日本人ってつくづく、醤油が好きだと思いますよね〜。私などはその最右翼です。目玉焼きには醤油であることは言うに及ばず、揚げ物全般にまず醤油。焼き肉・ステーキにも醤油(自宅の食事だけね)。納豆パックのタレを一切無視して醤油ですから!なので最近の「生醤油ブーム」は、個人的にノリノリなわけでして、ラーメンにおいてもやはり醤油系を基本としております。ラーメンに開眼したのは「豚骨魚介」なのですが、慣れて来ると何故か醤油にハマってしまった・・・。年齢を重ねると実は味の趣向も変わったりして、やはり東京出身の嫁の影響をじわじわと受けているわけですね。なんだかんだ言って、ソース文化の関西出身な私は流されているのです。
・・・などと考えながら、いつも懇意にしているレビュアーさんと、陰でとても参考にしているレビュアーさんが中々の評価をしているこちらは、最近急激に気になっております。もう辛抱できず、唐突な空き時間が発生したある日に突撃してまいりましたわ!まさに醤油右翼な私の心を鷲掴みです。いい一杯を食った瞬間って・・・・何か成し遂げた感があって気持ちよい。こういう気持ち仕事で出せよって自問自答する次第。
【スープ:醤油と鶏豚の芳醇な香りとサラサラ濃度に・・・心鷲掴み状態です】
<非常にでクッキリとした醤油の風合い・・・醸造感感じる塩気と酸味>
それにしても配膳の瞬間、その麺顔に「これぞ待ち望んでいたもの!」と小躍りしそうになります。関西オリジンな私・・・・新福菜館(京都)や、金久右衛門(大阪)など・・・濃い醤油ラーメンってのには目がないものでして、こういうさらっとしていて、たっぷりと醤油感を漂わせる味わいを待っていたのです。白醤油らーめんにプラス70円払って、わざわざ新たなたまり醤油ダレを投入する。醤油から醤油への変換に意味あるのかと思うことなかれ。醤油の醸造感ともうしましょうか・・・・熟成された風合いが実に豊かに広がるのです。
醤油の塩気といっても塩分が丸みを帯び、そして淡い酸味の後味と塩気自体が旨味を含んだような肉厚感を感じます。そんな「たまり醤油」感覚が実にハマっています。おそらくベースの白醤油はじんわりとしているのでしょうか?それを黒のタキシードでびしっと締まったような・・・・エッジを立てたような感覚です。醤油味がよりクッキリとしたフィーリング。まるでその色合いに漆器に似た奥深い高級感を感じます。
<非常に動物系の煮出しが豊かでクリアー!丸鶏の如くの芳醇感!>
魚介でなく、鶏豚で豊かに旨味を広げたというところを大きく評価したいですね〜。こういう展開は、昔通った「新福菜館」では濁り系で豚重視だったっけ。そして大衆的なベクトルだったのですが、こちらは、店内もスープそのものもさすが東京世田谷でありまして、大変スタイリッシュでございます。しかも清湯系でキレイな仕上げ方が絶妙でして、スープに浮かぶ旨味脂の輪が大中小さまざまがキラキラ揺らめいて美しい。
味わいとしても、見栄え以上に実に豊かで切れ味よい鶏コクが広がるよう・・・。まるで丸鶏のスープ、コラーゲンがすっきりと煮出されているのにこんなにクリアーなスープ感覚というのが実に嬉しい。表面に軽く覆っている香味油の層は、カメリアラードか?すごくスッキリした豚のコクが広がり、麺をリフトする度にコーティングされるという、熱蓋とスベリの両面に貢献しているかのようです。
【麺:久しぶりにキッパリとしたアルデンテ!スープとの相性が官能的すら覚える】
<クッキリ醤油スープとのマッチングがさすが!パッツンパッツンな歯応え!密度感!!>
太さは標準サイズで捩れなど一切ないキレイなストレート麺。しなやかな見栄えですがそのキャラクターはなかなかハードです。久しぶりにこの太さで明確な「芯」なる部分を視認することができました。茹で上げは、まさしくアルデンテ。粉の風合い・味わいも楽しむというタイプでして、なるほどそれなら、このクッキリとした醤油ダレと趣向が合うと思う。炭水化物とその醤油ダレをダイレクトにぶつけてみたくもなりますからね。
そのハードさですが、まさにパッツンパッツン!という感覚。潰し込みというか密度が高く、前歯で千切るときは刺さるように入れこむ感覚。その後クシクシとコマ切って、奥歯へ送りだしながらも同時作業ですり潰しのプレス攻撃。その感覚、まさにクッシリ!という歯応えが満点です。
<醤油に染まってもなお持続するハードさ、のど越しシルエットを感じるスベリ感>
中盛りにしたため少し食べるのに時間がかかったためか・・・後半に麺が褐色に染まっているのが分かる。なるほど醤油ダレに染まったわけで、クッシリ腰の変化としなやかさも期待したけど、変化はそれほどでもなかったりする。しかしスープに染まってからはスープと麺の一体感覚は増し、スープにも麺の小麦風合いが少し移ったような霞の如くにごりを生じる。
後半になってもハードさがあまり崩れないので、のど越しもキープ。しっとりとちゅるちゅる啜りすべるタイプもいいのだけど、すべてはバランス感覚なのかな・・・。ハードなスープには、歯応えもスベリもハードな麺がよく似合う。
【具:どれも手抜きないどころか高品位を感じる出来映え!特にメンマが圧巻!】
<デフォルトのメンマとしては最高レベルの質感・・・ビールを欲する>
さて・・・最初に麺顔を見て大きく期待するのは実は「メンマ」だったりする。材木メンマがそこそこの本数(4本??)あり、これがなかなか良い質感。歯応えも固さと柔らかさを両方併せ持ち、味わい的にも素材を崩さない薄味系。それを濃い醤油スープに浸していただくという感覚。ゴリゴリ、バキバキ、クニクニと色々な歯応えを楽しませてくれます。ああ・・・昼間でなかったら、ビールが欲しいところだわ・・・。
<トロトロのように見えて、ほどよく繊維質の歯応えもキープするチャーシュー>
チャーシューも中々、濃い醤油スープに一部透けて見えると実に旨そう。スープ自体もご飯に合いそうな味わいであり、当然チャーシューもどちらかと言えば白飯に合うタイプ。実にトロトロとした脂身部分は旨味が深く、そして筋繊維部分は縦方向に容易に避け割れる。横方向に食むと意外に歯応えを感じ、汁を放出して肉旨味を知る・・・・。
ランチタイムには、サービスで「ライス」「半ライス」「杏仁豆腐」のどれか好きなものがつく。ライス系ならプラス100円でチャーシュー丼に仕上げてくれるとのこと。なるほど、やっぱりライスに合うか・・・・。天邪鬼な私はどういうわけか杏仁豆腐。ま、最後にクチをサッパリさせる程度に楽しませてくれました。
総じまして、「通いたい!でも通えない!」というジレンマの一杯。住まいある武蔵野・三鷹エリアからは極めて不便で用事がないですよ・・・。号泣しています。
かつて関西時代には、大阪高井田系っていうクリア醤油メインな一杯にハマった時期があり、帰り道に懐かしく思い出しました。今回のこの一杯とはまた違った醤油系なのだけど、こういった醤油の力強さでグイグイと食わせるという趣向は、久しぶりだったものでして。あのころは本当に恵まれていたな〜。人生いろいろ、巡り巡る糸車のようなもん。またいいことあるさ。だから準備しとこう。なので詠います!
晴天の
澄んだ蒼さが
目に染みて
澄んだ醤油に
舌も染み入る
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

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