ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1614】 りょう華 工場店 (東京・田町) 上湯拉麺

 暑いを通りこして熱い・・・・。外出余儀なくされたお昼前。アスファルトの上は陽炎のよう。空からの日差しが矢のように感じます。ロケットのようなビルが建つ辺りから麻布方向へは交通の便が妙に悪いので歩くしかありません。しかし、ここで飯を食わねばならないスケジュールでして、どこかで中華屋さんか、蕎麦屋でも啜ろうか・・・・また、ドトールで軽くサンドイッチで済まそうかと考えてた路地裏に、突如妙なラーメン看板を発見。それが「りょう華 工場店」さん。工場店というのは後から分かりました。


  




 扉を開けて入ると、工場建物の入り口土間を改造したかのような店づくり。奥に大きな壁扉がありまして、隙間をのぞくとそこは工場という立てつけです。まさに地産地消というスタイル。最初だれもいないから黙って座ってまってたけど、どうやらお勧めメニューはこの一品らしい。しばらくして、工場の奥から出てきたご店主が、私が黙ってただぼーーーっと座っていたから、少し驚かれたみたい。そこから先は、落ち着いて、静かな工場の片隅で、本格的な丸鶏スープの一杯をいただいた次第です。


  



  











【スープ:どこまでも濃ゆい丸鶏清湯!淡い塩気がとっても滋味深く!!】


<これほどまでに濃ゆい丸鶏清湯!コラーゲン感覚がまるでとろみを感じさせる>


 見栄えは地味だが、それだけに本格下町中華を思わせる麺顔のような気がします。このあたりは少し土地に明るくて、一軒家の軒先だけを改 造したような天ぷら屋があったり、いかにも間借りな主婦手作り弁当、はたまた本格的カレー屋台があるなど、B級ランチグルメポイントだったりいたします。やはり飯は手作りが一番だと、思いますよ。作り手が見えてこそ味わいも深いといいますか・・・。そういう意味ではここ、りょう華の「工場店」はまさにドンピシャであり、生産現場の真横で麺をすするという感覚。家内制手工業的な温かさがあります。猛暑でクソ暑いのに温かさを感じるとは少し温度でへたりそうな気がしますが・・・。







 ともかく、このスープは最初のひとすすりから思わずうなります。ここまではっきりした清湯なのに、丸鶏のコラーゲン感覚が濃いのは稀ですよ!その濃さたるや、「とろみを感じるほど」でありまして、そこにトッピングが入り混じりますから、もはやスープの一品料理という感覚 すらあります。特に、鶏ささみの解し身が入り混じりますと、もはや小さいお茶碗で別としてじっくり味わいたいとすら思えます。ややへたったホウレンソウが、このスープの中ではゆらめいてむしろ似合合っている。


 仕上げ段階で、濃いめの鶏香味油を垂らすのが多いなか、こちらのスープ感覚はそれすら及ばない濃厚さは折り紙つき!それでいてスープが重くなく、ゴクゴクと飲めてしまう。薬膳なほどに・・・・。









<薄味の質の高さよ!後になればなるほど尻上がり的に高評価!>


こういったしっかりとした丸鶏の土台があってこそ、「淡麗過ぎる」とも感じる薄味がキマる!いや〜、最初の一口は、塩味がきわめて薄く 、脂本来の味しかしないのではと思えるほどです。なので、ご店主(否、工場長?)が配膳の瞬間に・・・・、


  「いつもより多めと思うくらいに胡椒を振ってください」
  「胡椒は横から出ますから注意してね」


 ・・・・などというアドバイスがある。天邪鬼な私は、まずベースを確かめたくてそのままいただくのですが、それでも薄味に慣れてくるといろいろな滋味が解けているのがわかりますよ! 薬味の味わいもあるけど、鶏コク以外に、中国乾物系の旨味がじんわりと・・・。貝柱とか干し海老系ですね。和風煮干しにはないエッジングを感じます。


 一通り味わってから胡椒をかけて楽しんでみる。なるほど・・・塩気や香ばしさづけって、たった少し入っているだけでも、味わいに彩りがぐぐっと上がってきますね。胡椒は最初からぶっこんでもよし、前半後半と分けながら味わってもよし。ただ、ベースの丸鶏スープの濃厚さは、一度そのまま味わっていただくのも、今後の話のネタになるかなと考えます。












【麺:良質街中中華屋の中華めんという感覚・・・・工場店だけど】


<いわゆる中華めんの親しみ覚える標準縮れ麺>


いわゆる馴染みある中華料理屋の麺。標準太さの縮れ麺。そして多加水です。モチモチっとした感覚よりもプリッとした千切れ感がとてもなじむ感覚か。前歯でスパスパと切り込み、奥歯でプレスするとプリン!と柔らかく震えるよう。









<スープを飲み干す中に麺が存在すると思える啜りあげの高速さがナイス!やけど注意!>


 スープの持ち上げがよいというか、スープにとても馴染む。スープをズルズルとすすると中で泳ぐように一気に喉奥に流れ落ちるような感覚でしょうか。ほとんど飲み込んでしまうように、スルスルと食えてしまう。ただ、とても熱いスープに巻き込まれるから、舌をやけどしによう に気を付けましょう。







【具:とろけるバラブロック肉の脂身を味わう・・・】


<豚バラブロック肉までもが淡麗な味わい!脂のダイレクトな旨味がむしろ新鮮な印象!>


 何気に滋味に配置されている肉片。豚ばらブロック肉がこれまたとろけるようです。肉質と脂身が分離するように解れるのというのとは別で、全体が肉・脂関係なくとろけるような食感です。しかも味わいが、スープのコンセプトにのっとったかのような淡麗な味わい。じっくりと味わうと滋味深い。質感あふれる肉トッピングです。








<メンマでなく搾菜!これがまた歯ごたえとスープにもいい影響>


 トッピングの鶏ささみ解し身、ホウレンソウもさることながら、スープの質感アップに貢献しています。しかし、搾菜も大変よろしい!実は メンマの細切りと思って噛みしめてみると搾菜だったので驚いた。その風合いがスープに出汁として溶け出すようでなかなか、本格的中華のスープといった質感アップに貢献しています。できれば、もう少し欲しかったくらい。













総じまして、「田町エリアの・・・My期待の星」といったところかと。実は最近、この辺りの名店「らーめん丸」さんが閉店してさびしい思いをしており、その近くにある「りょう華駅前店」がその代わりに頑張ってくれんかと思っていたところ。お酒も宴会もできて、麺も旨いとなれば、もっと人気があってもよいかなと感じてもおります。今回、たまたま外出中に発見した「工場店」ですが、両輪としてこのエリアを盛り上げてもらいたいと期待します。なので詠います!



   照り付ける
   東京砂漠
   歩くなり



   敢えて暑さに
   滋味ある清湯





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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