ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1411】 丸め 田無ファミリーランド店 (東京・田無) らーめん


 先日の週末は・・・・うなされまして、まさしくダウンいたしました。武蔵野エリアは快晴であったものの、最低限の家庭や自分の都合をやり終えたあと、自宅の居間で毛布とクッションでただただ・・・寝汗かきつつ寝込みました。気持ち凹んでいるときに限って風邪っぴきです。いろいろ夢見ました。悲しいのはどれも仕事がらみの夢なのよね〜・・・・・。はたと真夜中に起きて、あとは寝付けなくなる。困ったので、静かな夜に、無音な居間で、何も考えずただ過ごしました。だって、夜に考えることって大抵翌朝になって思い起こすと、恥ずかしくなることばかりだから。だから、なにも考えずただ瞑想気分でダラダラと過ごしますが、意外にこれ気持ちよかったりする。目を半開き状態でボーっとしていると、それだけで瞑想気分になれるもん。やはり中身でなく、外見から入って行くという性格はかわらない私なのであります。



 


 ・・・などと考えながら、風邪ひきの体を寒風吹きすさぶ中、青梅方向へ向かう街道沿いを歩きます。懇意にしているディーラーに車検の為にクルマを預けたから、あと歩いて帰るしかないのです。この辺りからどう帰っていいかわからないので、とにかく近場のランドマーク「六都科学館」へ近づこうとします。そこからバスしかないもん・・・・。されど空腹もあってもうフラフラ。事前に少しチェックもしていた「丸め田無ファミリーランド店」で飯と休息をもとめてたどり着こうといたします。



 さて、田無ファミリーランド・・・・・、ゲームセンターとパチンコ。それとバッティングセンターとゴルフ練習場ばかりです(探し方が悪かったかも)。どこが「ファミリー」な「ランド」のだろうとか思うけどね。そしてそのゲームセンターもそう目新しくも感じない。入ったとたんに煙草の匂いが立ちこめるゲームセンターは、意外にもスペースが広い。このスペースのどこにラーメン店へと抜ける入り口があるのだろうと探すと、なんとゲームセンターの中にあるのね(笑→泣)。入り口の券売機で、食券を購入するのですが、「丸め」とくれば「背脂煮干」でしょうが!と言いたいところだけど、やっぱり体調優れず「あっさり系」の「らーめん」にいたしました。



 入り口から入ると食券をにこやかに受け取ろうとするお兄さんが眩しい。場違いなほどに明るい対応だ。それにここは、セルフ制らしい。番号呼ばれて受け取りに行き、食べ終わったものは返却口に戻るというスタイル。立食いと同じ。どうもこういうスタイルで旨いのが出て来るとも思えんのだが・・・・・。おもむろに空いた席に着いてみるが、食券を手持ちぶたさに待つオッサンが多いこと!これは・・・待つな、と思ってもう一度券売機へ立ち戻り、ビール食券を購入!先にビールをもらって、まったりとビールやりながら、そして時折咳き込みながら、その一杯を待ち続けましたわ・・・・。




 そして、ビールがあと一口というところで、私の食券番号が呼ばれまして、喜び勇んで受け取り口へ。場末なゲーセンの中にあるラーメンなのだけど、ちゃんと黒塗りのお盆に配膳されて受け止めました。おお・・・・、と気持ちを抑えつつ、撮影を終えて手を合わせ・・・・、まずはスープから頂く。私は心の中で叫びます。




 めさめさ旨いやん!あっさり言うてんのに・・・意外としっかり味してるやん!!どやさ!どやさ!!どやさ!!!(今回のイメージ:今くるよ師匠風) 







【スープ:こってり得意なお店が考える「あっさり味」!なので結構、「しっかり味」であります!】


<店基準のあっさり味は、結構な煮干しっかり味なのであった>


 それにしても、昼下がりで、雑多な場末的なゲームセンターで、出て来る一杯としては・・・・正直申して割とビシッと決まった麺顔。「丸め」と言えば、この界隈では割と名の通ったブランドであり、ファミリーが集うところに進出という商売っ気が似合わないと思っていた。その魂だけは、こもっていると思えるから、これまでの余計な己の憶測を恥じます。


 さて・・券売機のポールポジションにある「あっさり醤油系」ですが、丸めと言えばやはりコッテリな「背脂煮干」がイメージがある。そんな「こってり得意な店が作ったあっさり味」という意味合いとくんでいただきたいです。そのスープカラーには、濃ゆい醤油の色合いと濁り具合が特徴的。世間一般のあっさりとは趣を異にします。そしてレンゲで味わいますその一口目ですが・・・・・「けっこうシッカリ味!」という味わいであります。さららっと鶏ガラの動物感も感じますが、動物の主体は豚肉・豚骨と思えるじっとり感覚がある一方、煮干が出汁として、ややガッツリと感じ取れる部分があります。ニボニボという様なざらつき感まではいかない。やや煮込み感ある煮干し?という感覚か・・・・。煮干エキスを引き出したっていうキャラクターを強く感じます。苦さと甘さが両方ひろがります。どちらも甲乙つけがたく、敢えていういと苦みが頭一つだけ勝つか? なぜなら、カエシとの結びつきで塩気が苦みをややアクセラレートするからかな・・・・。





