ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1976】 麺屋 ゼットン (東京・新井薬師前) 汁なし担担麺+生ビール


 さて、ラーメンレビューを書くかとよく利用するコーヒー屋へ・・・・。たまたま混んでて、一つだけ空いた席に誘導され着座。ここがすごく集中できなくて困りました。隣の席が男女の二人客でして、男のほうが占い師らしい。見た目は女のほうが占い師みたいな風貌なんですが(笑)。聞こえてくるから仕方がない・・・・女性の話は切実。旦那さんが退職勧告受けてて、自分なりに天中殺とか調べてて、旦那の会社の設立とか、社長とかの生年月日から天中殺だそう。そして、旦那も天中殺。どうしましょうかと相談です。男は、「そりゃいけませんな」と「⚪︎⚪︎の虎」とか専門用語をならべたて、本当にもっともらしいことを言っている。パソコン叩きながら・・・・。女のお子さんも大学受験のタイミングらしく、本当にせっぱ詰まっているのはわかるね。男のほうは、「経理の資格は何か持っていますか?」「英語は得意ですか」とか、追加で聞いているけど、もうグダグダな会話しかなっておらず。嗚呼、テーブル一つ違うと、まったく別の論理と摂理で動く世界があるのだなと、なんとも言えない気分になりました。「旦那さん、少し鬱になってますね」と片付けられてたけど、未来はあるんだろうか・・・・。そんなことがあって、まったく集中できないまま、他人の不幸は面白くないけど、興味が惹かれてしまう私自身が嫌になってきました。感謝の気持ちがないとダメだとかで、最後は「寄付をしなさい」・・・だってさ。・・・・気分を切り替えてレビュー。


  






 




【店:前門の龍、後門の虎】


 ゼットンと言えば、ウルトラマンを唯一倒した怪獣怪人宇宙人として、頭にビットが立ちますな。西武新宿線新井薬師前」の南口から10秒で到着というナイスな立地。ただし、パチンコ屋、飲み屋、他のラーメン屋など競合店が多いという状況。ただ道に挟まれた店でして、裏口もあるという作り。裏口には、このあたりでは有名らしい「RYOMA」がある。便利な反面、なかなか頑張らねばという場所です。カウンターとテーブルがそこそこあって、実は分煙制。機械的ではなく、布で仕切るというだけですが。喫煙者なんですが禁煙席に誘導されて、ま・・・・吸いすぎだからいいかと、そのまま着席して、生ビールをあおってまったりと過ごします。メニューを見ると、基本的には汁なし系の専門店らしくて、それでもって汁なしから汁ありに変更もできるというシステム。例えば、みそあえ麺は味噌ラーメンになるし、汁なし担担麺は担担麺になるという仕組みです。ちょっと面白いシステムだね。


  


  











【タレ:ミルキーな濃密さを感じる動物ベースと芝麻醤の可能性】


 配膳の瞬間、ある意味「汁なし担担麺らしくない」。一方馴染みのある風貌。和え麺の感覚なんですね。和え麺の中の汁なし担担麺アレンジと感じれば、これがとても納得いく美味さなんですよね〜。








<つけ麺ダレのような緩ミルキーな動物感胡麻感と一味系のジワジワ感>

 このマットなオレンジ色合いが担担麺の中では独特ですね。麺が色白だから余計にコントラストのように思えて鮮やかです。イメージ的には、やはり一般によくある「担々つけ麺」によく付き添っているあのつけだれ感に似ています。豚骨と鶏白湯のエキスがほどよくバランスとれている動物系が濃ゆい感じです。ここに、辛味を追加してあるわけですが、辣油といいうより赤唐辛子系の分厚さあるタイプでして、濃厚系バランスを崩さないというスタンス。ここに真っ赤な干しエビの香ばしい風合いがかなりアピールする感じで、辛いようでいて、かなりまったりとした甘みも兼ね持つ感じです。前向きに言えばきめが細かいという部分もあって、ミルキーな担々タレという、ワーストインプレッション。ここに、辛痺をニュアンスとして醸し出すように、スパイス感が溶け込むといったところか・・・。







<マッタリと全体を受け止める練り胡麻感>

 決め手は「芝麻醤」でしょうか。やはり、王道のポイントでして辛いけれども、まったりとした胡麻ペーストは安心感を与えますね。動物系のベースタレと溶け合うように一体感。舌の上に絡みつくというより、まったりと緩く広がるような感じ。これで辛さを甘さが受け止める構図がはっきりといたします。個人的には、ややシャープさが欲しいということで、ここから先は赤々とした辣油を投入してチューニングを施します。












