ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1172】 トナリ 丸の内店 (東京・丸の内) タンメン

 トナリは何をする人ぞ・・・。なかなか、スペシャリティを持った方々の集まりである今の所属部門。ライン一つ離れれば、全く日常関連性を持たない集団に今は席を置いております。はや・・・約2ケ月近く経とうとしています。


 ・・・ところで、何でワシはここにおるねん・・・???


 謙遜でなく、本当に特別に他人より秀でたところを思いつかないし、どちらかと言えば他に誰か代用がいれば通じるような業務ばかりを歩んできたのです。ですが、こんな異邦人感覚ではまずいな!まだ心のどこかでシックリとこないものを感じながら、今の業務に励んでおります。ま、追い込まれても、追い込まれなくても、やることやるという根性だけは、過去一年で培えたかと(今更基本的〜♪)。



 ・・・などと考えながら、いつぞやのリベンジを果たそうと、待つ覚悟でやってきたぜ!丸の内!!向かい側の「つるとんたん」といううどん屋の行列と競い合うような「トナリ」の行列に連結です。丸の内サラリーマンやら、旅行客らしき・・・・・コロコロ付大型スーツケースを携える方たちやら、興味本位的な学生カップルやら、客層がまさにばらばら。そこに一人のラヲタが紛れ込んだという図式です。

  



 具材調理の都合上、6〜7名の入れ替え制で行列の処理がなされます。なので意外とサクサクと順番が進むのは知らなかったな・・・。15分程度で座席に着くことができまして、そこから羨望の眼差しで調理場を見つめます。今回は、初訪問でボリュームの検討がつかないから、名物の餃子とから揚げは除外して「タンメン」一本勝負にかけました。







【スープ:自然な肉野菜のエキス感たっぷりでヘルシーとすら思える緩い塩豚感がナイス!】


<しっかり炒めの野菜肉エキスで自然な塩気とコクが豊か>


 これこれこれ!いや〜、最近異様に食べたかったこの一品、「トナリ」の「タンメン」! この山盛りのヤサイ麺顔がたまりまへんがな! 二郎系ならそこに罪悪感があるものの、タンメンのヤサイ大盛りには、どこかヘルシーな前向き姿勢を自分の中に感じます。なんたって、最近、野菜が不足しているからね〜、健康志向というやつですよ(笑)。「ヤサイ」ではなく「野菜」であるというところに、大きな意味合いがある。そんな面持ちでこの一杯に対峙いたします。


 まず、のっけから・・・・スープの味わいに安堵感を覚えます。白い粉や、脂の類いなど感じず、肉野菜とわずかな魚介の煮汁のみで生成する・・・・ナチュラルな塩気! そりゃー、オール天然素材という崇高な面持ちはありませんが、この野菜の量の多さから当然滲み出るエキスは、健康そのものに違い無いのであります。そう固く信じさせるほどに、自然な甘みと塩気が実にさらさらさら〜っとしつつ、しっかりと味が濃いのであります。実は、これ食ってから、のどが乾いたので最寄りの駅で軽くハイボールあおったのだけど、それほど塩気を感じなかったのになと思う。




<豚肉が見えないのに・・・豚のコクを感じるのだ>


 スープはのっけから軽い白濁。それも春先のカーディガンのような淡いベージュ色でありまして、それに何となく、炒めダレのニュアンスとトッピングの煮汁・・・・その中に、豚コクといった動物系の軽い煮出しも感じる。トッピングには、たまたまハズレであったのか、モヤシの中を垣間みたものの・・・それほど豚のコマ肉の存在を認めるわけではない。なのだけど、あっさりとした豚コクのスープなのでありまして、軽い豚骨煮出し感を感じます。チャーシュー生成時に生じるような、清湯な豚さらコクとも違う、大衆系の醍醐味のような感覚。近いところで言うと、長崎ちゃんぽんなのでありましょうか・・・。




<後半味が濃くなるところを生姜が豊かナイスコントロール!>



 ニンニクマシマシではなく、「生姜ちょい多め」なのだが、モヤシの影で隠れてしまった・・・・・。お隣の常連さんは、生姜だけ別皿とご指定されて、食する段階で好みの味わいになるように溶かしながら食べておられた。さすが通い慣れている方は違うと、心の中でテクニックをブックマークするのです。


