折角の休みの日に、家の用事であれこれと・・・・・。もう少し寝かせてくれ・・・・・と言いたいところだが、日頃早朝出勤と残業を重ねておる生活では、息子と接点がないということで、公共施設に連れ出すことにします。お金もないので、図書館とか、プラネタリウムとか・・・いろいろ工夫しているのですよ、これでも。一方で、ラーメン活動もそこそこ大変でして、金欠に陥ること多々あり。
嗚呼金欠!でも・・・ラーメン食いたい!
・・・などと考えつつ、そういう時は、決まって通う店がある。一つは、「中華そば みたか」のラーメン450円。そしてもう一つは、荻窪の「三益」のラーメン350円、これはとんとご無沙汰しているな・・・・。しかし、営業時間的にいちばん対応がフレキシブルでお値段手頃なのが・・・武蔵境の「丸幸」さんなのです。週末は通し営業で、低価格で質実素朴な一杯を提供してくれるのです。
【スープ:クリアで自然な甘み広がる大衆系醤油スープ!】
<旨味としての甘み!酸味排除なライト醤油>
もうこの一杯は、語り尽くしているようなものですが、何度でも言いたい!これが『390円』の麺顔であることを。整った風貌には、長年積み重ねられたような存在感あ・・・オーラすら感じます。いわゆる八王子系ってやつでして、青ネギ排除で玉ねぎ主体な色合いゆえに、色調としては地味なのです。されど、華やかに思えるのは、スープのきらめきがあってこそではないでしょうか。
きらめき・・・・スープの表面に微妙に広がる一枚の層。まさにクリスタルなラード感が漂い、丼の淵との接点にその透明度合いを確認できることでしょう。揺らめく脂の輪っかも大きくゆらめき、良く見ればペイズリー文様のようではないか。この感覚はどこかでもあったぞ・・・・秋葉原の福の神か???
さて、そのきらめきがある醤油スープは、さらりとした甘みが特徴であります。しかも自然な甘みと申せましょう。どうしても個人的には、三鷹の「みたか」に比してしまうのだが(どっちもファンだからね!)、酸味のエッジングがまるで違う。酸味がまるでないというか、研ぎ澄まされたような丸みを感じます。そしてその甘みには、華やかさとはまた違い、「落ち着き」というものを感じます。胃に全くもたれないというスムースさは秀逸でして、突き抜ける感覚はなくともそれで良し!という安堵感が広がる。
<昆布?椎茸系な落ち着き感とは錯覚か・・・>
その「落ち着き」感は、魚介と言いたいところだが、そういういう風でもないのだよな・・・。節系ともまた違う丸みを感じるし・・・。そういうのも多少は入っておるのでしょうが、個人的には、もっと日常的な・・・・昆布系とか、椎茸系の甘みを感じたりするのだけど、この手の味わいの因数分解というのも苦手極まりますので、あくまで個人的な感覚ということで・・・。
言わずもがな、玉ねぎの甘みが本領発揮なのは間違いないところ。微塵の粒度も半端無く細かいサイズ感でして、苦みは少ない系統。多少の苦みは許してもいい。嗚呼・・・まさに「ゴクゴクと安心して飲み干せる」スープという感覚だね!
【麺:ボソっとしていそうで、ちゅるりん!としたスベリと歯応え】
<言い得て妙なり!蕎麦ルックスだけどはっきり中華麺!>
もじゃもじゃの麺(笑)。縮れを表現するとそういうこと。でもよくある中華麺と違うところは、多少細めという点と、地肌が褐色というところでしょうか。国産そば粉配合とのこと。そば殻をツブツブで感じるタイプではなく、キッチリと殻を排除した粉をたっぷり配合したかの粉加減。鼻腔で蕎麦を感じることはないけど、何となく感触とか見映えがいかにも蕎麦!と感じさせる。でも食感はきっちり「中華麺」なのだわ・・・。
<蕎麦粉入りの多加水縮れが意外に弾力的ですな>
やはり、その弾力が「中華麺」と感じさせるのでしょう。多加水ゆえモチモチ期待もあるのだけど、蕎麦ゆえそれは低い方向へ・・・・。ではボソボソかというと全くそうでなく、汁をしっかりと吸い込んで「ちゅるぴち!」とした滑らかなスベリを演出! 少々欲張りすぎて多めに箸でつまみ上げ、遠慮なくズボボボボーーーーーーっとすすり上げると、口内にウネリが凸凹とした刺激を与えて妙に気持ち良い! この感覚は、日本人しか分からんのかもしれませんな・
【具:コストパフォーマンスを考え出来る限りの工夫がありますな】
<玉ねぎ微塵が嬉しい!東京西エリアのアイデンティティ>
やはり何と言っても玉ねぎ微塵が決めてであります。このトッピングで麺顔全体も締まりますしね。スープを最後に飲み干すまでそれは漂い続け、またレンゲでスープをすくい上げ味わう際には、無意識にその欠片をレンゲで追い求めておるではないか。まさに八王子系の醍醐味というやつか、そいつに私は洗脳を受けたかのごとく・・・・ただスープを飲み干すことだけに意識を集中させるのみである・・・。ラヲタ極まれり!
<薄さが好印象なチャーシュー>
サイズが大きくて薄いチャーシュー。これ何となく好きでして、いかにも京都人らしいでしょと自分の趣向に感じる。赤身部分の薄切りチャーシューってのは、故郷京都によくあるタイプ。もっとも、京都系は削ぎ落としたような薄めのスライス感が漂うのだけどね。醤油ダレがよく染み込んでいる周囲の部分はとても芳ばしく、これさえあったら飯何杯でも食えるといった味わいです。
総じまして、今の私の一番気軽な一杯の一つはこれ!という満足感が今回も全体に漂うのでした。週末、家の雑務を済まして14時前なら「みたか」へ。それを過ぎれば「丸幸」へ。月に一度は確実にお世話になっている。これ食えてるうちは、幸せだね〜。これからも、何杯も食い続けていくことでしょう。八王子ラーメン!この店でも、本場八王子でも!なので詠います!
気が抜けて
連休気分に
丁度良い
お腹に優し
財布に優し
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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