いろいろ沿線があるけれど、私は中央・総武線の「お茶の水〜信濃町」辺りが好き。若い頃のあこがれもあって、何故だか乗っているだけで、あの頃の活力を思い出すから・・・。そして日頃、意識的に利用しているのは「山手線」。「京浜東北線」や「埼京線」等と一部平行していても、山手線を優先して利用することにしています。京浜東北線って快速があったりするから便利なのだけど、凹んでいるときは、意地でも山手線!。なぜかと言えば、疲れで乗り過ごすと途方も無いところに運ばれる・・・・、そういう京浜東北線はリスクが高い(居眠り症がひどいから:笑)。山手線だったら、いかに居眠りしようとも、また。凹み過ぎて逃げたくなっても、ちゃんと元のところへ運んでくれる。年齢を重ねても、いろいろプレッシャーやら不安はつきまとうし、「逃げたい!」って頻繁に思っているけど、山手線に運ばれているうちは、逃げたくても逃げられないかもね・・・・。
・・・・などと考えながら、そんな中で、西武池袋線ってのは、私個人的には、「使いたいけどたどり着けない」と言った路線。つまり、生活アクセスに不便なのです。ではなぜそんな縁が薄い路線を使いたがるのか?・・・そりゃ、「ラーメン」でしょうよ! なぜだか「練馬駅」界隈は、煮干など濃厚系が多いエリア。個人的にはアクセスしづらいので目的をなるべく絞ってから訪問するエリアですから、この路線を使うときは、すべてラーメン絡みなのです。今回は、連休に突入したということもあって、宿題を片付ける思いでこちら「RAMEN GOTTSU」さんに突撃。大型連休は、普段できないことをやろうと思い、二郎系をせめようかなとも思ったのですが、家族にさらにひんしゅくをかいそうなので、やめときました〜(一体いつ二郎に復帰するのだろう・・・・)。
さて、訪問タイミングと開店時間を合わせたつもりが、すでに先客あり。私はセカンドでしたが、その後続々と押し寄せる地元客。根付いていますね〜・・・。みなお昼ご飯をかねてでしょうが、私だけはビールを注文させていただきます。ご店主ご夫婦がとてもキビキビとしているのが店全体にとてもいい感じ。そして、よくよく見回してみれば、すごくハイセンスな店雰囲気ではありませか!直感的に「この店は旨いはず!」と肌感覚で確信します。そういう匂いにも似た感覚って・・・・・当たる!
これは中々な複雑なバランス感覚!濃厚のようであっさりのようなバランス感覚が豊かな豚魚ですぞ!旨し!
【スープ:鶏コクと鰹系でスッキリ仕上がったナイスな豚魚スープ!豚も反作用のように素直に受け取れるバランス感覚】
<まだまだ尽きない豚魚の可能性!鶏コクの比重多めでシルキーな動物感がナイス!>
配膳の瞬間、中々の質感を感じる逸品。見飽きた豚魚とは一線を画する洗練さを感じてしまう。最近のラーメンというのもあるが、ビシッときまったバランス感が全体的にオーラすら感じますな〜。周囲にところどころ発生しているきめ細かい泡立ちなんぞを見ていると実に旨そうな濃厚ぶりです。
そんなこんなでスープを啜るが、なるほど!コンテンポラリーで明るい豚魚の感覚がとてもいい。しかもスープは濃厚なれどシルキーとすら感じる何かを感じます。これは表層の脂層を凝視してみると個人的には思うのだが、鶏豚の鶏の比重が高いのだろう。鶏白湯とまではいかないまでも、鶏コラーゲンを圧縮させたようなゆるやかなコク。それが、後味の微かな貼り付き感の中に濃ゆい鶏コクを感じさせます。
そして、なかなか良いのは「醤油ダレ」のまったりとした円やかさ。カエシでビシーっと効かせるというより、醸造感豊かな円やかさを強調したようであり、そして円やかな味わいが印象的。このやや濃厚なる鶏豚コクの中にあって、どこか筋の通った円やかな醤油感が、とても素直に感じ取れて意外に新鮮な感覚だったりしている・・・。
<魚介はカツオ系の香ばしさとサッパリした甘み!追い鰹的な煮干スープ感覚>