 さてその生姜ですが、私は三分の一程度まで食してから一気に溶かしてみました。しかし、思いのほかマイルドなのですよね〜。最初はもっと金属的なジリリとした味のエッジングになると計算していたのですが、だんだんと熱影響で具の味わい・・・特に炒め調味料からくる塩気が色濃くなるところを、うまく生姜のさっぱり感でカバーしておりました。全然、ジリリとするどころか、サッパリとさせてくれる媚薬のような存在感。単調で飽きそうになることがあっても、グイグイと食わせるカンフル剤的な存在感です。





【麺:具の多さに負けじと・・・平打太目のストレート麺が歯応えと食べ応えを演出!】


<非常にクッサリと前歯に刺さる太平打ちストレート>


 また麺がいいのであります。多少暴力的な野菜のトッピングに負けないような、食べ応えある麺です。つけ麺でも十分に通用する太目の平打ち麺。基本的にはストレートでして、微妙に弱い捩れ感が存在する。麺が詰まった感覚というか、密度感ある感じです。加水は中程度。歯応えあるのですが、低とは少しちがったニュアンス。少し新鮮な黄色を感じる部分は、使っているねり水の成分の影響によるものでしょう。やや強めに黄色が発色しているけど、とても自然な色合い。こういう麺の歯応え・・・つまりコシは、芯を感じるというか、麺全体で圧を感じるという弱めの「カッツリ」が印象的。いやいや・・・・「クッサリ」と言ったほうが合っているのか。


 前歯でスパスパと千切るというのではなく、クシクシクシと一歩一歩食い進めるタイプ。その千切る瞬間が、まるど前歯が突き刺さるようなイメージ。その噛み進めること自体が、面白いほど、クッシリ、クシクシ〜と歯の裏側に神経センサーが備わっているかのような、楽しい噛み心地がいいと思える!




<汁も吸い込み旨さを蓄えたしなやかさ・・・>


 決して固いだけのイメージではない麺なのです。そう・・・・汁を吸い込みます。伸びるようなだらしなさはなく、少しだけ吸い込み、しなやかさをたたえながら、味わいとまとう。やや、前歯の切れ込みが優しくなるといった後半の食べ心地。そこに、モヤシやら人参が入り込みまして、一緒に食すると様々な歯応えのハーモニーが奏でられます。


 特に、人参の欠片と一緒に食する感覚がいいね!麺のヌチリとする感覚と、麺に貼り付いた「茹で人参の」しんなり部分が、歯応えの補足説明のように感じます。その他、貼り付く具の野菜によっていろいろな補足の仕方があります。食ってて非常にオモロい麺と言えますな。





【具:炒めの技を見ているだけでも飽きないね】


 具は、ほどんどモヤシかと思えるほど。キャベツも根部分に近いところがメインだった。たまたまか・・・。されど、不満なし。豚肉も殆どないと思えるし、魚介については、以下の欠片が発掘できる程度で、まさしく「野菜炒め」なトッピング。それでも飽きさせない、というか不満がないのは、やはり「調理現場の迫力」が目の前であるからでありましょう。しっかり作り込んでいる姿を見る事自体が、味わいの動作の一部なのです。



 熱した中華鍋に、一気に燃やしを投入。その時点で鍋からモヤシが溢れそう。熱でしなってボリューム減となるとて、限度があるやろ。と思っていたら、追加のキャベツやら、ニラやらいろいろ一気に第二弾投入。これ・・・・絶対重量オーバーやろと思っていたら、見事なまでの、一発返し!そのテクニックは料理人なら当たり前のことなのでしょうが、見事なまでの空中での具のまとまり。シンプルな動作と非常に対象的です。立ち上る炎柱も見物。ここが本当に、東京の一等地「丸の内」のハイセンスビルの一テナントかと思えるほどの、ギャップ感がたまらんね〜。








 総じまして、おしゃれでハイセンスな丸の内のビルの地下一階。ハイセンスな大阪うどんの名店「つるとんたん」の目の前で、いかにも大衆的な東京のタンメンをいただく。ちょっとおしゃれなビジネスマンも、格好かまわずここではオッサンまるだしで、汗をかきつつタンメンを食らう。餃子や唐揚げも名物でして試してみたいと思ったけど、ちょっとダイエット気分で少しだけ我慢しました。大盛り食ったけど、罪悪感ないな〜。だからタンメンって好きさ!なので詠います!



   腹減りて
   エリート街並み
   ドカドカと


   足踏みいれて
   がっつきワシワシ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


  


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