ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン876】 田中そば店 秋葉原店 (東京・秋葉原) 中華そば

【きっかけは?: 東京のパワースポットを探っているうちに・・・タモリ倶楽部とちゃうで〜】

 東京って結構パワースポットがあるのですね。皇居や明治神宮清正井は有名ですが、飯田橋付近にある東京大神宮というのもそうらしい。 東京大神宮・・・・・実はここで式を挙げた(照)。嫁はんが、どういうわけか勝手に決めたのだが、当時、東京にある神社で、東京大神宮って・・・・そのままやん! ひねりがない!と突っ込んでいたアタクシは随分と罰当たりなことを言ってたものです。

 その東京大神宮って縁結びのご利益があるとのこと。へー、神田明神と同じやん・・・・。神田明神付近には、嬬恋坂なる地名もあってそれとなく縁を感じる。その東には末広町という地名もあり、なかなか夫婦円満な土地柄やんなどと、地図であそんでいる中年男です。なのでその付近で、田中そば店の支店を見つけたときは、そんな地名調べあそびとは関連性がないのだけど、実にほのぼのとした印象を持っていたのです。そして訪問予定リストに追加したわけです。 そこで・・・・ようやくこの辺りの外出予定があり、訪問させていただいたわけですが、その「ほのぼの」イメージとは随分とかけ離れた店の雰囲気・・・・「いらっしゃい!」の言葉が威勢良く、板前とも違う・・・・すし屋かおまえわ!ってな感じでビビリますわ(笑)。 おまけに店外にある券売機を無視して入店したから、ちょっと挙動不審な対応になってしまいましたがな。照明もすごいほどに煌々と明るい! ぴりぴりは全然してないけど、お向かいの電気店とのギャップも面白いですな・・・・・。






【スープ:豚のまろやかなコクと、馴染む塩濃度!あってり豚コク!?それとも・・・】

 そんなドタバタしたかっこ悪い入店の仕方をしたアタクシでしたが、真新しい厨房がオープンになっているのは、やはり見ていて気持ちが落ち着くものですね〜・・・・段々といつもの調子を取り戻す8分間の後、配膳が完了いたします。むお・・・独特な麺顔!かき回すのかそうでないのか、迷いながら、まずはそのままレンゲでスープを飲む・・・・その印象は、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「塩豚・・・・・あっさりとも、こってりとも判断つかぬ、ゆるやかな豚コク!・・・・こっさり豚コク!」


1)甘味(旨味):まさしく優しい塩豚!と思えるさっぱり塩と豚のコク

  このスープの最初の印象は、「豚清湯」という聞いた事もないような感覚でした。麺の姿が半透明に透けて見える感じが豚肉を出汁にしたような余韻を感じますが、その半透明がどこまでも続くようなので鶏ガラ系かな?とも感じたりして・・・・。しかし、味わってみて、まさしく「豚塩」であり、とてもサッパリとした一方で、「コク豊か」であった・・・・。そのために、髄液乳化を排した豚骨?・・・豚骨にしても頭蓋骨等アッサリ部位をえらんだテクニック?とかいろいろと妄想に走ってしまいました。真偽は不明なれど、「豚コク豊かな塩らーめん」と解するか、はたまた「極力淡麗な塩豚骨」と捉えるか・・・・これは、非常に迷いますね〜。

  ちなみにこの一杯は、食券を出すタイミングで「コッテリ」というと、背脂みたいなジェル状の脂入りなのが、調理を見ていて分かった次第。そういう選べるサービスがあるなら、食券出すタイミングで、あっさりか、こってりか聞いて欲しい思いもあるけど、他客のこってりスープを横目で拝見して、改めて鑑みるに・・・・「塩ラーメンで豚コク強化型」とアタクシ的には解させていただきます。これまで、神戸で体験してきた「山神山人」とか、「山頭火」とかの塩豚骨とは・・・どうしても並列に見れないので。


2)塩気:薄そうでしっかり塩!血液塩分ちょうどかちょい上

  塩ラーメンと判断させる一因には、塩味の出方も影響あると思うのね・・・・。淡麗に見えて、実はしっかりと塩味を堪能できるのでありまして、塩分濃度のバランスがええやん!と一人感激しておりました。塩味のバランス・・・・。アタクシ的にひらめいたのは、「血液塩分」という言葉。指を包丁で切ってしまい、思わずクチに入れて唾液殺菌してしまうあの瞬間に感じる「血の塩分濃度」と似たレベル。どちらかというと、すこしだけ濃いかも知れない。そういう塩分をしっかり感じるスープでして、日頃、「塩ラーメンは食べない」というコッテリ&ガッツリ派は諸兄こそ、こういうバランス系塩スープってええやろ!?と訴えたい気持ちですね〜・・・。


3)風味・香り:豚特有の臭み一切なし!豚肉の風味か頭骨のアッサリ風味

  魚介でも強く出ていれば解説しやすい「香り」というパラメータ・・・・。この一杯については、春の花粉症に悩むアタクシとしては、苦しいな(笑)。ただ、スープの温度が気前良く「熱い」というのがまた別の特徴でして、この熱から解放される分厚い三枚肉チャーシューから発する豚脂が溶け出した匂いが・・・・ええやん!むしろこれにより「塩豚!」と食べ手に感じさせるエッセンスなのかもしれないと思うのですよね。






