ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン810】 アイバンラーメン (東京・芦花公園) 塩半熟卵ラーメン+ローストトマト

【アイバンさんに会いに行く・・・】

 みんなそんな気持ちじゃないかな・・・・。「お!アイバンさん!」と思いきや・・・ちょっと違う・・・・。帰り際、店頭の旗看板の写真顔を確認するが、別人だなとこの時点で合点です(笑)。さて訪問時、先客とアイバンと思ってた方との会話のやりとり、そして後客の「また来たよ!」的な挨拶の朗らかさ・・・・。みんな麺を食いにきた以上に、アイバンさんとこの方に会いにきたんじゃないだろうか?と思うほどのフレンドリーさです。入店したとたん、決して雑音でない会話のやり取りが端で聞いていて、こちらまで朗らかになります。かく言うアタクシも、実は会いにきた一人なのかもしれません。関西時代にたまたまテレビ番組のラーメン紹介コーナーで、NYのトップシェフから日本のラーメン屋への転身話を今でも記憶しております。東京に出て来たら・・・・町田のあの御方と、このアイバンさんは、直に会ってみたかったのですから・・・。

 ところでなんで今になって訪問意欲がわいたかというと、たまたまアイバンさんの著書を目にしたから。「受け入れてくれるだろうか・・・・」そんな気持ちでオープンされたとのことを知りました。なので、一番オリジナルが感じられると思われる、この組み合わせ「塩半熟卵ラーメン」+「ローストトマト」とさせて頂きました。



【実はスープは・・・三段落ちな仕組みがあるのとちゃうか?(考え過ぎ)】

 体制的には、アイバンさんと助手・・・というか、アイバンさんと実質責任者とのコンビネーションです。麺はアイバンさんじゃ無い方が仕切ってたかと記憶・・。それが、食券渡して荷物の整理をちょこっとして、あとお手洗いに行って帰って来たらもう出来てたという早業!多少の混雑など問題なしでしょうな・・・・・。そんなこんなで配膳された麺顔を添付写真の通り。写真で見るよりも実物の方が・・・シンプルに感じられます。

 しかし、この塩もまた独特な色合い・・・濁り方ですな・・・。器によっても印象が異なりますが、麺が完璧に沈んでいるのも手伝って、まさに洋風スープな印象をうけます。いつも食している塩よりは、ほんのり黄緑がかっているのが特徴的ですね。などと頭によりぎまがら、スープを頂きます。さて、その印象はというと・・・

 「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなめっさ旨いがなめっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
 「どこまでも・・・淡いラーメン仕立ての「スープ」でんな・・・・・」

 ・・・と言った感じでしょうか。殆どラーメンなのですが、1%未満非ラーメンな部分がええねん!それは何かというと、「食して行くうちに、食べての好みでニュアンスが変化していく」様でしょうかな・・・・(そんな事考える奴、オレ以外おらへんと思うけど(笑))。

 1)スープ自体の旨味がすごく「一体化」してる
  あ!◯◯と△△の合わさり具合は良くわかる!という味のグラデーションが誠に感じ難い・・・。塩を最初に感じてあとから魚介がふわ〜とかいう時間差の流れというものが、スープ自体にはあまりない。そのかわり、「完成度」は突き詰めているという感じですね。塩味がとてもマイルドでおそらく産地もこだわっているのでしょう。それと丸鶏のコクと豚の旨味もにじみ出ているようです。節系のボディもありそう・・・というくらいでして、それがラーメンスープ足らしめている部分かもしれません。「塩」「動物系」「節系」それらが完全に仕上がったバランスで同時に感じられるスープです。

 2)具で遊び甲斐がある
  味玉ではありません、半熟卵です。それの黄身がゆったりとスープにも流れ出るような仕組みです。当然麺にも影響を与えます。完全に混ぜない状態で、レンゲで泳ぐ半熟黄身をスープもろともズズズーと頂くとこれまた旨し!またこれと同じ様に、ローストトマトの沈んでいる部分を俄にすすると、これまた爽やかなコクが広がります。前半は、これらの具とスープの競演を存分に楽しめます。一般的なラーメンにも同じ様な体験はありましょうが、今日せられたお皿のなかで、食べ手の好みで自由度があるところが、ちと違うものを感じまんねんけど・・・・。

