開店直後でもない夜の部だったけど、先客ゼロ。あれ?こちらそんなにピークアウトしちゃったの?とすごく不安になりましたが、私の後から客が来るわ来るわ・・・・駅から同方向に向かって歩いていた一般人は、どうやら多くはこの店に向かっていたようです(笑)。それにしても、最近は「汁なし担担麺」を食い続けている私。東京で、汁なし担担麺を食うべき店って本当にあると思うけど、きっとそのリストには載っていると思われる「麺や金時」さんを今夜は訪問です。そろそろ蒸し暑くなりだしたしね・・・・・。冷たいものや、汁なし系が恋しい季節。
前にも述べましたが、開店当初よりは、カウンターメインで落ち着いた店内。なかなかシックなカウンターにランチョンマットがお似合いです。このカウンターの質感以上に見合う、一杯という感覚で、いつも感じいている次第。
【タレ:辛さと痺れの濃厚系と言うより、醤系のコクまろ深しといった感覚がナイス!】
恥ずかしながら、来てわかったのだけど、汁なし担担麺には2種類あるのね。どっちもレギュラーなんだけど、デフォルやつと、濃厚なやつ。随分迷ったけれど、まずは「濃厚」からスタートさせていただいただきました。ま、いずれまた来ると思うけど。
<何が濃厚か!?オイスターソースの様なコクまろと山椒のシャープさ!!>
何といっても、こちらの一品の特徴は、「芝麻醤系」ではないこと。タレには少し透明感も感じられるようで、はたまた丼の内壁部分はは、山椒のかけらが随分と見えています。よくよくかき回す前に、少し味わうと・・・・斬新でありつつも、どこか馴染みも感じるようなフィーリング。本格的四川中華のような山椒ビリビリジリジリ攻撃は、ふぉわっと感じる程度で、基本的には見た目以上にズドンと来ることはなし。かと言っても、まろやか甘ダレ風でもないのですよね・・・・。どこか馴染みを覚えるなと思うと、なぜかウスターソースが頭をよぎったりして(笑)、そんなことを考えていると、個人的にはオイスターソースの中華味に通じるような、醤系コクまろがスパン!とキマるような味わいか??
<酸味と辛さに頼らない崇高なる独自路線>
芝麻醤のコクとは別路線でも、酸味と辛さをブルンブルンと震わすようでもなく、なんとなく独自路線。山椒は響かせるが日本人の舌に馴染む範囲内ぎりぎりにとどまり、それでいて、やっぱり「甘くない」系。香ばしさもありで、タレには甲殻類の乾き系の味わいやら、また貝系の滋味の投入を覚えます。しっかりしつつも、丁寧なものを欲するときには、丁度良い汁なし系かも。この出来栄えなら、普通の高級中華で女性とシェアできそうですな。
【麺:艶やかなストレート細麺で、モチプリっとしつつも締まりあり!】
麺は、白地で美しさを感じます。見るからに多加水系で、汁系とパッケージされても、きっと流れるフォルムが素敵なことでしょう。
<多加水風に粉感覚抑えめ!グルテンの風味とタレの相性で食わせるタイプ>
タレの味わいとか、風味をそのまま受け止めるような風合い。麺の方から、粉感覚や風合いを発信して、ベクトルを変えようという意思は見受けられません。あくまで醤系コクまろを受け止めて、腹落ちさせるために100%寄り添うような食べ心地。前歯ではプツリプツリと、やや弾力高めな切れ味を発しながら、奥歯ではモッチリプツリと反発しながらつぶれます。ただ、細麺の集まりなので順に端から潰れていく感覚。ピアノの鍵盤が端から端までずれていくような音感に似たのを、脳裏の奥で感じながら・・・。
<意外とオイリーなのでコーティングされたスベリ心地がナイス!>
多加水なので良いところは、割とオイリーなタレだから、滑りがとても軽やかでナチュラルに食えるということかな〜。芝麻醤のコテコテコペコペネトネトベッタリなのと、細麺の混じり合いというのも捨て難いけれども、たまにはスルスルスラリちゅるちゅるりん!と、汁なしを食いたい気分にもなる。久しぶりに、コーティングの厚みを覚えるような高速な滑りを感じました。
【具:実にシンプルなれど質感深し!必要十分条件!】
いろいろと注目するポイントがあって、全体印象としては複雑なカオスを感じて満足度が高いのだけど、振り返って考えるとシンプルな一杯だったかもしれません。タレも麺も・・・・。そして、具にいたってはシンプルそのもの。
<挽肉とナッツ、青梗菜少々のシンプルさ>
そう、3つしか記憶に残ってない。青梗菜とカシューナッツにいたっては、そうボリュームがないし、ひき肉にしたって、唐辛子の主張なくナチュラルな肉甘み。暴力的なボリューム感で圧迫することもないのに、満足度が十分。必要十分な条件がぴっちりと揃ったという感覚で、過ぎてもバランスを崩しそうですね。いやはや・・・・これはうまかったうまかった!
総じまして、「一般的なツボを外しても崇光なる独創性あふれる汁なし担々麺!」という感覚ですかな! これは参りました。早速帰り道でも、再訪問をいろいろとシミュレート・・・・。もちろん、次回はオリジナルの汁なし担担麺。違いをもう一度比較しながら、こちらの本質的なうまさが再認識できればハッピーです。じゃまにならない程度に、また来ます。なので詠います!
ECOらしく
調和のとれた
独創性
肩肘張らない
江古田の一杯
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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- 作者: 瀧波ユカリ
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