ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1882】 ラーメンぼんくら (川崎・鹿島田) ごっつ醤麺 ~醤油ダレと豚骨のちょびっとジャンキーな味付けが癖になる一杯!

 ちょっと川崎方面に野暮用ができて昼飯食う時間がすっかりと無くなってしまった。こういう時は、マックかコンビニで手軽に済ますのが通例なんですが、どうもただ燃料を補給したように思えて味気なくて仕方がない。どこでもいいから一杯食って、自分を取り戻したいと思う南武線の中でしたが・・・どうもこの一帯でココ行きたい!という店が思いつきません。各駅停車で揺られて停車する度に、ネットで付近の店を検索して調べますが、今一つ中々ピンと来なかったりする。このままだとまた武蔵小杉で食うことになるから、決まらなくても次で降りようと決めたところが、「鹿島田駅」。初めて降りた駅です。駅のホームであれこれとまた調べて、決めたお店が「ぼんくら」さん。この店名、少し親しみを覚えるのでして、以前関西転勤時代に、大阪北新地で気に入っていたつけ麺屋さんと同じ店名だったからね〜。雨の降る中とぼとぼと少しだけ歩きましてお店の前に到着。ちょっと北新地のイメージとは真逆なディープさを感じましてたじろぎますが、ここで食わないと昼飯が食えなくなるので、思い切って飛び込んでみました。



庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!





【店:マイペースでラ好きでアニメ好き〜、友達の家に遊びに来たよな気分もちらり】



 ガラリと戸を開けて近くのカウンターに座ると・・・アニメフィギア達がお出迎え。おお・・・フィギアと言ってもみな馴染み深いものばかりではありませんか! あしたのジョーから始まって、巨人の星キン肉マン、ゴレンジャー・・・・隅っこには1stガンダムが多少埃っぽいショーケースに並んでおります。近い世代のご店主か?と思いきや、そんなにご年配でもない様子。ただ、力石徹の姿には胸が熱くなりますな・・・・。つい先月24日がたしか力石の命日でしたな。




 などと思い出したりいろいろしてたら、麺を待つ時間なんてあっという間に過ぎます。今回は、「ごっつ醤麺」という一杯と対峙。これを選んだ理由は、「一番安い650円」「豚骨臭を持ち帰れない」という2点です。


  
庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!




【スープ:醤油カエシのじっとりさに九州豚骨がまったりと交じり合う感覚がナイス!】


 お待ちどおさまでした・・・と高台越しに直に手渡しで提供を受けて、麺顔を拝顔しますが・・・なんとも独特なスープカラーです。一見では味噌ラーメンにも思えてしまうその濁り方と醤油ダレの色合いが目を惹きます。メニュー表からは、「醤油豚骨」だと分かるのですが、東京・横浜で食らう醤油豚骨の感覚とは、また別世界のようです。レンゲを高台からセルフでひろって、いざスープだけを心落ち着けて啜り静かに味わう。すると、味わいの冒頭からビビビーーーーとくる「旨い!」という感覚。とっても旨さが分かりやすいのに、はて何の味だろうかとまたレンゲを持ち直して啜り続ける。イメージはこんな感じ。



庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!



   醤油ダレのじっとり風合いと塩気がきっぱりと旨し!まったり下支えの豚骨スープも塩気アシストでグッド!


 冒頭は、ただ醤油ダレのマジックに魅了というか、カエシのエッジングが調味料的にじっとりと舌に絡み付くといった感覚で、白飯を欲してしまう味わいがグッドなんです。洗練さは感じませんが、病み付き系でハマる味わいを深く感じまして、レンゲが益々進むといった感覚です。ベースの豚骨出汁も貢献しているんだろうな〜と、前半はそんな感じでただ無心で食べ進めるのみです。



 しかし、後半になって醤油ダレの味わいにも慣れたころに、九州豚骨のようなあのいい意味での臭みが後味に残る感覚が出てきます。豚骨の白濁したあの旨味汁の味わいがドカンと実は入っていて、醤油ダレに旨くマスキングされていたのか?と後になって気づくというような感覚。おそらく、醤油ダレにも工夫があって、魚介系等で何か工夫しているにも思えてなりません。冒頭、これは一体何味なんだろうと思うところはありますが、しっかりしている豚骨スープ自体が旨いのでしょうな・・・・。こうなれば、ピュア豚骨のぼんくら麺も俄然食いたくなってきた。



庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!






【麺:ブリリン!っと透明系で密度を感じる丸麺がどこか独特な感じで旨し!】


 九州豚骨をイメージしてしまいましたが、麺はそれとは違って丸麺でやや太目の中加水麺。練り水の個性と化学反応でカタメに締まったような密度感があり、ところどころボコボコとしている捩れ麺です。熟成よりもブルルン!としたキッパリした歯応えと、コーティングを施したかのようなツルツルさが印象的。それが濃ゆい麺と交じり合うとまた食欲のスイッチが入ったままでバカになってしまえるほどです。



庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!




   丸麺の口当たりが特にええやん!重めで濃ゆいめの味付けスープが軽い口当たりでスルスルと一気に食えるやん!


 とまあこんな印象でして、前歯の契りもハードめでクチクチと千切れる一方で、すすり上げが意外に軽やかでいくらでも食えそうです。これなら・・・つけ麺や汁なし系にも興味が持てますね。軽く水で〆るともっと弾力の個性が発揮されそう。



庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!




【具:ばらロール肉がカリカリでとてもクランキーな旨さ!】



 スープのエキス感からすると、その薬味は意外にも繊細系でして、ネギもななめに削ぎ切りしたかのような風流な姿。また三つ葉も散らしていて、ジリリとした繊細な苦みが意外にも少しばかりワイルドなスープにも似合う。そして岩のり(?)もまた風流でして、これらが全体としてなかなか風流にまとまっているから面白いです。


 さらに嬉しくさせるのは、一見普通に見えるばら肉のロールチャーシュー。これが、カリカリ程度に炙りのような歯ごたえと香ばしさを全体に醸し出しており、その歯応えはクランキー。いつまでも香ばしさが口に残り、スープの個性に負けてません。飯にもビールにも合うという感じで、いくらで何枚でも食えそう。これも食欲を妙にばく進させるスイッチでして、一気に完食へといざないます。



庶民感覚を大切に守り抜く尾道系!派手さがないところが好きだなぁー!




 総じまして、「醤油ダレと豚骨のちょびっとジャンキーな味付けが癖になる一杯!」という感覚で、お腹的にもしっくりと落ち着くのがいいね〜。割とはっきりとした濃ゆい味わいゆえに、男性ウケは確かにするだろうな〜という意見です。700円を下回る価格設定も嬉しいところで、学生さんや、ガテン系の方も気に入る味わいではないか?と思います。最近なんだかぱっとしない天気が多すぎるからね〜・・・・気が何だか滅入りがちになりそうなんですが、思い切って途中下車して良かった良かった。ここはまた来たいと思います。後客さんのJFKなる混ぜ麺?がとても気になっておりますし、また豚骨も久しぶりに味わってもみたい気も・・・・。何だか良い気分転換ができた感じです。なので詠います!



   霧雨で
   暗い気持ちを
   憂さ晴らし


   がっつり豚醤で
   ごっつええ感じ  (字余り)



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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