ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1501】 ZOOT (東京・浜松町) 塩らーめん


 なぜか浜松町に出没する機会が最近多いのだが、割とランチタイムは使い勝手が良い。新橋ほど混んでいないし、駅近辺に好みな店(当然ラーメン屋)が集中している。それにWTCビルの低層階にデカい本屋があるので、食ったあとも有意義に時間を潰しやすい。そんなこんなで、今回は、「ZOOT」さんに突撃してみました。かなり以前につけ麺狙いで訪問して以来ですが、いつもここだけは行列が発生していて避けていたのですが、今回はたまたま行列が少なかったため・・・・というのが本音ですが・・・。


  





 行列に連結すると、すぐさま感じのよい若い女性店員さんが駆け寄ってきて早速オーダーを伺いに来られる。そして、その場で決済というシステム。一度並んだら客を離さないということなのか、つけ麺のゆで時間を効率的に回すためなのかは不明です。



 さて行列で待つ間、どうしてもガジャピンが目につきます。関連性は不明だが、どうせならムックもそろえて欲しいな・・・・などと考えて黙って待つ。その待つ顔が怖い表情をしていたのか、先ほどの店員さんがまた寄ってきて、お急ぎでしたら脇の仮設テーブルでどうですか?と提案されまして、それに素直に従って着席いたします。でもそうい言う時に限って、すぐにちゃんとした席が空くのは皮肉であります。そんなこんなで、多少ガタガタつくテーブルに割と早めに配膳されたのがこれ「塩らーめん」。通常イメージする塩ラとはずいぶんとイメージが違う表情であります。心のなかでつぶやく私・・・。


 ぬお!?巨大白味噌汁のような風貌なれど・・・・鶏コラーゲンがナイスやないの!








【スープ:鶏ベジポタという独特な個性で、じっとり&円やかな洋風塩味】


<濃厚鶏コクのコラーゲン感覚に、塩気も濃厚なれどすごく円やかな仕上がり>


 しかし、最近稀にみる麺顔の水没ぶりと華のなさ(海苔が既に大部分浸っているお姿)。スープをサービスしてくれたからこうなったと前向きに捉えましょう・・・・ということで、気持ちを取り直して実食です。すると、麺顔のイメージとは一転して、ポタージュを思わせる洋風なタッチに溢れる鶏コクではありませんか! だったら、パセリは散漫にふりかけではなく、フレンチやイタリアンのように、例えば一転集中してしまうとか、デッサン風に絵心あるふりかけぶりでも良かった気がするのですが・・・。いや、のっけから愚痴はイカイカン。


 麺顔のイメージとは裏腹に、なかなか考えられたスープ感。何がだというと、鶏コクが濃厚であり、塩味もそこそこじっとりとしたイメージなのだが、味わいがすべて円い。もはやラーメンスープではなく、普通のスープとして食している気が自分でもしていて、面白い展開に顔が緩む思いをする。


 甘みは野菜系だな・・・。節とか魚介とかといった落ち着きよりは、味として「濃厚なハイセンス」を感じる。鶏のエグ味など一切なく、するすると鶏エキスの旨味が軽やかに胃袋に染み入る感覚・・・これは、鶏白湯とは別格なニュアンス!。分類も「鶏白湯」か「塩」かですごく迷ったが、ベジポタ感の方が勝るため「塩」とそのまま、表題通りに塩とさせていただこう!。







<ベジポタ感が洋風に感じさせる、二毛作店ならではの演出>


 ペジポタ感がこの一杯のテーマで他ならないと考えこむ。実は塩もそうとう選びに選んでいるらしい感じはする。だが、私はベジポタが濃厚でありつつも、ざらつき感がほとんどなく、シルキーな風合いであるところが秀逸と思えて気分を良くする。これは、他の料理分野の造詣の深さを認識せざるを得ないな・・・・。そういうところ、さすが二毛作店で、夜はハイセンスな鶏系料理のダイニング・バーたる余裕も感じますか・・・・。


