【温故知新とは大げさか・・・・、一周回って新しいやん!】
アタクシの世代では、子供のころ関西におりましても、「荻窪」とくれば「しょうゆラーメン」っていうイメージが染みついております。なんたって麺の街というイメージながら、最近通過駅でありまして、これはいかんと一念発起の訪問です。思い起こせば・・・・嫁さんの出産で実家に帰したとき、この近くの病院で産んだのでして、時の経つのをまざまざと感じます・・・。その病院とは別方向に進み・・・・数分で大きな暖簾が目につき入店。先客4名。全員・・・・大盛りと格闘中!それなりの体格。関西のヘタレなアタクシは、大人しく中華そばを注文いたしました。こちらの接客は、すがすがしいですね〜!
【これが、東京の昔ながらの煮干しというやつやね?と基準を確かめた気分です】
配膳されたその麺顔は、・・・・・まさしく、なにわのオーディナリー・ピープルなアタクシが、「江戸の昔ながらってこんなやつ」と思い描いた通りの、まさしくトーキョー・スタンダードなお姿でんがな!(偏った情報でっけどな!) 濃口醤油がイメージできるその色合いは、割と透明系で、深いところは濃く、胡桃を連想する深いブラウン。また浅く薄いところは、駱駝を連想する茶色ですな・・・。
で・・・味わいですが、最初は正直申して「ライト系トラディショナル・ニボやん」といった感じ・・・。関西人ながら、イチビリで東京のエキストリーム系煮干しを食してみて感動もしたけれど、これでええやん・・・・頑張らんでも・・・と思えたりもする。透明な醤油ラーメンが少ない京阪神フランチャイズなアタクシとして、あっちではこういう煮干しは、そうそうお目にかかれないと感じ入りました。
とまあ、最初は軽ニボ程度と思っていたスープですが、麺を平らげかかろうかという時分になると、実はその引力に吸い込まれていくように、ゴクゴクと飲んでいる自分がいたりする!うかつにも気がつかなかったけど・・・・表面のキラキラなオイルがコクを演出しているようで、上出来の清湯系醤油ニボであったのでありました!
【麺が、例えようがない・・・・】
簡単なようで、例えにくいんですよね・・・・・・。太さ普通で手もみちぢれ麺。加水は低めと感じたが・・・粉っぽいところなく、アルデンテ期待どころか、多加水の如くクチュリとする噛み心地。 外固な麺????というわけでもなく・・・・・。しかし、そのハンドメイド感たぷりな麺のウネリ&切り口が、スープをまとい、すぼぼとすすりあげれば、口の中でダンシングですわー! んーーー、まだまだ不勉強、似たような麺が思いつかん・・・。見た目は古いが、感触は新しく感じる。名付けて・・・・『荻窪温故知新麺』(勝手に言ってろ・・・)。
【具が少ないところがシンプルでいいね】
関西だと、もやし・・・もしくは細もやしというものが入る、または、入れたがるかな・・・・・こういうスッキリ醤油だったら。けど前から思っていたんだけど、スープが薄まるというか水っぽくなることがあるんですよね。なので、関東流儀のビチーっとピンポイントで濃さを決めたら変えたないという気質は、いいと思いますよ。なので、メンマ、チャーシュー、海苔・・・・・以上!ってわりきり、いいと思いますよ。 チャーシューは脂分少なく柔らかく旨かったし、なんとなく、京都ラーメンのチャーシューの肉厚な奴という感想を持ちましたがねw。
総じまして、勉強のつもりで訪問したが、いつの間にかその引力に吸い込まれていったという、尻上がりな一杯でありました。これは、またラーメンのバリエーションが少なかった時代においては、人気を博したのもわかりますよ!接客も良かったし、総合的にいいわここと言いたい。しかし、あえていうなら・・・・・「もう100円安かったら随分ちがった風景に感じるだろう」ということかな。隠れた手間暇を計算できないので好き勝手言ってすみませんがね・・・・・。とは言え、東京滞在疲れな関西のおっさんの、食傷気味な胃袋にもじんわりと響きましたよ!この一杯。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
- ジャンル:ラーメン
- 住所: 杉並区上荻1-4-6
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- (写真提供:おおおやぶん09)