【麺:きっちりした多加水系のストレート麺!もっと楽しめる可能性あり】


 待つ間暇でしたから、店内POPに目を通しましたが、馴染みの粉専門問屋と製麺所を通してマイチューニングを施した100%国産小麦麺だとのこと。見栄えは明るいタイプだったので、そんな感じは正直しなかったのですが、こいつがとても可能性を感じる逸品でした。


<瑞々しくキッパリとした腰つきと風味!つけ麺に映えるような感覚>

 いかにも多加水といった光沢をもつ中太い麺。見栄えだけだとよくある麺だな・・・という程度でしたが、前歯を押し立てると、これがなかなか潰しこみが効いたいい感じ。固いというのではなく、多加水なりの弾力がありつつしっかりとしたコシつきを感じるというタイプ。しっかりとしたグルテンを体感できまして、ここに良い感じの粉風合いが鼻腔に広がります。奥歯でのプレスでは、グニリとした割と重い目の沈み込みがありまして、咀嚼を続けるとヌチヌチと鮮やかな反発を覚える。

 なんだか、質の良い多加水系のつけ麺を食っている感覚に近い。角がまるまって柔らかな風貌なのも特徴ですが、つけ麺がメニューにないことからも、つけ麺の使い回しではありません。これ・・・つけ麺として食ったらなもっと評価が高いかも。つけだれもその可能性も感じますし。








<ツルツルした光沢感でスベりもよく!大盛りまで価格同一が嬉しい>

 胃袋的に、ビールとの合わせだったから、並盛にしましたが、中盛・大盛と同一料金の750円というところも、なかなかナイスですね。この風合いだからもちろん、滑りはなかなか良い!良すぎて、白いシャツにハネが飛んでしまった(笑)。この感覚なら、まぜそばとしてもかなり期待がよせられるか?また創作系の和え麺でも面白いかも。洋風の創作和え麺にもどしどしと調整して欲しいもんです。近くの「がんこ一徹」さんだったっけかにも・・・・カルボナーラっていうアレンジ麺があったような。この麺とまったりタレで世界を広げても面白いかもですね。












【具:ちょっとしたつけ麺級の豪勢さ】


 具で、私は・・・「これつけ麺展開もありですよ!」と確信してしまった(馬舌ですから真に受けないように)。


<つけ麺にも十分通用する二種チャーシュー>

 都内の汁なし担担麺を比較的食べてきたと思うのですが、初めてこんな立派な二種チャーシュートッピングのデフォルト添えに遭遇しました。軽くレアっぽいピンク色した豚の肩ロース。これがまた薄味っぽく、タレの味わいに染めても染めなくても、上質に食せるナチュラルな脂分の甘み。また鶏の胸肉もパフッとしている感覚がとてもキープされていてナイス。生ビールとともに美味しくいただくことができました。これ儲けもんってな感じでした。そんな感じだったので、汁なし担担麺の必須アイテムと言える挽肉の記憶がすっかりと欠落してしまったという為体。淡く辛めの味わいが滲んでいた程度は覚えているのだが・・・。








<材木メンマが大きさ、繊維質のキメ細やかさ、両方ナイス!これが店名を表す!>

 待て待て!このメンマがまたうまい!暖かくて、薄味で、大きく分厚く、写真で見るより立派な材木メンマ。繊維に対してどこで垂直に前歯を押し立てても、しゃくりと小気味良い切れ味でうまし!これ・・・絶対つけ麺に合うでしょう! さてゼットンさんの店構えを改めて眺めていて、マークを見てたんだけど・・・このメンマの配列は、ゼットンの「X」を表しているのですね。







<鶏ガラスープが好みのど真ん中>

 ビールで腹もたぷんたぷんだったし、軽く一口だけスープに口をつけようと思ってたんだけど、これが個人的には好きなタイプでうまかったりする。高級感はないんだけど馴染む味ではっきり言ってうまい。立派な鶏ガラスープ。これに細麺を浮かべて、鶏塩そばとして食いたいくらい。こちら店POPによると「鶏そば」も看板メニューなのだとか。なるほどと一人膝打ち!












 総じまして、「可能性とを空想させる発展性ありの一杯」と言う前向きな感想です。汁なし担担麺としても成立してるけれど、やはり和え麺専門店といった作り込みは頷けます。個人的には応援したいお店。個人的には、とても通うには中途半端なんだけど・・・。これからチェックしつづける店かもしれません。という感覚で、冒頭はとある事情で集中できなかったけれど気分を変えられることができてラッキー。なので詠います!



   昼下がり
   各駅停車の
   駅前の



   柔らか空気
   しっかりコシ麺




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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