<かなり醤油のカエシが効いている・・・・それでいて素朴>


 そして、その塩気を醸し出す醤油なのですが、結構これもしっかりと濃口が投入されております。そして塩気のボディー感を肉付けするような醤油のカエシ感がとても印象に残ります。


 大抵の場合、多少、冒頭では味が濃くとも、中盤あたりからは味になれて来るというところがありますが、食べすすめるウチに塩気のエッジングがより明確になってくるような感覚です。それと平行して煮干甘みも前に出て来るのだけど・・・・。このあたりは、麺とのシナジーが時間経過とともに影響がでてくるのでしょうか? 麺のエキスってのもスープに大変影響を及ぼしますし、炭水化物成分って醤油にはビンビンに反応した味になりますもんね・・・・。それにしても、全体的には、やはりハッキリとした味わいが印象的。そして素朴。純朴な煮干し醤油とも思える一杯であった。








【麺:素朴そうなスープ感に対して・・・「しなやかさ」がとても印象的な感想】


<タレに染まった褐色!適度な芯と柔らかい粉感がほのかなり>


 麺を最初にリフトした主観から、その地肌の褐色ぶりに興奮を覚えますな。見るからにこれは旨そうに思えるビジュアルです。醤油ダレにそまったそれは、京都新福菜館を連想してしますという悪いクセ。標準太さのストレート麺の流れが褐色あいまってまたそそる感じです。


 多加水と言い切れない・・・・しなやかなれど、淡いクッシリ感が特徴的。前歯での切断面を見てみると、やはりそこには淡い芯が認められる。パツパツな麺とは違うのだけど、やはり仄かにでも芯があると、二段階の歯応え感があったりして、個人的には大変好き。濃い味のスープにあって、その中心部は麺の風合いをにわかに醸し出す。粉感とまでは言い過ぎだけど、クチリとした奥歯のすり潰しにおいてもやはり麺の旨さを感じる。




<汁を吸い込みよりしなやかで、滑るようなすべり感覚>


 などと感じながら麺を啜り続けると、やはり中盤あたりから粉感覚が薄くなる。冒頭から褐色に染まる程度くらいは、汁を吸い込む性能が高いのかもしれません。麺をリフトする度に、その麺の仕草も大人しくなっていくようですし・・・。また表面に軽く半透明な層も冒頭には見受けられる。滑りを得意とする層なのですが、これが芯の部分とコントラストを与えておりまして、見た目が黄色く二段階スケルトンのように思えて非常に面白い。やはり・・・・場末のゲーセンとは言え、麺は本物であったという次第。






【具:具はどれも「しっかり」した作り込みを感じまして・・・店舗ロケーションとは意外】


<テッパンな仕上げと質感あるバラロールチャーシュー>


 脂身と肉質の部分がパッカリと割れそうなほどに、層がクッキリしているバラ肉ロールチャーシューであります。肉の厚さは特筆するまでもないが、満足感あるサイズ。こちらの醤油ダレとは非常によくマッチしており、実に旨い。旨い・・・・だからまた悔しい。なぜなら、これなら白飯を何杯でも食えそうな感じだから。冒頭にビールをあおっているから腹が膨れているだけでなく、食券性であり、券売機が店外にあるため、わざわざ白飯食券を購入し、再度セルフ方式のカウンターに並び直す訳にもかないから・・・・。さすが、背脂得意な店だけあって、豚の脂を活かすのは得意そう・・・。




<材木状のメンマが非常に快感を覚えるシャクリとした歯応えなり>


 意外にメンマが旨いのであります。味付けもやや深そうなタイプでありますが、意外と薄味でして、私の治療中の弱い前歯であっても、繊維に対して垂直に歯を当てても、「シャクリ」という快音を残すかのように、小気味良く裂けます。しかもサイズ感もそこそこでしたし、4つもあればもう大満足であります。ああ・・・・ビールとやりたい気分にさせます。次回が来れば、キャベツとメンマのみ個別で注文したろかしらん!もしそんなことできればの話だけどね・・・・。









 総じまして、「これから車検や定期点検の度に必ず食う」と言えましょう。ファミリーランドなのに・・・私は家族では来ようとは思えないところがまた微妙でありますが、私自身は徹底的に庶民ですからね!風邪ひきであったから、今回は「あっさり」でしたが、次回はもちろん背脂で!よろしく!・・・なので詠います!



   快晴に
   寒風駆け抜く
   街道を


   震え歩いて
   食う丸め也



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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