【煮干しを求めたつもりが、スルメと出会う・・・】
あーーー煮干し喰いてーーーと朝から体が求めております。煮干しとなると大阪市内まででかけんと無いのよね・・・。と考えつつ、最近食べたカドヤ食堂さんの「煮干し醤油そば」が忘れられなく、そいつをレビ目的外で食おうと、大阪市内に潜入開始です。もう開店前に行き着くという根性の入れようでして、一番乗りで入店!いつも雑誌&紹介本で見慣れたお姉さん店員さんの案内を経て、一番奥のカウンターでメニューを眺めます。「あ・・・・煮干し醤油そば・・・メニュー落ちしてるやん・・・」と凹みます(泣)。ならばこれはもう中華そば大盛りに埋もれて死のうと思う・・・・。しかしその瞬間に、横に描いてある「手もみ魚介そば」なるなんともレトロな紹介に目が泳ぎます。なんと・・・魚介100%勝負とのこと!急遽レビ意欲も湧いてきましたし、これを大盛りで注文とあいなります。レギュラーの中華そばよりも安い680円!大盛りだと+130円で810円。カドヤ価格としてはとてもリーズナブルですね。
【おおお!こんな素朴な麺は初めてやがな・・・】
一番乗りですから配膳も早いわね・・。あっという間に配膳でこの麺顔。まず麺に圧倒ですね。「こんなカドヤの麺は初めて」と個人的に興奮します。ときどき、限定メニューなどで平打ち太めのラーメンは拝見するのですが、ここまで、手打ち風にしなしなに縮れている風貌は初めて・・・・。少し透明系なニュアンスとクッチリなスタイル感があれば、関東で言う喜多方麺のような風貌とも見受けられます。これは、どんな噛み心地なのか・・・期待が高まります・・・・。
「ん〜〜〜ん!!「ちゅるりん」として「ぴっちし」な感触!ナイスな・・・つるぴち麺♪」
これは、柔麺好きな方々には舞い違いなく受け入れられるスペシャリティですね!やるな・・・と最近出来たとお聞きした新しい製麺室に目をやります。すると、あ!カドヤの大将いはるやん!(京都弁ですまん)最近、めっきり御見かけするタイミング合わんなと思ってたら、製麺室で奮闘しておられます。博士と研究室みたいなその空気感・・・・、そこでこんなん、考えてはったんやね!
感覚としては王道とも言える中加水で、芯など関係ない全体のもちもち感覚で楽しませてくれるタイプです。それに表面のざらつきなく、ちゅるちゅるちゅるちゅる〜〜〜・・・と滑る感覚とウネリの抵抗で快感を覚えるというやつです。クチリと最後に噛みちぎるのも楽しい・・・。大盛りにしましたが、とても胃に圧迫感なくするすると食べ尽せます。ちょっと変わったカドヤの麺!今だけ限定なので、ご興味があればお早めにどうぞ〜♪
※麺の感覚:西の喜多方とは言い過ぎ?つるぴちな麺感覚、もぐもぐ噛むと適度なモチモチ
※麺の形状:平打ち太め、手もみの名称の如き不規則な縮れ感がそぼく
大盛りにしても胃にもたれない感覚。
【魚介だけで・・・このスッキリ濃厚なアミノ酸!】
「動物系一切排除で・・・このスッキリ感かよ・・・。」
いわゆる魚介系と言いながら「魚が苦手な方はご遠慮ください」という触れ文句は時々みかけますが、この一品は、そういうのなしでOKです!魚介だけで・・・こんな滋味深く優しい味わいになるんやと・・・・呆然です。説明書きを見ると、サンマ節、スルメ、昆布がメインとのこと。むぅぅぅぅ・・・サンマの個性は遥か昔・・・西新宿の麺屋武蔵で感動した覚え有りますが忘れた(泣)。しかし独特な個性感があったのはぼんやりと・・・。そして「スルメ」か!時々これを出汁に使うとは聞き及んでいたものの、この何とも言えない塩分を含んだ旨味は、スルメ由来かと素人ながら察する次第。昆布はまさにベースだと思うので、昆布の味わいまでは全く分からず申し訳ありませんが・・・・。
※味のグラデーション:魚介(サンマ)>スルメ>醤油由来のわずか〜なまろやか酸味
定番中華そばと比べて異母兄弟的な立ち位置ながら、それほど魚介にエキストリームに走っていないところが余裕を感じます。
【チャーシューがタイムスリップしてきました】
このチャーシューは懐かしさありありな感じですね。神戸の古い中華屋タイプで食紅を外した感じが少しいたします。しかし、懐かしい・・・とは個人的には言えないのは、アタクシ京都人ですからね・・・。子供のころから食ってたチャーシューは、肩ロースの薄味ぺらぺら肉の重ね食いだったたんです。このため、今回のチャーシューは、大人になってから食べた懐古調チャーシューなのです。だから、懐かしいじゃなく、タイムスリップしてきたチャーシューと感じています。どこの部位だろう・・・わからないけど、タレにつけ込んで、少々煮て?じっくりと燻した感じがいいですね。
※具のおさらい:懐古調チャーシュー3枚、ナルト、ネギ、海苔
海苔は・・・・一般的だったね・・・・。
総じまして、短い間にでも、またちょいと通いたいと思うのであります。その心は、定番のバリエーションが豊かですから。豚骨魚介や、鶏白湯など流行やニューウェーブ系の系統に背を向けながら、守りではなく、やっぱり進化を追い求めている感じがいたしますので。また、カドヤ食堂さんの限定品には、研究熱心とも、新しい挑戦ともつかぬ・・・遊び心的なものも感じます。なのでまたきます。ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
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