【応援するなら訪問しようと心に誓うのでした】
一度食って旨かった!これは安心だろうと思って訪問を放置していたお店が潰れてしまってとても悲しかったことが最近ありました。四ツ橋付近の泣かせる豚骨魚介の店。会社の同僚に紹介して、ありませんよと言われて、そんなアホなと言われて突撃して撃沈・・・・。悲しすぎるぜ・・・。そんなことがあって本当に応援したいなら実食を重ねねばね!という思い入れを新たにこちら「麺一盃」さんを訪問です。レビ以外も含めて5〜6回は訪問しているのですが、ご店主若いわりには渋い一杯を提供するこのお店の一ファンとして、レビいたします。アタクシとこの店との出会いは、この一品「正油あっさり」。なのでこれで今日はよろしくです。
【お!スープ変えて来たんとちゃう?アタクシ、こっちの方が分かりやすいので好きかも!】
相変わらずの前金制で、ショットバーならぬ、ショットラーメン。いつもアタクシの入店時は2〜3人の入りなんで心配やがな・・・。まぁその分、落ち着いて集中できるんやけど・・。しかし、配膳時のその一杯に・・・以前とは変わった部分に驚きを隠せません。
「なぬ!?うっすら・・・背脂かいな!どないしたんや!」
以前の透き通った醤油ブラウンの湖のニュアンスはあるものの、浮遊物があるのは絶対変えて来たという証拠ですね!なぬなぬ・・・・これは、レビュー魂に一気に火がつきますわ。ってなことで、勝手に挑戦と受け止めて、目を三角に尖らせてスープをレンゲですすり上げます・・・。
「これは、明らかに魚介と動物系の政権交代やがな!」
・・・・厳密には単独過半数とはいきませんかな。以前は和風とか素朴とか感じたかも・・なその印象とは少し変わって来てると思うのです。これは、分かりやすい旨さになってきたな!とね・・・・。動物系を少し前面に押し出して来た関係でコクが出て来たし、またそのバランス調整で味自体が少し濃く感じる程度ですが、エッジングがはっきりしてきたかと・・・。玄人好みから少しフォーカスをずらした感覚ですが、個人的には、こっちの方が旨いかなと正直に思えてしまう不思議さが印象的です。
※味のグラデーション:鶏豚動物系=魚介(いりこ等)>薄口醤油コク>その他
単純な中に奥深さあり・・・・というところは、変化ないかな・・・。
【麺もチューニング変えてきたちゃう?】
実はこちらも驚いた!以前のざらつき覚える素朴麺から・・・・・つるシコなあか抜けた麺になっとるがな! 平打ちスタイルは変わりないけど、表面の滑りがまるで変わった印象なのですが、これは大きな記憶違いでしょうか? 適度な滑りを楽しんだあと、噛みはじめは「モチ・・・・」でエンディングは「クチリ」と、小気味好さも感じまんがな! 以前・・・・ジャガイモまじりかともコメントした覚えある素朴麺とは、こちらもあか抜けた感じがいたします。しかしながら、スープが変われば、麺も変わらんとバランスを崩すわけで・・・・、このコンビネーションなら分かる気がするのですが・・・。
※麺の感覚:表面つるっと、そしてもちっと食わせる「つるもち」麺。加水は中で、茹で上げは芯を感じない程度
※麺の形状:典型的な、ラーメン平打ち麺。自然なやや黄色い発色が旨そう。
つるぴち!とまではいかないところが、また素朴感の残存を感じてなおよし。
【ここで目覚めた!味玉魂!!】
こちらの味玉は、アタクシを目覚めさせてくれた一品です。ここの味玉の特徴は、まぁ・・・当たり前なんだけど、
1)黄身のジェル状なところ・・・・芋羊羹のような口当たり
2)白身の味の染み込み具合が深いというところ
・・・が凄いと思うのです。特に2)は、玉子の外見は普通の風貌ながら、その味の浸透度は白身の厚さの以上にも及び、白身も旨く味付けされていると感じるところが秀逸です。このテクニックは、「群青」の味噌玉子に通じるものがあるのでしょうか・・・・詳細は不明・・・。
また、チャーシューは、以前と変わらない安心感があるかと思っています。この大きく広げられた肉を適当にちぎって、麺に巻いて食うのがアタクシのいつものスタイルですわ・・・。
※具のおさらい:味玉、チャーシュー、ネギ、海苔、ナルト、メンマ
ほんまに・・・・・見飽きたオールスターキャストでんな・・・いい意味で!
総じまして、意欲的で奇をてらわない、それでいて脇も固めた変化だと思いますよ。今の方が好きと申せましょう。場所柄が心配でして、梅田から一駅で飲み屋が多い一角。お昼ご飯時はまだ知らないのですが、ぽつぽつとお客の出入りもある夜の部ですので、今後の応援もかねてここで「変化」を紹介させていただきました。全く同じメニューのレビューですが、あしからずです。ともあれ頑張れ、麺一盃ということで、合掌!今日もほんとうにごちそうさまでした。