ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1692】 中華蕎麦 三藤 (東京・緑ヶ丘) 塩・並

 ちょっと以前から気になっていたのを、今回はちょっと記念日であったこともあって、思い切って訪問してみました。場所は、緑ヶ丘。「中華蕎麦 三藤」さん。かなり雰囲気が良さそう。ほとんどラーメン店とは思えない落ち着いた感じのお店で、和の小料理屋といったたたづまい。店内も静かにジャズが流れていい気分。カウンター席には、紙フキンと箸が丁寧に配置済み。おもてなし〜な雰囲気が、オヤジには和みます。メニューもシンプルに、醤油と塩。お酒も、ご飯ものも「美味しそう」といった雰囲気ぷんぷんで、これはデートにも使えそう。結構住宅地にあるので、地元の余裕あるご家族が御用達といった感じか・・・。今回は、塩を味あわせていただきました。












【スープ:和風感じるエキセントリック淡麗な塩汁】


<仄かな出汁加減がキレッキレ!つまりエキセントリックな淡麗!!>


 これは、ひと啜りめから淡麗な味わいが走る!といった印象。ラーメンスープなのに「和出汁」感覚が広がります。しかも、「ほんわり」とした雰囲気もアリアリな中に、淡麗ならではの「キレ」がある感覚。価格帯もそうですが、これは大人びた味わいです。たまたま、年食ったオッサンである私が、これまた・・・たまたま淡麗系が好きでハマっている。だから、タイミング良く個人的には「これいいかも!」と興奮しているだけなのでしょうが、贔屓目を差っ引いても、この淡麗さは、なかなかないかもですよ〜。


 つまりは、エキセントリックな淡麗・・・と申し上げたい。価格も多少エキセントリックかもですが、それに見合うかも。


  







<鶏ガラ出汁はトパーズの輝き!柚子は精霊のような仄かさ>


 11月の誕生石はトパーズ。なんとなくそれと結びつけたいだけなのだが・・・・ちと無理あるか。でもこのライトな琥珀色は、引き込まれるような気がします。クリスタルで落ち着いた黄色い色合いが、鶏ガラの質の良さを感じるとともに、魚介の煮出し処理の丁寧さを強く感じます。


 基本的に、すごく丁寧な出汁取りだと伝わります。煮干し感はライトで上質、その上に昆布の旨味がさら〜っと広がるような薄味な旨味がたまりません。そこにしっとりと鶏ガラ系の動物系が下地を作るような感じでじわじわと広がる。そこへ来て、柚子のほのかな皮の風合いが滲む。滲むけど・・・これほど仄かなのはちょっと思いつかんね〜。また香ばしさがそれ以上に仄か・・・・。魚介というより、甲殻類の何かのとても良い風味が霞以下の淡さで広がる。これらは、香味油の仕業かは不明。


  











【麺:クリスタルな平打ちが美しく、和蕎麦感覚ですする】


<平打ち多加水のやや捩れたフォルム、モチっとしつつもボソ感覚>


 「並」という設定でしたが、「麺多め」という調整も可能とのことでお願いしました。麺も写真で改めて見返すと、なかなかなクリスタル感ありますね〜。実際食べているときはそんなことを感じませんでしたが、多加水な印象はありましたし、平打ちな形状がなかなかユニークでした。しかし、いざ啜りと咀嚼を始めると、当初予想していたモチモチ感は影を潜め、前歯の差し込みで切れるタイミングでは、やや「ボソっ」とした部分があります。なかなか独特。


 などと感じてひたすら無心で食い続け、啜り続けた末に、ふっと感じたのは「どことなく和蕎麦と似ている」といったもの。汁もそれなりに吸い込みますし。また淡白に千切れる感買うは、蕎麦っぽいね。


  







<平打ちウェーブの啜り感覚が口元、内頬にいいタッチ>

 
 割と汁吸い込みもある感じですが、しなる感覚にはそれほど影響せず。首尾一貫して麺の切れ込むエッジ感が、口元とか内頬にすするタイミングで程よい快感を与えます。やはり、平打ち麺ってのは、滑りの感触が独特。少しウェーブとかよじれなどあれば、食感としてすごく脳裏に残りますよね〜・・・だから、こういうの好きかも!


  











【具:日本酒かハートランドでゆっくり味わいたい出来栄え】


 豚肉2枚に鶏肉1枚という二種構成。豚は、ロース?なのかちょっと面白い部位で、脂の感じがしっとりとしていて、塩味と肉味がとても一体化した熟成度を感じます。これならビールで落ち着きながらいただきたい・・・、いや日本酒にも合うかも!脂が舌の熱で溶けた部分が上質な感じですし、これは絶対に酒って感じですね〜。一方、鶏肉は、モモの歯ごたえが柔らかく、これも薄味系であっさりといただけます。皮の脂も嫌味全くなく、とろける感覚がとてもナイス!










 総じまして、「エキセントリック系淡麗系塩そば」・・・・否、「本格的和蕎麦気分で味わう塩そば」といった感覚。確かに少しお高い設定ですが、ラーメンにもこういうセグメントがあっていいと思います。少しお金だしても、丁寧な淡麗を味わいたい。また合わせて、いつもより落ち着いて美味しいものをいただきたい・・・・ラーメンと合わせてという感じかな。がっつくお店ではないような感覚。お好きな方には、とてもはまると思います。なので詠います!




   落ち着いた
   大人のムードで
   啜る麺



   ジャズによく合う
   和の魂哉




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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東京カレンダー2014年12月号

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