そして、魚介感の洗練さがとても良い!これはニボニボの甘みとも少しかけ離れていて、どこかしらもっと別の香ばしさを感じるところがある。濃縮された節系?という香ばしさ先行な華やかさがあるので、カツオのエキスがしっかりと投入されている感覚と受け止めています。魚介の味のベースは煮干だと思うのですが、滋味と香ばしさがとてもしっかりとしている。なんとなく、追い鰹的なコク深さと、昆布由来の旨味の存在を感じてしまうが真偽は不明・・・。
【麺:密度感あり、熟成度も感じるキレイなストレート麺!加水低めがスープとよいバランス】
<加水感やや低めなクッシリ歯応えを残し、風味感に熟成度を感じる良麺>
なかなか加水の低さをかんじさせつつ、それでも熟成度をあわせもった風合いがしっかりとした良麺です。これは旨い。前歯の刺さりは、スパスパとしていながらも、どこかしら弾力をもったクシクシっというニュアンスもある。奥歯で束になったそれをプレスすると、なんともしっかりとしたクッシリ感があって、その後に麺の風合いをふんわりと感じる。麺に密度感があるものの、そうハードでなく、程よいしなやかさがあるのがいいね〜。
<細やかなざらつき感にスープがよく貼り付くようなスベリ感覚>
ツルツル光沢というより、漆喰のようなきめ細やかさの中に、微粒なるザラツキを感じるといったタイプ。そんな地肌の感覚で、スープは粘度をまとって貼り付くように持ち上がります。さらに、啜り上げるとさらっとぬめるようなスベリ感覚。スープの泡立ちもこの時点ですっかりと霧散していて、液体に溶け込んでいるようだが、気分的には泡も麺に絡めて食っているような感覚で食い進める。なかなか、スベリ感もイケてる。
【具:パーツのどれも完成度を感じる・・・特に肉!】
<絶品の大判レアチャーシューは文句なし>
圧倒的なのは、チャーシューですね〜。これは事情に大判でして、ローストポークのようなピンク色した地肌が印象的です。注文をうけてから一枚一枚、ミートスライサーで必要分だけカットされるという鮮度も見逃さないとった拘りぶり。旨くないはずがない見栄えです。実に薄味で肉本来の旨味と柔らかみを感じる一方で、周囲は味が食欲をそそるタイプ。あまりにも崇高な出来映えなので、麺を巻き込んで食うこと無く、これ一枚に意識を集中して単独で味わい尽くしました・・・・。いやいや、ビールに合うだろうな〜(この時点で完全に飲み干し終ってた)。
<材木メンマ、ネギと柚子皮の薬味など、ビシッと仕事が決まっている感覚>
その他のトッピングは、どれも秀逸な出来映えで隙がありませ。前間に至っては完璧な材木メンマで、酒の肴に十二分に通用する仕上がり。繊維質をどの角度で歯を当てようと、鮮烈にシャクリとした感覚で千切れて快感を呼び起こします。また、柚子皮とあのネギのカットもなかなか味があるし細かい。そして、仄かな柚子がまたスープを食していて、部分的に余韻を与えてくれてなかなか、このスープ感とはマッチする。
総じまして、「練馬のハイセンスなる豚魚」といったところかと・・・。いや〜、なかなか、ラーメンも決まっているけれど、店内の雰囲気とか、とても私的にはこの皆センスでして、ハードル高くないハイセンスな感じがとても良いです。あと、もう少し望むならば、ビールはハートランドにして頂けたらなさらにグッドなのですが。でも麺がメインというところで小瓶・・・・・缶じゃないというところは良しとしますか(食いに来ているのか、飲みに来ているのか・・・)。
ともあれ、天気良く、爽快な気分で昼から、良いラーメン、そして少しばかりのビールというのも至極幸せです。とても良い気分転換をさせていただきました。そう頻繁には来れない場所ですが、ドライブがてら立ち寄ってもいいかも。クルマだっら酒のめないけどね・・・・。なので詠います!
穏やかで
早や皐月かな
汗ばみて
命の洗濯
昼からビール
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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