【麺:ゆるやかな平打ちストレートが、クチの中で弾んですべる・・・・・スープとのからみがいい!】

 実はこのお店・・・・なぜ訪問が後回しになっていたかと言うと、「柔麺」という諸兄のレポートがあったからなのですよね〜。なれど、先日の亀戸の塩ラーメンを食して、「柔らかい麺を見直さんとイカン!」と本気で思い直した次第。だから、興味はあったけれど、それほど?な気分で食した第一印象だったのですが・・・・結果として、良い意味で参りました。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「スープのふわふわしたコク豊かに合わせたような・・・・つるモチ!な麺のチューニングがナイス!」


1)風貌:やや太でもスマート!平打ちが柔らかく感じるアイボリー

  平打ち麺なのですよ・・・・写真では分かりにくいけれども。基本的には、キレイなストレート麺。捩れも少ない。平打ちの捩れはすぐに目につきやすいからね・・・・。それでいて、確かな品質を予感させる「アイボリーホワイト」が中々に、食べる前から食べ手を泣かせる風合いです。まさしくコケティッシュな、平打ち麺! ヘップバーン平打ち麺と勝手に命名いたします(あかん・・・・ヘップバーンファンから怒られそうや・・・・。さしずめ、アタクシは、グレゴリー・ペック?ウソじゃ、ぼけ〜)。


2)感覚:中加水独特のクッチリ&モチモチが平打ち効果でナイス

  それでも平打ち麺以外にも、惚れてまうポイントがある。モチモチ感。多加水なモチモチなら、JR大阪駅前で・・・おちゃらん〜っと、すすり倒した毎日が走馬灯のごとき思い起こされます。しかし、もっと麺自体の風味というのを感じさせながらも、モチモチとしたというか・・・・・・。そういうのが、中加水のモチモチと思っているのです。それが見事に感じれるし、もう一度言うけど、「平打ち」がまたその感覚を最大限に引き出すような気分がしますねん。平打ち・・・・・・・・、段々、大阪気分が蘇って来た(笑)。誰か、麺哲の真空ミキサー加水麺をここ東京で食わしてくれ〜。


3) スベリ:コーティングのような滑りでモチモチ感もちょい感じる

  麺全体でスベリを予感させるという多加水な感覚は無くて、表面的だけにスベルという予感なのですよね・・・・。スベリ・・・・、これが悪い麺などそうお目にかかることはないテーマ。強いて言えば、「表面のザラツキ・きめ細やかさ」の大小と考えているアタクシ。そういう意味では、きめが細かい麺に属するので、間違いなくスベリは良しと解しています。そして、舌触りも滑らか「過ぎる」なかに、麺が過ぎ去った舌の余韻の中に「もちもち・・・やったな・・・」と感じる程度の感想。胃に落ちてもなお、切なく思う麺なのです。  




【具:シンプルだけど、どれも手を抜いていない!】

 単に賑やかだけな具はアカンのやろな・・・・とこれを食って思いました。種類は少なくても、どれも内容が詰まったものばかりです。

1)チャーシュー

  デフォルトの中華そばは700円します。そういうことを鑑みてちょっと高いけれど、それなりのチャーシューを配してくれたという感じです。肉が3枚・・・いや、3塊あります。これを2個減らして、600円?650円?とされても、感動しないと思うのですよね〜。3つで700円!非常にリーズナブル!三枚肉で厚みは5ミリ以上。繊維質部分は縦に切られているのでほぐれることこの上ない!しかも・・・ジューシー!そして、醤油ダレの輪郭がなしで、「塩豚」のテーマに非常にマッチする出来具合!ご店主・・・・自分やるやん!(注:関西でこういう「自分」という使い方は、「あなた」と言う意味)。


2)メンマ(見かけによらず)

  これがまた・・・・・ニクイ!この色合いで最初見たときに「嫌いな奴や・・・」と思ってしまった・・・。せっかく、塩豚のサッパリにして、濃厚なコクの世界が展開されているのに、醤油色丸出しのメンマ・・・しかも色が濃いやん!って感じで一歩間違えば興ざめなニュアンス! 駄目だしで食ってみて、目から鱗であった(笑)。不思議と醤油由来なカエシの味わいがない。むしろ塩味に馴染む!歯ごたえは半分クニャリで半分コリコリ系。ガリ勉タイプでいけ好かんやつかと思って話しかけたら・・・・こいつ、オモロいやん!っていう感じと似ている。


3):薬味ネギ

  いやはや・・・・、薬味ネギに至っても「手抜きがない」と申せましょう。見てください。この分量、デフォルトでっせ!ネギは白くて関東のネギではございますが・・・・・、九条ねぎの本場京都で育って来たアタクシにとっても、「ネギナイス!」と思わせますやん。ところで、別メニューで「ねぎそば」なるものもあるのですが、個人的に、アタクシ「ネギ星人関西支部」の人間では、こっちのデフォのネギの方がより好みと申せましょう! スープを飲み干す一滴にまでも、ネギひとかけらが味わえる分量!ナイス!




 総じまして、塩豚という新しい世界を認識した今回の訪問かもしれません。お店全体的にはチャキチャキした機敏性ある雰囲気ですが、出される一杯は、非常にまろやか〜。それがまた、最近の秋葉原と古い神田の町並みのコントラストにも似たようで、いろいろと面白い体験をさせていただきました。なので詠います!


  威勢良く
  息もピッタリ
  塩豚の


  すすりて想う
  桜はまだか


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。






 



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