【改装記念と思って表敬訪問ですが・・・】
先日、カドヤ食堂さんを訪問したところ・・・改装中とのことで振られましたので再度訪問。どこが変わったか・・・以前のをあまり正確に記憶していないのもありまして不可思議ですが、まぁ・・・表敬訪問ということで。しかしでんな・・・、ようやく落ち着いてカドヤ食堂行きたいと思うのは、何か大阪のど真ん中な一杯を体が要求しとるんでしょう! タウン誌で見慣れたあのオヤッさんの顔を見たかったのですが、あいにくお弟子さん3人のオペレーションでした。でも、いずれこの方々も・・・いつか独立してカドヤにて修行ということで、大阪庶民派崇高系を展開してくれることでしょう。腕試しな一杯を・・・期待するのであります。今回は「煮干醤油そば」をチョイス。関東のラー友は「白金豚」から「黒豚」に変わった旨みそばを食って来いとの指令ですが、すまぬが却下!なぜだか・・・コイツに惹かれた!でも880円!!めちゃ強気な価格設定でっせ・・・。
【関西人にしか思いつかないスープだと思う・・・】
880円か・・・と肝っ玉が小さいアタクシは、ため息をつきますよ・・・。並一杯でこの価格ですからねー、いくら大阪の有名店と言えどもですよ・・・。この時点でかなりマイナス気分。関東のラー友の言うこと聞いておけばよかったかななどとも思う・・・・。隣のつけそばも旨そうだ・・・。揺らぐオッサンの心・・・。で、配膳された一杯は・・これまたこじんまり。泣く・・・。 しかし、この漆黒の醤油スープはなんぞや!この色合いは「デキル!」と思わせる存在感です。しかも・・・なんだか麺顔が丹精な感じもしますしね。これは、イケるオーラがぷんぷんにおってますし、そして、恐る恐る・・・スープをすすり上げます・・・・。
「これは!!!もはや、お出汁で食わせる濃厚煮干しや!」
・・・一口でビビビときますよ。この感覚は、申し訳ないけど、関西人にしかわからん「お出汁文化の世界観」ですよ!濃厚煮干は、関東で少し食ってきたものとして、この煮干しのアレンジは関東の方には思いつかないとすら覚えます(冒涜してませんのでごかいなきよう)。あえていうなら、このスープを少し淡くして味加減を少し調整して、うどん玉を浮かせても成立してしまいそうとすら思うのです。関西では、関東のあの「煮干し」の出し方が想像できないように、その逆で関東の方はおそらくこれを煮干しと呼ぶには若干抵抗があるかもしれませんがね・・・。
煮干しは、甘めに響いてよく利くいており、そして醤油のカエシに旨く結びつく味の構成です。それに明らかにお出汁風味が漂います。節系と結びついたようです。なので、煮干しの残骸やら、香ばしさなどとはいかず、煮干しの出汁だけを濁らせずにキレイに圧縮したようなキレがあります。ワタのエグミが一切ありませんしね。
【でじゃばらない上出来という麺に脱帽】
明らかに中〜多加水のストレート麺で、やや平打ち系。表面のザラツキ少なく、またモチモチすぎることもなく、適度な中間の感触です。よく使う「くっしり」した系ではなく、「ツル・・・モチ・・・プッツリ」と一連で流れていくよう・・・。濃厚お出汁系の麺には、非常に合っていると思いますし、これなら・・・・大盛りという設定もしてほしいと思える品質を感じます。何気ない日常の高品質とはこのことですな。
【実は具も気を配っている】
チャーシューが見た目以上に肉厚で、肉の歯ごたえ感ある本格派でしたよー。なかなか薄味ですが、全体にあっていて大変よろしいかと。またメンマは、「穂先メンマ」を使用!都島区大阪城北詰のあの名店と同じ感覚で大切にいただきましたよ。
総じまして、醤油ラーメンと呼ばず、醤油そばと命名する気持ちが少し分かるきがするな。この味付け方は、ラーメンを超えて「大阪麺料理」の域に達していると思うけど・・・・。なぜだか、食ってみてこれを単純な醤油ラーメンと呼びたくないような、この気持ち。だから「醤油そば」なのか・・・。詳しくはオヤッさんに聞くしかないけど、たぶん恥ずかしいから聞くの無理かな。ともあれ、久しぶりに・・・つきぬけた旨さを感じたことは、間違いなし。ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。これは、関東のラー友と次回の大阪ツアーで案内したいと思いました。
- ジャンル:ラーメン
- 住所: 大阪市西区新町4-16-13 キャピタル西長堀 1F
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- (写真提供:ガルナッチャ)