【きっかけは?:ジロリアンになり損ねた・・・・・そこで運命的な出会い!】
そろそろ・・・・グルタミン酸ソーダの欠乏症がでてきており、副作用として、手足のふるえ・めまい・悪寒・吐き気・高熱・痙攣・じんましん等が出てきそうな予感です。このままでは、明日は出社できないであろうと思われるため、事情を告げて早めの退社をいたしました。その後、一か八かで未開拓の亀戸に降り立ち、北へ北へと「ラーメン二郎 亀戸店」をめざし歩を早めますが・・・・・閉まってますがな(泣)。そこで、アタクシの記憶が途絶えました。 おそらく、そのまま行き倒れになってしまったのでしょう・・・・。
しばらく時が過ぎ、アタクシは、近くに住むメソジスト派の宣教師に助けられました。ようやく起き上がったころには副作用がおさまります。ムクと起きたち、宣教師に一定の礼を述べ、駅方向へと歩き出します。そして、ようやく勢いを取り戻したアタクシは、思うのです・・・。
「グルタミン酸ソーダに対抗できる薬剤としては、エチルアルコールしかありませんな!!」
それからのアタクシは、路地裏でけたたましく白煙を放出し、大量飼育鶏肉に塩化ナトリウムを表面付着させ、火炎放射・・・ではなく「遠赤外線」による燃焼ビームで、一部炭化させたものを・・・・提供する建物を発見します。 どう見ても宣教師とは思えないハッピを着た方々に歓迎をされます。 その建物の中で、「その一部炭化固形物」と「大麦から精製さらたエチルアルコール」を溜飲いたしましたが、そのうちアタクシの脳(前頭葉)への血流量が増加し、あわせて徐々に体温の上昇を覚えます。 歓迎が終わってから、680円をその建物の中で支払い、後にしますが、エチルアルコールにより、脳の方向センサーに障害が発生したのか(ついに小脳までやられたか・・・(>_<) )、駅とは別方向へと歩きつづけたようです。 すると・・・・とある素朴な木製看板を発見しました。 「あ!!らーめんなが田・・・ってここやったんや!!」 ・・・・・そんな運命的な出会いにより、訪問と相成りました。 思えば、これは神のお導きかもしれない。道中出会ったメソジスト派の宣教師には感謝したい・・・・・。
【スープ:見た目からしてクリアー!淡麗と表現するすっきり旨みが程よく豊か!】
それにしても、こちらの店内も先ほどの「焼鳥屋」と変わらないほど、手作り感溢れる雰囲気がええね!換気の問題か、入店すると一気にめがねが曇るので、また気を失ったかと思いましたぜ・・・。もうここに来たら注文するもの決まってますから、それを伝えて適当に座ります。待ち時間に、スマホで現在位置を確認して、凄く単純なミスをしていたこと苦笑する・・・・。会社のメール確認などしながら待つこと8分程度で配膳が完了。中々曇っためがねが元に戻らないが、待ちきれないので、そのままレンゲをさしてスープを味わいます。その感想は・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「淡麗とは良くいったと思う・・・・薄いでもなく、淡い味わいを綺麗にまとめたこのテクニック!」
1)甘味(旨味):鶏ガラと節メインなスッキリ淡麗 !見た目も味もクリアー!
見た目もクリアーですが、ひとことで言うと、やはり旨味もクリアーと語るに尽きますがな・・。味の感じ方とすれば、魚介というより節系のサッパリしたアミノ酸がじりじりと弱い感じで舌に広がり、その上に、鶏系のすっきりした動物のコクを丸みを帯びて覆い尽くすという感じでしょうか。節系も、鶏系もそれぞれがクリアーということですが、鶏に関しては、丸鶏のゆるやかなコッテリした甘みという感じはしなかったので、鶏ガラ系と踏んでいます。ま・・・・素人の言う事ですから、丸鶏を上手く煮出してネギ系香味野菜でさっぱりと処理していたら・・・・身も蓋もないのですがね(笑)。
2)塩気:薄いようで二口目にはすぐ馴染む絶妙の濃度バランス
塩味については、完成された一枚岩のような一体感ある出汁みたいな感じです。最初は淡麗・・・という名前を意識してか、じんわりとした優しい塩と感じます。しかし、二口目くらいから、実は程よいシャープな塩気をにじり寄るように感じましょうか。一枚岩と申しましたが、それをアタクシなりに因数分解いたしますと、節系に結びついた出汁との結びつきがやや強い分だけシャープと感じ、鶏ガラ成分と結びついた分だけ肉厚に感じるという屁理屈です。自分でも感じる少々強引な分析・・・・。いつかは、罰があたると思います。
3)風味・香り:花粉症ではムリ〜(>_<) 淡い節系の残り香のみ
5歳の子供のころからの花粉症!花粉症という言葉が流布する前からの花粉症でして、この時期のアタクシの臭覚は使い物にならないのです。鼻炎薬の使い過ぎの副作用でいつも喉が乾いた状態なのです。そして・・・いつも眠い(笑)。そんな感じですから、ふわっとした香りを語るには申し訳ないな・・・・。ただ、塩の存在感ある香り?と思って・・・・あ、節かぁ???と思った程度です。でも魚介感はまったくない香りなのだけど、香味油など使わない本格派淡麗塩スープってのはレビュアー泣かせなのかもしれませんね(笑)。