 さて肝心のボディーだが、鶏の白濁した濃厚なコクは、丁寧に煮出された処理だと思うが、ベジポタで微塵にのこるエグ味感を、ダスキンの如く塵ひとつなく一掃していると感じると凄いスープかもしれん。惜しむらくは、やはり麺顔だということか・・・・。トッピングと麺顔から、このスープに相当の原価がかかっているのかもしれませんな。







【麺:光沢感あり食べ応え感もある多加水麺!丸い形状でスベリも滑らか】


<ヌチリとした多加水麺、クチリとした密度とモチリとした弾力のバランスを感じる>


 麺は、サルベージしてからメモ撮影するのが習慣と化しているが、汁が多いのか、丼の形状がいかんのか、すぐに沈んで行く。だから一瞬の姿をここに残すこととするが、いやはや、間を置かず沈んで行く。


 こちらの麺は「つけ麺とは別物」とは思っていたが、風流な褐色さが一切ない実に健康的な色合いが眩しい。そして完全なストレートとは言えないが、きっぱりとした流麗さは残しているので、見ていては質感を楽しめる逸品であるかな。前歯を差し入れて千切ると、なかなか反発が返り気分がよいね。その体感として擬態語をいうなら「ヌチリ!」といったところ。そのテンピュール感とも思える峠をすぎれば、そこはまた「モチリ!」とした多加水ならではの、明るい弾力が感じ取れてとても良い!







<ストレートさと丸っぽい切り口、そして光沢感ある地肌でにゅるっとした高速スベリ>


 この「モチリ!」とした弾力も、スベリの良さの反作用と感じてならないほど、反発をもってスベリがとても高速と感じるな〜。地肌のツルツルさも大きく貢献していることは、言わずもがなだけれど、わりとコラーゲンタップリなスープを纏ってくる部分がとても潤滑油的な役割を果たしている。


 そして何よりも、麺の「円い切り口」が角が無くてとてもスルスルと、口中に微かな啜り時の抵淡い抗感を感じて、もはや恍惚!(それは言い過ぎかも)





【具:絶品チャーシューに、賛否両論のレモン】


<なかなか上質な定番ばら肉チャーシュー!皮部のプルプル感がたまらん>

 
 チャーシューもスープに水没して分かりにくいが、全体的には定番的なばら肉チャーシューでして、これなら多少のコッテリなつけ麺とも負けない味わいを感じる。醤油ダレの香ばしさと甘さは、白飯にピッタリという感覚で、特に皮部分のコラーゲンが「プルプル」としているところが実に秀逸。しっかりと1枚投入されておりましたが、もう少し食べたい衝動にかられるが、仕方ないか・・・・。消費税8%を考慮して700円キープの一杯ですし・・・。






<賛否両論のレモントッピングか?是非をとうなら是だが・・・>


 さてレモンのトッピングだが、この果肉の酸味と皮の苦みは、ベジポタ感というより塩の濃さにはすごく響いて好印象と感じた次第で、実に好みには合っていたと思う。されど、端っこすぎる輪切りがひとかけらが放置されているように見えて、麺顔には映えない。そして、輪切りの状態で投入されても、レモンティーではないのだから、扱いに困ってしまう。個人的には、皮もろともに薄くても良いからサク切りにして、添えてもらいたいのだが・・・。そうすれば、レモンは要らないという方も取っ払いができますし、好都合だと思える。加えて、私のような輪切りの端っこが当たるこも回避されると考える。




 総じまして、「課題と裏腹に大きな伸びシロを感じる一杯」という感じで、決して悪くないと思います。スープの作りこみも丁寧さを感じるし、それに今回は見栄えというのもとても大切な項目だと再認識した次第。上手くやれば化けるかもな一杯。今後に期待を込めたい一杯であります。


 ところで個人的な都合だが、連休前に実に頭が痛い課題が山積みで大変参っている。一方、このお店の来客は、比較的若い方や女性が多いためか、連休の計画について楽しく会話しながらのランチ。片隅の臨時テーブル席で一人ラーメン啜っているオヤジとしては、大変羨ましいものを感じて止まない・・・・・。なので詠います!



   昼時に
   若い社員が
   ほっこりと


   気楽な空気
   オヤジも和む



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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