豚骨魚介全盛期の雄!いまだにコアなファンを惹きつける三鷹の名店!
ラーメンデータベース2007年、年間総合6位!時代はまさに「豚骨魚介」黄金期。そんな「らーめん文蔵」です。三鷹・武蔵野エリアでは1強だったような記憶。個人的には、当時は、吉祥寺のぶぶか(南口)と音麺酒家 楽々・・・などとちょくちょく訪問していたものです。初々しいご夫婦のオペレーションが、やがて奥様のご出産と育児でご店主ワンオペになり、行列は衰えること知らず。今はまた落ち着いて夫婦舟スタイルに戻ってます。
今ではランキングどうこうと言うのは卒業したように、数多くの地元ファンを中心に支えられてるって感じ。開店と同時にすぐ満席となるのは相変わらずで、メニューも一貫して変更なしです。やはり、いまだに三鷹の名店って貫禄は健在。今回は約半年ぶりに訪問させていただきました。
<全体> 芳醇且つ柔らかい豚骨魚介ブラウン!素朴なザラつき感じさせる魚介の濃ゆい溶け込み!
開店して10年はゆうに超えているんですが、至って清潔感ありありなお店。奥のスペースに自家製機がありますが、粉っぽい部分もなく、掃除がゆき届いてるって感覚ですね。いい店名店ってのはこういうことなんでしょうよ!そんないまだに激しく応援モードな気分のまま配膳を迎えます。それはこんな麺顔!。
おおお!見慣れた「またおま豚魚」なのですがやはり独特ですね。さながら濃厚ではあるものの、優しさを感じる風貌!色合いがまた特徴的で、少し赤みを帯びたカフェオレカラー。しっとりさすら感じるベースですが、相当の魚介の溶け込みが感じられ、粉感すら漂うようです。その魚介がオイリーと感じる部分もあって、豚エキスの煮出しも相当効いてるって伝わってくる。魚介のカケラ?豚骨魚介のクリーミーさ?も溶け込む印象です。本来なら軽く小瓶ビールでならしてから味わいたいところですが・・・緊急事態宣言下なら致し方なし。
<スープ> 往年の豚骨魚介王道を踏襲しつつ個性的なオイリー感!貼り付く魚介の粗さの煮出し感!!
こちらの魚介感は甘味先行型。東日本エリアのニボニボ感覚とは一線を画するイメージですな。オーソドックスに、豚骨エキスのコクをベースに煮干の甘味が前面にでた味風景です。文蔵の特徴としては、比較的魚介の印象が強めであることで、スープをすすると、減った分だけ丼の内側面に魚介の粉や泡が貼り付きます。それほど濃ゆい。
さらに割とざらつきを感じせるもの粗い感覚。これが素朴にも感じさせる一方で、味わいとしては、しっかりと旨味を伝えます。麺にもそれは貼りつき、豚肉にもエキスが浸透するかの様子。もう甘さと香ばしさが融合しており、醤油ダレの塩気すら円やかに溶けこむような味風景。
香味油がラードなのか?ちょっとオイリーな感覚も見逃せません。いずれにせよ、このオイリーさもあって動物系?豚骨旨味をしっかり伝えるようです。口の周りに貼りつくコラーゲン感はないので、カシラとか特別な部位は使ってない感覚。しかしそれでも、動物系の食べ応えも伝えます。
<麺> 自家製麺!誰もが好きそうツルモチ感覚!明るい多加水!丸麺のような優しい中太ストレート!
