【今週のラーメン５３５】きら星（東京・武蔵境）特製ラーメン・大盛り

【前から行きたかったその名前「きら星」】

　武蔵野拠点以降計画・・・第四段になりますかね？そろそろ、自分が本当に前から行きたかった名店に訪問です。関西にまだ、豚骨魚介がそれほど流行っていないころに、「きら星は旨い」といろいろな方から聞いたり、雑誌等メディアで取り上げられてたのがそのきっかけ。少し早びけの出張先から、中央特快の飛び乗りました。なんだ意外にもこんなに近いんだ・・。訪問時は、学生さんたちばかりでほぼ９割がた埋まっていた午後７時。つけ麺情報も知ってましたが、ここはいずれ何回も行くだろうから、定番の特製ラーメンで今回はお願いいたします。最近体重が気になりだして、並盛でいくつもりが、ご店主の「大盛りサービスです」とあまりにも、明るくさわやかに言うものだから、じゃそれでお願いしますと、大盛りを注文してしまう・・・・・。

【初めて見る色やで・・・・スープの話やけど】

　豚骨魚介は、食べ飽きたと言っていいほど食い続けていると思う・・・。だけど、電気照明の関係かしりませんが、こちらのスープは独特な色合いをしとります。極端に言うと『灰色スープ』。目で見てとれる魚介の粉がそう見せかけるのでしょうか？しかし、ザラつきスープかと思いきや・・・・食すると全く気にならないほど滑らかであります。そして、その次に思うのは、「魚介＞豚骨」というイメージ。動物系のとろみもあるのですが、鼻に抜ける感じは、魚介です。なので、見た目以上に重たいスープではなく、わりとサラリと平らげてしまえます。脂の層も感じる・・・・・唇の下が脂が乾きこびれ付くのがわかる・・・。魚介の方が濃いと言いながら、実は結構に豚エキスが溶け込んでいる証拠でんな・・。

　やはり、こういう豚骨魚介は、まず関西にはありまへんなと感じる・・・・・独特な個性は感じます。どんなところと言われると、表現力にとぼしいけど、明らかに「魚介主役」なところが、まずいかにも関東を感じるというか・・・。唸らせる濃厚魚貝を出す大阪の店も、ぽつぽつとでてきましたが、本場ならえではの魚介の余裕を・・・・悔しいけど少し感じるな。

【ワシワシ麺との組み合わせも、いい東京土産話になるな】

　Ｊインスパイアに代表される、ワシワシ麺は、関西でも食えるようになり、目新しさは全く感じません。しかし、こういうオーソドックスな魚介豚骨と組み合わせたとなると、即座に関西の店が浮かびませんな（年のせい？？）。　アタクシは、個人的にはこの、スープとワシワシ麺の組み合わせが、一周回ったあとの斬新さを感じました。

　つけ麺共通の極太ワシワシ、不規則ウネリ系。加水やや低めな風合いを強く感じます。褐色の色合いがまた風味を感じそう・・ただしスープの強さに埋没・・・。歯ごたえは、まさに最初だけ「ワシワシっ」としながらも、口に入れば直ぐに、「ウニウニ」とした弾力に変わります。そして、噛みちぎる手前で「クッシリィ〜・・・」という余韻かと・・・・。まーーー、スープがよう絡みますんで、麺食べ終わったらスープが少なく感じます。

【いろいろな工夫】

　代表的なものに「鰹餡」があります。魚介を更に濃縮したような「タレ」が、トッピングの茹でキャベツに少しかかっています。これは、食べ進めるうちに、鰹餡がスープに徐々に溶けて、より「和風」な風合いに変化していくのを楽しんでくれとのこと。たしかに、魚介感覚が後半増しますな。ビックリするほどのことはないけど、そこそこ楽しい。

　また、キャベツと、モヤシのゆで加減が丁度いい。クタクタとシャキシャキの間。特に、キャベツのゆで加減がマイベストだったので、キャベツ大盛りなんてもしあったら頼みたいくらいです。

　さらに、ここのチャーシューは、個性的な炙りですね。方面だけ「カリッカリ炙り」になっていて、香ばしくて、歯ごたえ楽しく、裏面の柔らかさとのコントラストも楽しく、そして味がいい！これは、チャーシューのご飯ものも注文良く出るのもわかるわ・・・。

　総じまして、関東定番の豚骨魚介を楽しめましたが、定番の中にも、いろいろな工夫とか、個性の豊かさがあって、これはこれでとても勉強になりました。接客も気持ちいいし、良い店の心意気をすごく感じるな・・・。これから、度々お世話になると思い、スタンプカードをついでに貰っておきました。早く全部スタンプ埋めて、「きら星オリジナル丼」をいただきたい（笑）。定番以外にも、熊本ラーメンみたいのもあったし、これは当分飽きそうもないぞ・・・。またいずれ・・。ということで、合掌！今日も本当に、ごちそうさまでした。