【麺:上質なストレート中加水な麺・・・歯応えの余韻に適度な麺密度を感じますな・・・】
一方の麺ですが、結論言うと・・・なんで大盛りにせえへんかったのか悔しい思いをする出来具合いでしたぜ・・・。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「色白美人な礼節ある綺麗さ・・・・・歯応えの軽さが品を感じますね〜」
この麺の風貌は、ひとことで言うと「素直」そのもの。色白でやや角麺っぽい感じをさせるストレート麺でして、捩れすくなく流れに任せてしなやかな体制を食べる側に示してくれます。流れとか薬味とか、そういう何かしらのベクトルにすぐ反応してしまうようなところが、「素直」と感じておりますが、こんな事を書いているうちに、なぜか「箱入り娘」な・・・とでも言い換えてしまおうかなとちょっと脳裏をよぎったりいたします。
2)感覚:麺全体で一定な反発、スパスパ前歯の切断が気持ちいい
歯ごたえに至っても、外見から予測の通りの「スパスパ」感。前歯での千切りに入るタッチが、面白いように、スパ!スパ!と千切れます。そうして舌の上を流動して、奥歯の処理に入ると、アタクシが言い尽くした「クチ!クチ!」と押しつぶされる感覚です。そしてその後は?と意識を集中しようとすると・・・・あれ?もう飲み込んじゃった・・・ていう感じでして。最初から最後まで、切断から切断後まで、気持ちいいのです。
3)スベリ:ちゅゆるちゅるん!というより、「サラサラ〜!」と流れて行くように胃に吸い込まれる
前段で少し述べてしまったところですが、中加水ならではの、表面の光沢から、つるつる感があります。なのでスベリは良い方の麺です。なので、ちゅるちゅる〜という感覚はあるのですが、思いのほか喉の奥へ消えて行くのが早いような・・・・。もう、食べてを「ずるい!」と思わせるくらいあっけなく胃へするすると落ちて行きます。まるでそれは、お茶漬けのように・・。そんな・・・・もうちょっとクチのなかで遊んで欲しかった思いを込めて「サラサラ〜!」な麺と表現させていただきましたが、これは説明せんと絶対に分からんよね(笑)。
【具:タレント揃いな具!三位一体!どれも甲乙つけがたく・・・・】
だけども・・・・味玉がちょっとお気に入り!
1)チャーシュー
結構、考えられた一品かもしれません。塩味系のタレでジューシーにボイルとグリル調理された、バラ肉三枚肉です。表面は軽くハンディーバーナーか何かで炙りが入っていますが、裏側はNO処理。表面と裏面の違った歯ごたえをお楽しみあれ・・・・という計算ですね〜。味付け、歯ごたえ、肉汁とも申し分ないと思われます。チャーシューメンで1000円払っても良いかもしれない出来具合と個人的には思うのです。
2)海老ワンタン
美味かった・・・だろう!?と申しますのは、リフトした時点で・・・ワンタンの皮が破れてしもうたがな(号泣)。なかの海老ジューシーが半減ですわ・・・。それでも美味かったけど、半分程度スープが入り込んでしまって・・・・それでも美味いスープだからいいのだけど・・・・・出来れば海老の風味を皮ごと噛む時点でジュワァ〜っと感じてみたかった〜。
3):味玉(味噌仕込み?)
ズバリ思うのだが、これは「味噌漬け」の味玉でしょう? もしくはそれに似た?関連した?手法を使ってませんか?と店主に帰り際質問しようかと思ったけど、「ごちそうさまぁ〜〜〜」って帰り際声をかけても、調理が大変そうで返答が帰ってこんがな、出て来ぇ〜へんがな(笑)。しぶしぶ帰るのです。クチに含んだときのまろみ感というか、風味がなんとも言えんし、白身の浸かり具合が少し色濃く独特のぷるんぷるん感だったし、何より黄身がゲル状に近く成っているところがそう予感させます。この味玉は・・・好き!
4)メンマ
これはなかなか一定の品質でして、いちいち言う事もないかな〜(さぼり)。薄味系のメンマの方が個人的には大好きなので、マイ壷にハマる系とは思います。コリコリでもない、クニャリでもない、材木でもなお、短くも無い、短冊でもない・・・非常にオーディナリーなメンマ!だから好き!
5):ネギ・カイワレ
一定の品質〜。ただ、ひとつだけ言うと、ネギまで気を抜かずに細かくそろった微塵で仕上げていて、そこそこ量があったので、最後のスープを飲み干すときまで、とても良い仕事ぶりでしたよ!黒子としての仕事はばっちり!
総じまして、スカイツリーが見下ろす庶民の町亀戸で、メソジスト派の宣教師により、店雰囲気と裏腹に相当に旨い塩ラーメンを堪能できて、救われた・・・・・という話です。それにしても、ああいう店だからこそ、またギャップもあって余計に旨く感じるのかもしれませんね。そういう素朴感、大好き!ということで感謝の気持ちを伝えたく、ごちそうさま〜と、厨房奥で格闘しているご店主に告げたけど、聞こえなかったのか無言・・・・・。ま、前向きに感じられる一杯ですね!なので詠います!
素朴さの
漂う店に
崇高な
淡麗塩味
格差に唖然
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。