今年になってワイシャツ姿で一番汗をかいた日になってしまったかも・・・。腕まくりしても暑さは引きませんし、移動の南武線の冷房がぼろいのかちっとも冷えない。省エネなのでしょうが、この先の暑さに思いやられる外出でありました。川崎駅に降り立ち、目的地へ歩き用事を終え、引き返して遅めの昼めしを食う予定でありました。しかし、ラゾーナで食おうと思っていたのだが、なんだかかったるい。最近体力ね〜な〜・・・。
大体、いきなり一気に夏らしい気候になり蒸し暑く、寝不足も相まってだらだらしてしまう外出移動中の遅めな昼飯。サラサラっと冷たいうどんでもと思いきや、そういう時に限って見つからない。しかし、今回のラーメンは、そんな前途多難なダメダメ男の胃袋を再生させるに、ドラマチックな一杯だったのである。
おお!重たい胃袋、重たい味わいがイキナリ双方軽やかに・・・、逆転だよ!逆転!!味が逆転しているよ!旨し!
【スープ:濃厚なスープで、特製薬味がすごいデトックス効果を発揮する】
<オーソドックスな中華そばのようで・・・実はそれなりに鶏豚煮干しの濃厚タイプ。夏には重いか?>
だったら時間がないので、「赤備」へと思うけど、ここって決してあっさりが売りではないお店。そうと分かっていて訪問して、少しでもライトな一品ということで「中華そば」をチョイスしたのです。しかしながら、写真で見るより・・・・かなり濃厚(汗・・・)。まあ、スープは残して麺と具だけ頂いていきましょうと考えますが、やはりラーメン好きの習性というやつか、ついついスープを飲んでしまう・・・・そして、「あ、やっぱり濃いな」と少しめげる(味でなく、体調が優れずあっさり求めているから)。
色合いからやや煮干しの色合いを感じますし、味わいも煮干しのそれを感じます。甘いコクと丸い苦み。そして結構な豚骨のコッテリ感と、そして鶏コクもそれなりに濃ゆいと思われるコラーゲン感もありそう。「濃厚」とまでは行かないのだけど、それなりに濃い上に、醤油ダレのカエシも逆に甘さを補強しているようで・・・・途中から重く感じてしまった。申し訳ない・・・残そうかな。そんな気でいた。
<そーんな時に、赤備特製薬味「万能」がよく効きます!>
そこにテーブルセットの脇に「赤備特製薬味」の文字が目に入る。辛味系でさらに濃厚さを補強するやつか?と思ってはみたが、恐る恐るツボの中身を見てみると「大根おろし」ベースのサッパリ系の薬味。白ごまと青ネギが少し混じっていて、ポン酢系の甘い仕上がりと、微妙な香ばしさ(ニンニク??)があって、素でそのまま食べてもなかなかイケる。
ええい!ままよ!!
もう重くてどうせ残すならスープに入れてしまおう・・・とぽちゃり!と投入。そして啜ってみると・・・なんと、重さが豹変して食べやすく変化してしもうとるがな!しかも、煮干の苦さが大根おろしにこんなにも合うとは思いもよりません。ポン酢の効果もあるのか、コッテリ豚骨には酢が合いまして円やかになりますから、それに似ている「軽やかさ」が生まれております。これは旨い!
結果的に、残そうと思っていたコッテリスープは、スルスルと薬味のおかげで飲み干したのでありまして、しかも胃袋もスッキリであります。恐るべし万能薬味!というか大根おろしのおかげか(笑)。そういえば、自宅でインスタントラーメン食っているとき、大根おろしを投入することも時々やるのだが、あれにとても似ている。ポン酢と大根おろしでインスタントラーメンを変えてみたいと、そんな野望さえ思えるのでありました。
【麺:スープを受け止めるしっかりとした熟成感ありつつ、柔らかい物腰】
<やや柔らかいグルテンの風合い・・・それを芯と感じる程度の淡い小麦感!風合い/歯応え共に柔らか>
ほとんどスープと薬味の変化で、麺のイメージとか印象がぶっとんでおるのですが、書けるだけ記す。見た目の通りキレイなストレート細麺なのですが、多加水のようで微妙に芯を感じる風合い。しかし、その芯は実は柔らかい系統で、グルテンの熟成をとても感じる。濃厚なスープの中にあって、ほわっとする風合いが実に良い。前歯や奥歯で噛んでも、最後の最後でニチニチっとした感触が残り、多加水プヨプヨの麺とは一線を画する品質感はあります。風合い、そして歯応えともに柔らかなる良麺であります。
<汁をそれほど吸いこまなくとも、濃度感じるスープが絡んでコーティング!スルスルと滑る>
冒頭、煮干の粉が張り付く見栄えが、魚介感を高めます。しかし、汁の吸いこみ度合は低く、最後まで首尾一貫した固さとスベリ、しなやかさが一定感で楽しめます。これは旨しです。スープの絡み感というか張り付き感がコーティングのように感じて、滑りもスルスルと心地よく、喉のつっかえも感じません。
【具:豚肉のキッパリとした地層的な構成がむしろキレイで旨そうに思える・・・・そして薄味】
<脂身と赤身がキレイな褶曲を描く・・・地層的な馳走豚肉>
これも一般的な高品質という感覚で、特別語るポイント少ないのだが、決して品質が低いわけでなくむしろ作り込みは良い。脂身がわりとハッキリしていて、薄味だけど重くなく、ナチュラルな甘味さえ感じる。そして赤身もほぐれるようでしっかりと肉質を感じる歯応えが印象的です。これは、つけ麺用の濃厚つけダレと絡ませるにはもってこいの薄味肉厚な肉です。ばら肉がロールになっているのは、やはり見栄えも美しい!
<コリコリフレッシュ感あふれるメンマ>
意外とメンマもコリコリとして上手かった。普通の味わいのようで、フレッシュな風合いも感じる、ポリポリサクサクと気兼ねなく食える品質感がいいね〜。薄い醤油味のコリコリメンマってのは、大抵の場合ウケがよい。
総じまして、「地雷?と思って踏んみたら、実は天国への入り口であった」というような印象。他愛もない薬味のシンプルな凄さに驚いたという一杯であります。それにしても、こうも前半と後半でイメージが違う一杯というのも、記憶にない。たまたまそういう体調であっただけなのかもしれんが、次回また同じような快感を求めて食ってみたらまた違ったイメージだったりするかもしれない(人生ってそういうもの)。因みにこの一杯「750円」。「780円」か「870円」なら、少し話としては落ちるかもだが、そうは上手くいかない。なので詠います!
濃厚な
鶏豚スープに
薬味入れ
味スッキリで
ルーズベルトゲーム (※チョー字余り)
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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