ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1271】 中華料理 谷記 吉祥寺店 (東京・吉祥寺) 拉麺

 国中の借金が1000兆延超えて、国民一人あたり1000万円以上の借金を抱えていても、飢え死にすることはないのも不思議ですが、危機感が薄いのがとても不安ですな・・・・。それでも酒を酌み交わし、アベノミクス万歳的は景気回復期待で不安を払拭しているようなこの頃。景気の恩恵をうけたと実感のない私にとっては、なぜだか新橋や神田で酔って笑顔をたたえている人たちを見ていると、とても羨ましいのを越えて、別世界の人たちのように思えてしまうのです。

  




 ・・・などと考えながら、この日も朝から出勤の支度をする週末です。すごいことになっているのですよ、私のチームは・・・・。私自身はもう休みを取るのを今年は諦めたけど、せめてメンバーは、夏が終わるまでには休ませてあげたい一心であります。そんな悶々とした気持ちを抱えて朝ごはんを食べに途中下車する吉祥寺。金曜日夜の雰囲気を少し引きずっている空気感が漂います。そんな南口にあるこの店「谷記」さん。中に入ると・・・・・フル宴会状態(驚)。それもけっこういい年している働き盛りの集団と若者の集団で、結構な埋まり具合!その片隅に通されて、朝っぱらから耳栓でもしたいような状況でひたすら一杯を待つこととなりました。なんや、結構繁盛しとるやん・・・・。ラーメンを味わう前に、やはりここでも孤独感を味わう・・・。






【スープ:ライト系で〆に最高な仕上がり感覚!大衆中華料理屋さんのサービス精神!294円也!】


<呑んだ後の〆拉麺仕様!ライトなコクが嬉しい一杯!>


そんな凹み気分な状態でも、配膳の瞬間は楽しみ。いつもの繰り返しのデジャヴュを感じるが、思えばこの一杯。定価で294円ということを感がみると、たちまちオーラを放っているようにも感じるのです。見た目は実に地味そのもののダークブラウンで、表面に細かい油の輪を見つけてはライト系豚と感じ取ります。実際に味わってもそれでして、中華料理屋さんに見られる魚介排除なサッパリ系動物主体なスープを感。中華系を連想させる貝類等の食材系の味わいはさすがにこのプライスですから感じ取れませんが、日本の中華屋さん的な良くある味わい。皮肉ではなく、こういうのは安心感と呼びたい気分ですな・・・・。


 決してバターが入っているわけではないのですが、脂のコクがそれに近い・・・何かを感じるのは、恐らく私のバカセンサーのためか。バター味ではなく、まったりしたコクの出方とか、味わいの厚みを感じさせる部分に、その片鱗に近いものを感じる。繰り返しますがバターは投入されとりません。調味料か、豚煮出しの調理上で出たものか、醤油ダレに使われる食用油の個性なのかを感じるのだが、周囲の朝っぱらから酔客集団の騒ぎっぷりで集中ができませぬ(笑)。






<色合いよりはずっとおとなしい醤油のカエシ>


 この色合いの割には、カエシとして醤油のエッジングを感じることは少なしですね・・・。そういう部分は薄いかも。言い方を変えれば醤油は淡麗なのかもと・・・。動物感というほど強烈ではないこのスープにあって、控えめというか大人しいキャラクターに映ります。実はこういうところが、実に〆のラーメンを連想させるのですよ・・・・。ライトな動物系もさることながら、醤油であっさりというところが、味が濃い中華料理を飲み食いして、小腹が減ったときには一番落ち着くのかもと・・・。酔客だけを相手にしているのではない、24時間営業の店。定食系も充実していてラーメンセットも実に充実。そういう点でも、味の濃い中華料理とのコラボを前提とした味付けと考えれば、実に納得がいくのですがいかが?








【麺:懐古な気分にさせる中華麺】


<半透明で少しくすんだ中華麺、気軽にすすろう!>


 関東一円に展開しているチェーン店と比較してはいけませんが、実によく遭遇する中華麺です。流通度を感じますが決して悪くない。半透明なそれは練り水の特性を十分に感じます。でもゴムのような感覚はなく、スパスパとしした前歯の当たりもリズミカル。多加水のようでモチモチした反発というより、クチクチとした一定圧力ですり潰される感覚が特徴です。昔むかし・・・・・京都で生まれ育った私は、天下一品が操業する前は、第一旭系な一杯を家族で啜った記憶ですが、時折、親父の給料日に連れて行かれた商店街の中華屋さん。その時の麺をおぼろげながら思い出しましたよ。なぜそんな古い小さいときの記憶が?というと、ラーメンこぼして火傷したのでして(笑)、その時食ったラーメンが今でも脳裏の片隅に残っているわけ・・・。





<風味よりはスベリ!ズルっと一気にいってしまう>


 そしてあの子どものころは、大人があんなに熱いものをずるずると啜って食えるのが不思議でしたが、あのころの若かった親父がやってたように・・・・・・ずぼぼぼぼぼぼぼーっと一気にすすって食ってみるのが一番なり。こういうのは、風味を楽しむとかではなく、スープに絡んだ炭水化物の細いものを一気に吸い込む。・・・・ちょっぴり時の普遍性というのを感じたりする(笑)。この数か月、早朝深夜出勤と休日出勤が頻繁で・・・・どうしたものかと凹んでいるのですが、あのころ、ラーメンを啜っていた親父はどんな苦労をしていたのだろうと、ラーメン食いながら早朝からしみじみと感じたりする。誤解なきよう書いときますが、高齢ではありますが親父は実家の京都でそれなりに元気に暮らしておりますからご安心ください。 







【具:定価294円でこの質感はいいね!しかも・・・「倍返しだ!」】


 このラーメンの一番の醍醐味は、チャーシューですな!中華屋さんの酒のつまみにもなるそれは、実にいい感じのサイズ感と厚さ感。そして・・・・この価格で2枚しっかりと入っているのが実にうれしい!醤油というより塩系の味わいでして、しっかりと肉の味わいとマッチしています。いかにも酒に合う!という感じでしておそらくいろいろな中華メニューと共通化しておりますでしょう。トッピングを標準化して、ワン・トゥー・メニーな部品展開をしていると思われ、あらゆるメニュー形式にシステムアップされておると思われるのです。コアなパーツは競争力そのものですからな・・・・。などと書きながら、メニュー表を新ためて広げて見ると・・・・・「どこにチャーシューがメニュー展開されとるんじゃい」と思えてしまう(笑)。妄想がすぎる・・・・。


 できれば、個人的にはワカメは排除してほしいかな。あとは、味玉が固ゆででして昔の感覚があってそれなりに味わえます。そんな感覚がメンマ不足を補います。メンマはやはり中華料理屋さんでは、メニュー展開しにくいのかな・・・・。









 総じまして、連日フルスロットル状態でハイテンションな日々なうえ、休日なく死にそうな体に栄養補給な一杯。となりの宴会がやっぱり羨ましい・・・・。責任者でてこい。なので詠います!



   酔客の
   騒ぎに紛れ
   へたり込む


   今日も会社だ
   土日が潰れ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


  




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