何気にどこで食おうかとネット検索していたら、気になるお店を発見!とある先輩レビュアーの方のレポート上げと高評価により突撃決定です。場所は阿佐ヶ谷。一時期、この辺りのつけ麺の店へ通いつめたのですが、最近すっかりご無沙汰しております。いずれそのうち・・・。そんな感じで良く知ってるエリアなので、こんな好立地にそんな新規開店スペースがあったっけ??と思って訪ねてみたら、「天勝」の居抜きだったのですね。新規開店は嬉しいものですが、裏で少し寂しさを感じました。
さて入店すると、先客1名。デコボコなカウンターの形状がどこか懐かしい。一方BGMはすっかり変わってジャズ。落ち着いた店のようです。金曜日の夜、あちこちで宴会の奇声が上がるこの一帯の中で、個人的には居場所を見つけたようでありがたかったりする。では頂くことと致しましょう!まずは定番の「ラーメン」から。食券を渡してから、ぞろぞろと後客が入店され、配膳が済むころには、8割埋まっとったけど、地味〜に注目されているのを薄々感じますぜ・・・・。味わいはこんな感じ。
なぬ!御馴染みな味わいと和んでいたら・・・尻上がりにアイデンティティが主張しだしますやん!これは新たな発見豚魚!旨し!!
【スープ:ユニークな豚魚ブレンド感に対して、加えてレモンフレーバーという選択が斬新】
<まだまだ広がる・・・新しい「豚魚」の可能性!まずは、豚コクと醤油感のやや強めでスッキリ仕上げ>
見た目は少しオーソドックス過ぎる一杯なのだが、レモンの存在がやはり気になる。実に不思議な麺顔でして、レモンを先に食って取っ払おうかとか考えあぐねるが、辛抱しきれずまずスープをひと啜り。うう・・・やはり、またおま(またおまえか)系の豚魚かと一瞬考えが過るのだが、どこかいつもと違うフィーリングが漂う。2〜3口くってみて、ようやくその豚と魚のバランス感が違うのかと思ったりする。
私的には、やや豚系の旨味の比重を感じて、魚介の甘みを少し抑えめにしたような味わいに思えてしまいます。しかし、動物系多めというが「重くない」。むしろスッキリしているかもしれない。この時点で少し新しさを発見したようで嬉しく思えて、次へ次ぎへとレンゲが進む。しかし、また思う・・・・それだけではない!
醤油ダレの風味が、割と存在感を示しているのだと気づく。魚介が主張していないわけではないので、豚骨醤油系とは全く違う。そんな範囲で、醤油が効いている。なので味わいとしては、甘みよりもカエシのエッジングが小気味良く効いていると思えるスープ。決してシャバくない。でも濃厚でもないといういい塩梅の濃度感も好感度が持てる。
なかなかやるやん!大勝軒系にも、いそじ風でも、どこかしら似たようなところもあるのだが、明らかに一線を画するベーススープの仕上げぶりに、もうこの時点で再訪問を新たに誓う。しかし・・・しかしだ。このスープはまだ引き出しがあったのであります!!
