ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1361】 麺屋 吉左右 (東京・木場) 味玉らーめん

 個人的に、ラーメンにハマった原点をたずねに・・・木場に降り立ってみました。本当にハマった・・・衝撃を受けた一杯は、松戸にある「とみ田」のつけそばだったわけですが、同じ濃厚豚骨魚介でも、さらに洗練されているものがあるとラー友から知らされ、一緒に訪問したのはいつころだったか・・・そうとう前? 当時全国ランキングでも1位となっていたという記憶。今でも行列は必須とのことでしたので、シャッター覚悟で突撃しましたが、なんとかポールをゲット(あぶねー)。

  



 どうやら・・・開店前に並ぶときは、券売機での購入は不要らしい。扉には「食券を買ってからお並びください」的なメッセージがあるのであたふたしてしまうが、開店前から並んでいるファーストロット分だけは、入店時にお金を払って着席するシステムらしいです。待っている間、何度も同じ様な問合せと説明がなされていたので、ちょっと告知しておこうと思った次第。



 それにしても、今でも新規開店時と同じかと思えるほど、店内は整理整頓と掃除が行き届いているのが気持ち良い。若いご店主夫婦のテキパキとしながらも丁寧な接客も実に心地よいねー。やはり名店たるものそういうところ押さえてます。前回はつけ麺だったので、今回は汁系とさせていただきます。ここ数年で私の好みも変ってしまったもんです。







【スープ:極めてオーソドックスな豚骨魚介なれど、研ぎすまされた質感すら感じます】


<明るい魚介の香ばしさと甘み!醤油ダレと共に・・・もうひと工夫されたエッジング


 豚魚の名店「吉左右」。その定番なる味玉らーめんの麺顔は、驚くほどにオーソドックスでありますね・・・。相当に見慣れた風貌とそのスープカラー。もはやトレードマークのような存在感を覚えます。むしろオーラーを感じさせないほどにシンプル。数年前にギョギョ!っと感動したあれは何だったのだろうと思わず回想します。そしてひと啜り・・・・。ううむ、ライト系のようでそうでないような、ハードとライトの中間といった濃度が予測範囲通り。でも・・・脳裏に「!」が浮かび上がるほどに、染み入りますね〜・・・。


 汁のきめ細やかさは半端ではなく、そしてサラサラとした甘みを残しまして、香りも魚介を思わせる芳ばしさが鼻孔に駆け抜けます。オーソドックスの中に、仕事の丁寧さがなせる完成度を感じさせる。いやいや、質感というものを感じさせますやん。初めてここで食ったときは、つけ麺だったのだけど、当時濃厚豚魚の絶頂期にあって、このサラサラ感で勝負かけてたのでしたよね。感服の仕上がりに懐かしさを覚えます。


 味わいとしては、一言では「上質なオーソドックス豚魚」と言えましょうが・・・ちょっとしたひと工夫も個性として感じられるような気がします。よくある魚介の甘さにプラスアルファされた何かを感じます。それは、醤油のカエシのエッジングが少し強めであるための凛とした清涼感なのか?いやいや・・・仄かにジリリとした何かがあるぞと我が駄舌が反応をする。「一味か?」との判定なれどいかに? 葱の影響か?はたまた生姜?とも思えぬが・・・。ともあれ、ちょっと何かがあるような風味が、「吉左右」と感じさせてもらいました。





<スムースさが伸びやかな動物系のコク・・・豚以外にも鶏コクのさっぱりさも感じる>


 以前に感じなかったことが一つだけあり。豚魚の名店ということで、豚コク100%と感じていたのですが、ひょとして鶏コクも豊かなのでは?という感覚。確信は全くありません。ただ、しっかりとした動物系の煮出しを感じる一方で、どこか軽やかな風合いを感じましてね・・・。なのでゴクゴクと一気に飲み干せてしまう。胃もたれなく。しかし鶏?とは感じてみたけど、貼り付くような鶏独特の粘りはなかったわけで、モミジのようなコラーゲン感がふんだんという分けでもないサラサラっとした動物感であることは、変わりなしです。








【麺:もちっとした反発とクッシリと食わせるコシが両立する多加水中太麺!】


<極上の「つるモチ麺」、咀嚼自体が面白く感じさせます>


 さてこちらで一番楽しみにしていたのは、実はスープでなく麺の方。とみ田のような貼り付くようなしっとり感あるハード麺もいいのですが、こちらのそれよりもう少しプリプリっとした麺が忘れられない次第であります。これは、期待通りの感触で思わず食ってから笑みが漏れます。つるつるとしていて、モッチリとした歯応えが絶妙。噛むこと自体が楽しくなるという明るさと落ち着きを併せ持つキャラクターが実にいいですね。


 前歯での千切りがプツリ!としていて程よい抵抗感。丸めな麺がまた優しい咀嚼感です。奥歯のすり潰しの手前では、プリプリプリっと横ずれしそうで、束になったそれを強引に押しつぶすとクッチリ!とした弾力感あるコシを感じる。時間が経っても汁の吸い込み感もほどほど。最後まで同じ用な弾力を持続させてくれます。





<多少な貼り付くような感覚・・・それでも高速なスベリ感覚>


 一方、スベリはいい!どちらかと言えば高速に滑るタイプです。しかし単につるつるというより、多少貼り付くような地肌感も感じたりするかも・・・。すごく観念的な例えですが。決してぬるツキを感じるわけではないのであしからずです。そういえば、麺の湯切りの際、決められた数をきっちりカウントするかのように、黙々とテボを振っていたご店主の真面目な顔が思い浮かぶ。







【具:こちらも奇をてらわず・・・オーソドックスなまでに基本に忠実な仕事ぶりです】


<繊維に沿って解れるロース肉、脂肪分が適度にさした甘みがタレの風味と調和する>


 これはよく出会う味わいに似ているかも。特に大勝軒系でときどき遭遇するような気がします。ロース肉だと思うのだけど、筋肉質の合間に脂が射しているような肉質で、それらが柔らかい歯応えのあとに解れるように崩れる。やさしい醤油ダレの味わいの中に甘みを感じさせ、タレの香ばしさは抑えめな感じ。それでも白飯と合うというタイプでして、豚飯として立派に成立しそうであります。分厚さも申し分なく、これなら追加しても良かったかもと思えど、食後振り返ってメニュー表をみると、3枚で400円という設定なので、今の私には贅沢品に属するので、どちらにせよ辛抱するしか無かったという次第。





<大胆に大きくおおばって・・・ネットリとして凝縮された黄身のコクを味わう>


 さて味玉だけど、これも申し分なし!白身部分は全体に深くタレが染み込んでいて、白身だけでも甘く香しいと思わせる出来映え。黄身はさらにその上を行き、オレンジ色のジェルが非常にネットリとしていて、まるでゼリーであります。思い切って半分を一口でパクリと食すると・・・・これまた濃厚な風味がぶわっと口の中一杯に広がり、独特の甘みが立ちこめます。やはり、名店の味玉に外れなしですね。








 総じまして、「いつまでも忘れない味!」・・・・といったところかと。


 開店時間の短さとあの混雑。そして活動エリア的には月いち訪問はもちろん、一年に訪問できるチャンスは絶望的ですし・・・・相当特別な日しか食えんのです。ちょっと前までは有給など考えられた環境だったけど、今は夢のまた夢かと・・・・。でも、また機会を作ってきますよ!今回も奇跡的に訪問できたことですし。なので詠います!




   シンプルに
   ただ質実と
   手を抜かず


   継続してこそ
   真の強さ也



お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!



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