力的なワードに感じてしまったんだよね・・・。体調の加減から、優しくてしっとりした麺が今回は食したかったのかもしれません。券売機を浴衣女性に渡すと・・・奥へと引っ込み調理を開始?へーっと思っていると、奥から麺上げとか湯切りとかの音が聞こえてきて、結構肉体労働ですやん。逞しさを感じる裏腹に、可愛く思えてきた(笑)。そんな感じで、ちゃんと専用お盆に載せられて、うやうやしく提供されます。
さてその麺顔。サクラモチーフなお揃いの器がさすが女性らしいですが、つけダレは上品のようで結構ワイルドな顔つき。一方、麺皿は、実に対比的に素朴さと優しさに満ち溢れてるような気がします。小皿は貝の殻受けですね。
つけダレ・・・・初めての味わいかも!決して初めて食する具材はないのですが、エキスのブレンドが独特なイメージ。まず、レンゲですすったり、麺を吸い上げたりした余韻でわかる「鶏コラーゲン」の深さ。モミジを感じるエキス感でして動物系の旨味が実に濃ゆい。けれどもしつこくない。ここに魚介のマジックがあるような気がします。
魚介と言っても「あさり」のエキスはもちろん投入済み。ただそれ単体だと鶏エキスに埋没気味。なので軽く煮干し系の補助を受けながらも「あさり」のエキスが生きているのかもしれません。魚介と鶏白湯の組み合わせは、関西駐在時代に結構食したので懐かしいはずですが、今回はちょっと別。前述の通り「あさり」エキスもありますが、「醤油ダレ」の香ばしさがとても深いと個人的には感じます。このじっとりした醤油の感覚が、いろいろなエキスに溶け合うと、ライト味噌か?と食中に錯覚してしまうほど。それほどコク深いかも。
また薬味がいい仕事。白髪ねぎをふんだんに使っているのも良いけど、それと三つ葉の風味が、このつけダレには合う!めんに絡めてすするとこれが堪らんうまさかも。
【モチモチ感と瑞々しさ!そして貼りつく地肌フィット感ある平麺】
密度感はあまり高くないけど、引き締まりがある多加水麺。食傷気味でもグイグイと負担なく食えそうなほど、なめらかでシルキーなスベリがとても印象的でした。つけダレに落とし引き上げると、粉になったエキス部分を着実に貼り付けます。それが程度なざらつきとなって、すすり上げると舌触りと喉越しに影響して、それが楽しい。
風味はそれなりにグルテンの残り香を感じる程度ですが、歯ごたえはアミューズ性に富んでいていい感じ。前歯の刺さり始めからもちもちした弾力あり。しかし練り水強化の安っぽさはまるでない。だから咀嚼ですり潰しても全体的に嫌味がない感じかな・・・・。そういえば、全然関係ないけれど、関西転勤時代には、真空状態で加水し練り上げる技術が結構に宣伝されていて、そういう麺がとても衝撃的だったっけ。あの頃のモチモチ麺にはガツン!と頭をやられましたが・・・、ふとあの頃のことを思い出したりしました。
それにしても、この麺の飴色の姿は見事ですよね。ナチュラルな練り水の変化がまた落ち着きを与えるような発色。まさにつけ麺にはもってこいな仕様ですね。
【わんさかアサリとどっさりネギ!香ばしく甘く柔らかな鶏肉ブロック】
結構大きめのつけダレ器だったんですが、具沢山なので結構に中で混雑しております。白髪ねぎと三つ葉は紹介済みですが、あさりが結構大きい。数えると6つ。身も柔らかい。ただ・・・もう少し砂出しをして欲しかったかな(笑)。そして鶏肉。これはもも肉かな?皮付きを柔らかくて醤油ダレ香ばしく仕上げたような味わいと、柔らかさが絶品。これだけで酒が何杯でも飲めるし、飯も何杯でも喰えそう!
【スープ割り:ブーメラン方式/七味が効いたニュアンス変化】
すみませ〜〜〜〜ん!と遠くにいた浴衣お嬢さんに声をかけると、健気にこちらにやってくるのがいいね(オレは単に寂しいオヤジなのかも)。しっかりとつけダレ器を受け取って、結構しっかり間をとって持ってきてくれたけど、なみなみに入っとるので嬉しい!きっと淡い煮干し出汁で割ったのだと思うけど、仕上げの七味とうがらしが少し入っているだけで、とても風味と味わいが違ってくるからたまりません。しかし、割ってみて、改めてざらつきがあったのだと感じ取れるのも興味深い味わい。つけダレの奥は深い・・・。
総じまして、「乙女の優しさと逞しさが交錯する不思議チャンつけ麺」と言う感覚でしょうか( どんなまとめ方なんだ……;^_^A)。ともあれ、女性のみオペレーションで淑やかなサービスと笑顔。そして、たくましさを覚えるつけめんの調理ですから、オッさんとしては、ヘバッていられない次第です。全体的に優雅さもあったし、そういうところも御徒町らしくないし、ミスマッチ感が、これまた魅力というところでしょうか。次回は汁系をいただきに上がりたいと思います。もっと普通の時間に・・・(汗)。ということで、なので詠います!
疲れて果て
我が身限界
ちりぬるを
救う笑顔の
チラナイサクラ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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