先日、関西からラー友が東京に遊びに来て、お土産にもらった関西のラーメン本。なんと・・・・かなりの掲載店入れ替えがあって、しらん店ばかり!これは、今度の帰省では楽しみが増えすぎて嬉しい!と思ってみた。だけど、いざ帰省して、どこ行こうかなんて考え出すと、暑くて邪魔くさいのもあったんだけど、新しい店行くより、昔よく行った店に久しぶりに行きたいという衝動に駆られてしまいました。そんなこんなで・・・・、私が初めて大阪で常連として胸を張ることができた店「らぁ麺Cliff」改め、「ORIENTAL NOODLE TSURUMEN 大阪城北詰店」に行ってまいりました!数えると4年ぶりになりますか。いや・・・この4年間、仕事の上では生きてて一番いろんなことがあった年月でした。おそらく、本が書けるとおもいます(笑)。
【久しぶりすぎて泣ける】
本当に通いなれたこの道。京橋からでも、大阪城北詰からでも、目をつむってでも行けそうな気分。今回は暑すぎて暑すぎて・・・・地下から行ける北詰の方からアクセスして訪問です。かつて深紺に染め抜いたCliffの文字が、今回は白地に「TSURUMEN」と書かれている。店名を変えて再スタートしたという噂は諸兄から聞き及んでおりましたが、どんな心境の変化があったかは不明。しかし入店すると、本当に懐かしい店の雰囲気に泣けてきます。そういえば、開店間なしのときは、今のテーブル席のスペースは全く別の店が入っていて、後から壁ぶち抜いたんだよね〜。懐かしいマダムに黙礼して、いつも座っていた一番奥の席へと陣取りました。初めて食った地鶏のつけ麺は、確か麺が出汁で冷えてて、後でその出汁でつけだれを割るんだったよね。それを食いたかったんだけど、メニューにそれっぽいのは見当たらず。しかし、ちょうどいい冷たいメニューがあったためそいつをゲットです。「冷やし塩ワンタン麺」。半年前には、東京中の塩ワンタン麺を駆けずり回って食ってたんですが、この店でも久しぶり感があって、結論としては、泣きそうなくらい美味かった次第!
【香る魚介に淡麗鶏塩!柑橘と鷹の爪がほのかにエッジング!】
それにしても今年の夏は暑いけど、関西に転勤していた数年間、大阪の夏は毎年暑い暑いと繰り返し思ってたもんだw。東京から新幹線に飛び乗り、新大阪駅のホームに降りる瞬間に、熱気が壁のように襲ってくるように感じたものだ。なので、冷やしのメニューは本当にありがたい!しかも、この冷やしのスープがさらに「ありがたさを覚えるほどな崇高さ」に包まれていたわけで、正直いい意味で参った。
一口めは、魚介の香りが印象的。塩スープは何となく予測してたため驚かないんだけど、この魚介のキレとふんわり感が両立しているような「上品な煮干し感」は、ちょっとそこいらにはないね〜。魚介の極上の上澄み液だけを漉しとったかと空想してしまうほどの、すっきりした味わいと、鼻孔を駆け抜ける香ばしさが素晴らし!
そしてだんだん慣れてくると、いろいろな味わいを感じ出してくる。まずはベースの鶏コク。鶏がらの澄んだ味わいと旨味は、冷やし系というなかで更に磨きがかかったような凛とした感覚。その上に適度な鶏油が色気を放って優雅に漂う。そこに塩気と魚介の風味が交わって一体化していくところが最高に思えます。
それだけではないね!柑橘系のほのかな酸味も覚えるところだし、よくよく味わうと後味の一番最後にキリリと感じるほのかな鷹の爪のエキス感も素晴らし!まさに冷やし系の塩のなかではパーフェクトか!と思えるほどです。さて、ここに酢を入れるか入れまいか・・・。スタフさんは後半にお好みでと、言ってくれたので素直にやってみたが、これもまた雰囲気がすっきり変わってまた良いね!甲乙つけがたし。同じハイレベルなら試さない手はないってことで、あしからず。
【伸びやかでシッカリした噛み心地!極上でシルキーなスベリがナイス!】
麺が良かった〜〜〜!美味かった〜〜〜!しなやかだった〜〜〜! 食っている最中から頭のなかが通しすぎて事後の感想を考え出したりしてしまう。とにかく、鶴麺さんのしなやか淡麗系ストレート細麺のいいところが全て出されていたと言っても過言ではありません。
多加水系なんだけど、粉がいいブランドっぽいのを感じさせるし練り水も控えめ。粉の風味がとても良く感じられる雰囲気がまずグッド! 潰しこみや麺の密度は中間程度で、熟成度を感じるような木目の細やかさが素敵です。たやすくクチクチと切れるかと思えばさにあらず。しっかりと弾力を感じさせておいて芯はない。引き締められたナチュラルな感覚です。また奥歯でのすりつぶしも締まりを感じさせる高反発で、ヌチヌチっとした感覚。さらに、縦伸びするような感覚もあって、いろいろな方向で弾力を感じさせます。
また見た目から容易に想像がつくように、スベリが極上!まとまりがいいし、口当たりも軽い。内頬や舌触りのなめらかさは、そうめん・冷麦に匹敵するほどの軽やかさ。まさに喉越しがよく、蕎麦のようにつつつーーーーと食える。ちなみにこの一品、大盛り対応は不可だそうです。出汁とのバランスが崩れるんでしょうね。なとなくわかるきがする。
【粗熱抜けも、綺麗な味わいは濃厚!滑らかワンタンが泣ける!】
冷えたワンタンって食ったことなかった。ちゃんとした中国料理店の夏の点心としてはあるのかもしれませんが、個人的には冷たいワンタンが想像できなかった・・・・。しかし、これ食って随分と印象がかわりましたよ! 冷たいのに味わいがしっかりと滲み出て、そして優しい。肉あんの肉汁が冷えててもしっかりと溢れ出て、旨味を覚えます。そしてなにより、ちゅるちゅるりん!としたスベリがとても楽しく、いつもなら口の中を火傷しそうになるような心配もなく、思いっきり楽しめたそのワンタン。点心なら辣油を少し垂らすところでしょうが、塩ラーメンの崇高な出汁で食うのも、スープワンタンっぽくていいよね〜。これも泣けるうまさ!
総じまして、「冷やしというより涼味と呼びたくなる、極上塩ワンンタン麺」という感覚でして、これは夏に限らず、いつでも食いたくなるよな完成度と感じてしまいました。いや〜、久しぶりにここの麺を食ったけど、相変わらずの完成度。改めて見直しました。それはそうと、店の名前が変わったけど、定番のいっぱいはやはり変わらずレギュラーであって良かった。4年ぶりに突然来たから、まだ顔を覚えてくれていたかは不明だけどね。思えばこの店に通い詰めていたころは、いろんなことがイキイキとしてた・・・なんて帰り道に考え込んだ私。相変わらず美味いこの店も、さらに向上せんと店の名前まで変えて再スタートしている。うだうだ悩んで下向いとる場合じゃないよな。私も考え方をリニューアルせねば。なので詠います!
久方に
懐かし店が
リニューアル
決意新たな
麺魂啜る
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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