 3)時間差で節系が出て来る
  あー、少し洋風なスープやったんか・・・・と見切ろうとした後半に、あれ?と思う瞬間があります。いきなり、節系の旨味がぶわっと濃くなります。ここから完全に和風塩の印象に早変わりいたします。なぜかというと、節の粒子が想像以上に粗いため、底に沈みがちになり一定量が溜まるからです。そのため、後半はこの成分が比較的濃く対流しているスープをズズズーと頂くことになります。このあたりが狙いかどうかは知りませんが、結果的に時間差攻撃を受けているようで、楽しい一杯となるわけです・・・・。

 ということで、いつもの感じ方を一応記しておきます。

 ※味のグラデーション:塩カエシのまろみ>鶏・豚のコク>節系の香ばしさ>具の影響(卵・とまと)>その他



【これまた意外とカッツリとしとんねん・・・・麺の話】

 博多麺のように粉っぽいとか、芯を感じるとかいうのは無いのだけど、極細麺で、冒頭からカッツリとしたニュアンスはさすがだと思わせる個性がアリアリです。こちらは、大盛りなしの替え玉制ですが、そう「低加水」ということもないものの、細麺ならではの熱に影響を受けやすいところを敏感に対応されています。

 「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」

 1)前歯の当たり、最初の舌触りで、ぴたっと整列する麺
  角が立っているように感じられ、お箸でリフトしてクチに入れる瞬間から、コマが揃ったようにビチーっと整列する感覚がとてもよく分かる気がします。

 2)潰し込みの良さを感じる歯ごたえ
  潰し込みがとても効いているように感じます。麺の密度が詰まった感じは「強め」と感じますな・・・・。このため、前歯の千切れが麺の順に「ぶちぶち」と小気味好く切れて行く感じが、とても気持ち良く感じます。そして最後の奥歯のすり潰しが「クッシリ」と最後に楽しませてくれてナイスです。

 3)スベリもよいと感じる加水程度
  加水は・・・・個人的には、「中〜多」だったのだけどな・・・・・。すべりがとても良かったから。替え玉制・・・そして前半の「クッシリ感」となると・・・・低加水もよぎりますが・・・・。

 4)かん水にもランクがあると感じる
  歯ごたえとスベリの謎は、かん水なのでしょうが、極力抑えたとも思えません。かといって、毛嫌いするものでは決してありませんで、むしろ上品と申せましょう。要するに、かん水=アルカリ=臭いというものでも無かろうと思う次第。かん水にも天然ミネラルがとても良い影響を与えるものですしね〜。

 ※麺のまとめ:つるシコの細麺ストレート。角がたった感覚が締まって感じられ、歯ごたえもカッツリ!



【具は・・・どれも一品!】

 これらの具だけで、酒のアテに十分になりますわな・・・・

 1)ローストトマト:焼いた加減がより酸味が爽やかになり、甘みも丸く充実してくるのがいいね!
 2)半熟卵:漬け込んだ味玉にしなかったのが、アタクシ的にはセンスを感じる(塩味玉だったりして)。
 3)穂先メンマ:沈んでいるから見えないけど、独特のほのかな酸味と味わと、歯ごたえがナイス!
 4)チャーシュー:実は一番底に沈んどるのですわ(笑)。脂と肉の関東ローム層なのがブロック状!とてもとろける&崩れるような柔らかさで、薄味なクセに旨味がジュワーっとくる!
 5)白髪葱:立体的な盛りつけがグッドですね。それに塩スープにはとても合うトッピング!

 ※具のまとめ:品質のまとまりが全体的にいい!どこかで、どれかがガッカリすることがないどれも高品質!




 総じまして、とても違ったDNAが感じられる一品。そして、外国籍の方がここまで理解してくれて考え抜いた一品と申せましょう。アタクシは、個性やバックグラウンドを大切にしてほしいと思うので、外国の方が完全な日本のラーメンを出されると興ざめしてしまう性格です。そのため、この一品を食してみたとき、1%未満の部分を感じてとても微笑んでしまいました。日本のラーメンなので、どこまでもそれを追求していただきたいが、個性を絶対に出すべきだとね・・・・。DNAの数だけ、ラーメンがある。それは、作る側も食べる側も同じかもね。そんなことを考えると、ラーメンってものの宇宙をかんじますぜ!なので詠います!

 和桜も
 かの国咲けば
 色濃けり


 されど散り方
 寸とも違わず
 
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


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