<レモンが「お飾りではない!」・・・そこにあるだけで、しっかりと仕事をしている!!>
すっかり忘れていたレモン。こいつが、徐々に存在感を増すのです。たった薄っぺらの一枚が、まったりとした濃度のスープにこうも影響を与えるとは思わなかった。つまり、徐々に食べ進めているうちに撹拌され、熱で果肉が放出し、フルーティーな酸味が豚魚スープに染み込み出すのです。時間経過と比例して、徐々に、徐々にと染み渡る。そしてその結果、豚魚感が、だんだんとマイルドに旨味を変化させて、磨きをかけるかのように全体が変化していく・・・。
つまりは、濃厚豚魚に酢などを投入するとマイルドに変化するというやつです。それに似ている。酢酸的な強さではなく、柑橘の酸味なのでより柔らかいになる。個人的にはそう捉えているのですが、どうでしょう?そりゃ酢よりはマイルド仕上げになるだろうなと頭で処理しながら食い続ける・・・・。
でもまだレモン効果があったりする。それは「皮部分の苦み」。こいつも果肉と平行して少しづつエキスをスープに滲み込ませるのです。その結果、苦みが加わってより旨味が引き出されるというか、コクがアップするのですわ!どこまでも予測範囲を突破していく、またおま系。いや、またおまではなかった。なにおま(何だよおまえは)系とで言っておこうか・・・・。
このスープは、前半と後半である点を過ぎると、印象が変わります。むりやりレモンにかまったりせず、放置して食い続けると変化が楽しめる一杯です。信じるか信じないかは、あなた次第です。
【麺:少しだけハードっぽい中太ストレートが気持ちよい!スープに負けない・・・】
<非常にクッシリと楽しめる歯応えと密度感!スープとのバランス感ある中太ストレート麺>
存分に楽しめるスープの次は麺。こいつがまた・・・ワシ好みやないの!とつっこみたくなる、固さと風合いであります。加水はやや低めといった中加水で、まさに「クッシリ」とした密度感ある中太ストレート麺。断面を見るとすこしオーバルな形をしているので、食べ応えを思わせる風貌。そして、やや芯を感じる部分も視認できて、何方かと言えば、ハードな麺と受け止めることもできる。これでデフォルトですから、とてもいい感じなセンスをしています。
こういう麺は、前歯を立てる事自体が面白い。歯を突き立てて圧をかけると、差し込まれるような切れをゆっくりと感じる。コレで最初の密度感を楽しめる。そして奥歯でのプレスでは、束になったところを「クニリ」とすり潰すが、そこでこの麺のグルテンから発する風味を微かに感じる。スープが特徴的であるのを超えて、仄かに感じる小麦感というか・・・。固い一方の剛麺ではなく、淡いプリ感も持ち合わせるものの、個人的には・・・ややハードな麺で嬉しかった。
<表面のツルツル感で、つよいしなりながらも、つっかえることなくスルスルと食える>
そういう麺だから、しなりはそこそこハードであり、無理をして高速に啜ろうとすると強烈なハネを起こすから、ワイシャツには注意が必要。そう書くからには・・・・しっかりと汚してしまった次第:泣。しかし、表面のツルツル感がまたいい感じで、喉につっかえることなく、これまたスルスルと一気に食える。
そうそう、忘れるところだったが、大盛り無料対応!オススメです。
【具:ここがオーソドックスで落ち着きを取り戻して食えるところかも・・・定番バラロールのチャーシュー旨し!】
<実に柔らかく醤油系の香ばしさがと旨味が染み込んだ肉厚チャーシュー>
一番オードドックスだったのは、チャーシューなのかもしれない。バラ肉のロールタイプで凧糸ぐるぐる仕立て。スライスも割と集めで2切れ。箸で持ち上げようとすると、自重で崩れるほど柔らかい。味わいは、深く醤油系のタレに使って仕上がった感じがあり、これなら白飯の方が合いそうな気もしないでもない。満足度は高かったかと思います。
<海苔がピンとしていて風味良し!これだけでだいぶ、イメージが違う>
海苔が大きめで肉厚。色もフレッシュ感ある深緑。熱で溶けることもなく、麺に巻き付けて食っても磯の風味がたち、私を喜ばしてくれる。そしてメンマは、これまたオーソドックスなクニクニ〜な歯応えで、一定の品質感。最後に、ネギの薬味だが、けっこう歯応えを明確に感じるほど厚めに切られるので、レモンが滲んだ豚魚スープには、このネギの歯応えと風味がよくマッチしました。
総じまして、「まだある豚魚の可能性にビックラポンの一杯!」といったところか。確かに素材や比率で限りなく広がりはあるのでしょうが、レモンという素材でこうも印象が変わるのかというのが、帰り道で引き続き余韻がのこっていたし・・・。個人的にはメニュー制覇だな。っとは言っても、つけ麺だけになってしまうが:笑。こちらのつけダレも見逃せないはずだ。なので詠います!
定番に
工夫こらして
生き生きと
アイデア勝利の
新たな豚魚
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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