【今週のラーメン２４９】松坂牛麺大龍軒（大阪・阪急山田）松坂牛麺

【ＯＬとか女子大生ばっかりやがなー！どないなっとんのや〜！】

　モテたかったら女の前で男らしく肉を食べろと・・・・遥か昔の高校時代の友人から
聞かされたのなぜか思い出す。このメニューの響き・・・「まつざかぎゅう」。僕も肉食男子の生き残りですから、そういう男達が集まるところかと思ってました。ところが丁度満席だからと外で待つことになり、「今席が空きましたよ」と促されて入店すると、何か雰囲気がちゃう・・・。『若いオンナばかりやんけ〜♪なんじゃこりゃー！』・・・てな感じです。ジャケットなどハンガーつるすところが、また女性ものばかりで・・・・・、今日は居心地が最初悪かったなぁ・・・・・。シャイボーイ
なもんで（笑・・・訂正「シャイオヤジ」が正しい）。

【感動は生肉だけではないです！パーツと全体が計算されてます！】

　最初は、女性受けするものなんだろうなーと、正直なめてまして御免なさい。配膳された瞬間、中央の赤い松坂牛がやはり目を引きます。しかし、そこから店員さんのご説明が始まりまして、背が高い急須に入ったダシを一気に投入せよとのこと・・・。好みでレモンを固く絞っても美味しいとのこと。なるほど、食べることがエンターテイメントしているのですねー。でもって、肉めがけて「どばどばどばーっ」と投入すると、肉が見る見るうちに、「しゃぶしゃぶ状」に変化するではありませんか・・・。古いけど織田裕二ばりに『キタァーーーーーーー！』っとこころで叫んでしまいましたよ。これは、旨いはずですよ・・・・・。ここで気づく！女性客が多かったのは、「肉食系女子」ばかりだからなのですよね・・・。

【麺がまた・・・・ワシ好みやがなぁ・・・】

　細めんでストレートややうねり。全粒粉が配合されている風味麺で、加水多めでみずみずしくもプリプリもしている。これがええ感じなのです。じゃぶじゃぶ状の肉とのマッチングがすばらしい！　もしこれがいかにも中華麺だったら感動が半減する？というのはオーバーにしても、しゃぶしゃぶが和だから、和を感じる麺が確かにあうのだと・・・・ご店主の計算力に脱帽です。

【お出汁がまた・・・・・ええ感じやねん・・・】

　節系のあっさりしながらも、和風の濃いボディーすら感じる透明系なスープです。スープというより「おだし」と呼びたいこの液体。端っこに座っている女性客が「ポットに入れて持って帰りたい〜・・」などと、恥ずかしげもなく語ってました。でもその気持ちわかるわー。更にこの液体がすばらしいのが、「脂かす」が入っていること。牛の脂（ヘッド）を絞ったカスのようで、これが、おだしに牛の旨味をジンワリと与えているのです。違った旨味が入ったことで、旨さが指数曲線状にアップしてゆきます！

【他も気配りが感じられる・・・・】

　青菜は、ミズ菜でしょうが、ここに・・・強い個性を抑えたセロリの茎にようなものが入っている。これがまた、甘ったるくならずに、旨味にエッジを与えているような気分すら覚えます。あー、油断がない一杯です。

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　総じまして、これはＫ点越えとさせていただきたい旨さでした。朝飯抜いてきたので、空腹だと何でも旨く感じるため、抑えた点数で、１００点満点中９０点。あしからずです。まさしくこれは、「関西にいるときに一回喰っとけ」的な一杯でした。

　というわけで、いろいろな意味で予想外が良い方向にころんでハッピーな一日に感謝。そして、今日も本当にごちそうさまでした。