ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1502】 らぁめん ほりうち 新橋店 (東京・新橋) ざるらぁめん


 独特な個性ある一杯、また一般的・普遍的な中にこだわりがある一杯というのは、たまに思い出しては強烈に食いたいと思うもの。そんな中で、「ほりうち」のらぁめん/ざるらぁめんは、満来と並び、その緩やかな独特な個性ゆえに、衝動を呼び覚まされることがあるな〜。とある日のランチタイムに強烈に食いたいと思い立ち、新橋店へ突撃いたしました。



 それにしても消費税が上がっても価格据え置きなのは嬉しい。650円で大盛り対応可という「らぁめん」のコスパは素晴らしいと言わざるを得ません。ここ新橋のサラリーマンの強いお味方でもあるこの店で、今回は、まだこの店では未食の「ざるらぁめん・大盛り」にトライすることとしました(納豆らぁめんにも凄く惹かれたのだが)。この店、実はそこそこハコが大きく、そして回転がいいのが実に気に入っている。接客も一定に丁寧だし、夜に酒と麺という組み合わせで晩飯にでも今度来ようと思っている。などと考えて一人で和んでいたら、私の分の生産ロットが流れ出して、配膳がささっと完了。さて、集中して食うこととするか・・・。



 全体的にあっさりさと優しさで統一された一杯!スープ、麺、肉と整合された「ほりうち!」なる世界感がナイス!









【スープ:ゴクゴク飲めるあっさり系!これを豪快に食うのが痛快な醤油ダレがナイス!】


<アッサリ醤油味がちょいと濃いめ!ゴクゴク飲める優しい系>

 
 「ほりうち」に来て、汁がシャバい・薄いなど語るのは少し情報不足と言うしかなくて、それが昭和っぽい味わいの中に懐古を覚えたり、時代や世代を超えた共通認識があったりして、良いところだよな〜。いや〜今回も堪能させていただきました。いつものように、一般的醤油ラーメンたる色合いのつけ汁ですが、別メニュー「らぁめん」よりは少しばかりカエシが張っているような感覚があるだけで、ハッキリいってそう大差ない。なので、つけ汁がゴクゴクとそのままで飲み干せてしまえるという一品です。


 メンマや薬味のネギがほんのり煮汁に味を加えているかもしれないが、基本的には醤油ダレの円やかな味わいが広がる。そこに沈み込んだ豚肉の欠片からも薄らと旨みが染み入っているようにも思えて、気分が和むアッサリな味わいは、ときどき無性に欲するのだよな〜。






<ちょっぴり一味が効いて醤油の酸味が後をひく、そしてクリアー豚鶏コクがナイス>


 相変わらず、豚を中心としてコクがさらっとしているけれど、よく煮出してあるのが分かります。普通にうどん玉を放り込んでも、そのまま食えるような「柔らかアッサリ」系なコクがクリアに広がります。


 そして「らぁめん」と少しばかり一線を画するのは、辛味のエッジングと、ゆるやかな酸の後味といったところか。辛味の方は、一味系のスパイスが程よく追加されていると思われ、塩味投入よりは嫌味がなくチリリっと時々舌に響く程度の感覚。尖ったところはない。そして一方の酸味は、醤油タレ特有の醸造感ある酸味で、塩味とどこか少し結びつくところがある。だけどその酸味が淡麗であり、醤油の後味の最後に口の奥にじわりと感じる程度。その他は、「らぁめん」とそう大差がないと感じているが、真偽はいかに。







【麺:麺もライト系で、しかもモチモチ&つるるん!とした感覚がいかにも「ほりうち!」】


<びよーん!とした伸びと、モチモチ度合のアピール度が大きい多加水麺>


 このびろびろ〜で、びよーんとした伸びが特徴的。らぁめんと共通だが、常温程度までしめられた麺。やや黄色い色合いが弱く縮れて捩れる。そこに、ペタペタと粗くカットされた海苔が張り付き、そこをつまんでリフトする。ずるずる〜と引きずるが、意外と麺の長さがあるタイプなので、目線まで箸でリフトアップしている方もちらほらと見かける。


 さて咀嚼の感覚だが、前歯の千切りは実にスパスパと小気味良く感じる。淡泊な弾力感という感覚か・・・。そして奥歯でのすり潰しは、まさにモチモチ度のオンパレードだ。これぞ「ほりうち」という真打登場といった感覚があり、最初は少しずつリフトしては、つけダレに投入していたのだが、次第に食が進むにつれて夢中になり、大きくすくっとドバっと投入してしまう。それなら汁系と変わりないじゃねえかと自分でも笑うのだが、柔らかい麺を豪快に食うというのも実に楽しい。そういう一切合財を含めて、それが「ほりうち」なのだね〜。





<夏の行水の如く、さくっと浸してサラサラっと食うスベリの感覚>


 つけダレに浸けるというか、浸すというか、泳がせるというか・・・。麺を軽く行水させるかの如くに投入してずずず〜と食うのが、スベリとしては最高に思える。まさに地肌も瑞々しさに溢れているから、こういった食べ方には格好なのだ。

 とは言っても次第に、どばどばと投入してしまうのだが、最後には・・・。いずれにしても、「スベリ」と「モチモチ」がこの麺の命。あと、大盛り無料対応というのが嬉しいし、消費税が上がっても価格据え置きというのが、実に泣かせる。これだから、新橋サラリーマンの人気はガッツリとつかんでいるようだ。







【具:やはりココまでくれば、肉も「ほりうち!」ライト系なれどしっとりとした肉を食いたい】


<「ざるらぁめん」を食ってこそ、「チャーざる」が恋しくなる>


 どうでもいいことだが、前客が間違って「らぁめん」頼んだつもりが、「ざるらぁめん」の食券を買っていたらしい。食券の通りに配膳すると、少しもめている。ま、野暮なこともあって客側が折れたわけだが、その際「すみませんでした」と店側からチャーシューのサービスを受けているようであった。羨ましい・・・・。ミスはさておき、まんまと「チャーざる」ゲットだぜ・・・。


 などと考えていたら、私のメニューがやや遅れて、どうも抜け落ちたか、先ほどの前客の対応とでごっちゃになった様子。もう少し間を置いて、オーダーとおってないのでは?と注意喚起すれば、俺にも肉くれるかな??と思っていたら、少し遅れて配膳とあいなった。こうなるとチャーシューが余計に恋しくなる。(小さい男だ私は・・・)。


 つけ汁の器に欠片が少し沈んでいる。はやり食むと旨い。こうなれば一枚肉が恋しくなるが、次回に後回しだ!






<スープ割にして、あまり前後感覚がないのがむしろ面白いかも>

 さて、元々ゴクゴクとそのままで飲み干せるつけ汁だが、一応もらえるというので、割スープをしてもらった。厨房の作業を凝視していると、どうもベーススープを50cc程度投入するのみだ。あっと言う間のリターンで帰ってきたそれを飲むと、ややアッサリになった感じと、ややネギ等の香味野菜の風味が活きたかなという程度の変化。ま、それでもおいしく頂き増したので満足で完飲いたしました。








 総じまして、「たまに、あっさり系がっつり食いたい」というわがまま気分にはぴったりな一杯。ピーク時でもそこそこ回転は良いのでそういうところも感心であります。それにしても金が無いとき、給料日前には嬉しい一杯!350g700円というコスパは、味わいもさることながら、オヤジの懐にもやさしい。最近懐が軽ろやか・・・・、なので詠います!


   雨上がり
   気分軽やか
   春の陽に


   風も軽やか
   ざるらぁ軽やか


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



div>らぁめん ほりうち 新橋店


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