超行列だったころでも、バイトやスタフを増やさず独自経営。店を広げず真面目に味を守るって感覚です。そんな姿勢が味にも乗り移るようで、出汁だけでなく麺もいい感じ。素朴でとても馴染み易い、多加水系中太ストレート麺です。モチモチとした明るい弾力!プリプリとした物腰と捩れ!滑らかでツルツルと輝く地肌!滑りが良いのも当たり前か。
そんな感覚で、汁を吸い込むと言うより絡んで濡れるっていう序盤の感覚です。ライトなようで濃密なスープが濡れても、魚介のざらつき感は麺を啜ってあまり感じられず。むしろスルスルと滑らかで抵抗感なしで心地よしです。前歯でスパスパプツプツと千切れるのも快感で、そのまま奥歯へ運んでまたクチリと潰す。汁と一体化した甘味が生まれてそれが印象的な旨さ!。物腰しなやかなので、麺がまとまりやすく、中盤以降は、汁持ち上げも良くなって行きます。
また性懲りも無く麺に海苔を巻いて食らうのも楽しいからず哉。青菜やメンマと合わせて食うのもグッドです。明るいプリモチと弾ける千切れと、具材の歯応えが混じるのも食ってて楽しい!。
<チャーシュー> 赤身脂身に深く浸透する魚介醤油!丁寧な煮込みで自重で崩れる柔らかさ!丁寧な豚肩ロース肉!
豚肩ロースの煮豚タイプ。脂身も多めに差し、周りはタレがしっかり浸透しているようです。これが見た目以上にとても柔らかく、繊維質にそって崩れるように柔らかい。箸で持ち上げると自重で崩れ、麺に絡んでかき回されるとフレーク状態になるかと行った感じです。
脂身は甘みあり。そして赤身部分にそれが染みて、更に豚骨魚介のコクが浸透!それで更に旨い感覚です。本来の肉味に豚骨魚介スープがよく入り込むようで、まさにスポンジ状態。噛み締めると旨味が滲み出るのが実にナイスです。 大きさも厚さも申し分なし。特製で3枚の充実感!。
<味変化> 後半にGABAN七味唐辛子を投入!薄らと刺激を与えて旨味も広げてみる
今回も途中で味変化。いつもの七味唐辛子を投入しました。ひとふりで十分ですな。ちょっと入れ過ぎたかも?。魚介の甘味に七味の辛さが良く合います。甘味に慣れてしまいそうになったら激しくオススメ!。食欲刺激で更に爆食って感覚で最後まで一気に食い倒しました!。
<他具材> 自家製?質実な仕上がりメンマが汁を吸い込む!単品でも味わい深い一品!
多分自家製!?このメンマがいいんです。素材の味わいと風味がしっかり伝わるし、歯切れがすごく良い!。見た目太そうな繊維質が実に柔らかく、汁に濡れると旨味が足されて更に旨し!。単品でビールに合わせても旨そうですが、スープに濡れると白飯でも合いそうですね。これは逸品かも!。
<味玉にハズレなし!> 魚介醤油の甘味浸透する優しく深い旨さ!白身味わい深く!卵黄は熟成感高く濃く!
味玉も得意なお店。白身の染まり具合がいい!。深く均一に出汁が浸透しており、白身だけでもしっかり旨さを感じます。それは、魚介醤油の甘味浸透する優しく深い旨さ!。
また卵黄は当たり前のように更に旨い!。濃厚なオレンジ色でとてもねっとりとしたジュレ状態。食らうと濃密なコクで口の中がいっぱいです。出汁が卵黄と一体化しており、まさにマチュア!熟成した印象!。実に深く甘味を感じさます。これは旨い!味玉追加は激しくオススメ!。嗚呼、やっぱり味玉にはハズレがない!大好き!。
総じまして「時を重ねてもブレぬ豚骨魚介の個性と完成度!長年ファンを惹きつける三鷹の名店名作!」
・・・という感動の嵐!。今回も変わらぬ豚骨魚介の質実な旨さに心を打たれます。一周回って斬新と感じることもありますが、何だか卓越したような豚骨魚介のプレゼンスかと。相変わらず三鷹エリアの拉麺の雄!更に続いて老舗となるまで頑張り続けて欲しいと感じます。三鷹に来たらこちらもお忘れなく!激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!