ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン844】 麺処 井の庄 (東京・石神井公園) つけめん

【井の庄に初めてお邪魔してみた・・・】

 関西転勤時代に、遊びにきた関東らー友が持ち込んだラーメン本を見て、実はすーっと「井の庄」は宿題になっておったんです。 でも西武池袋線は面倒っちいからな・・・・とずーっと億劫がっておりました。 ところが先日、JR中央線「阿佐ヶ谷」から、「石神井公園」まで、関東バスの路線があるのを発見! しかも、「マイ・バス定期が使える」ということもありまして、一念発起でお邪魔してみました。 いや〜、関東バスの定期って・・・・とっても使い手があるね! 今度、また宝くじ当たったら、関東バスの株を買うつもりです!(一株だけって買えたらね〜(泣))




【寂しいビルの地下1階をまるで占拠しとりますな・・・・】

 駅から近いバブル当時に建てられたような商業ビルの地下1階・・・・・なんともさびしいものがありますが、ここの真ん中の広いテナントを占拠しとります。なんか寂れたなかに、一箇所だけ繁盛している風景というのは・・・・・・陰陽というか明暗というか、不思議な感覚です。地下1階のフロアへ導くまでは、どデカイ看板案内あれど、地下にもぐれば地味なもんですよwwww。 いざ入店してみて、客がおるわおるわで10名以上!それでも満席じゃないから、デカいハコやで! ここは、看板のつけ麺を食うべしと食券をすばやく購入して、お好きなところに座って待つのであります。




【甘みと辛さとわずかな酸味が三位一体でっせ!】

 ここも若いスタフなんだよね〜。3名体制で小気味良く動かれているのは見ていて気持ちよいですね。やはりほとんどつけ麺注文なんだけど、辛辛のつけ麺も結構でてますな・・・・。 などと観察しながら待つこと8分あまりで配膳完了! おみやげつけ麺を買い求める方なんかもパラパラおられて・・・・つけ麺すごい人気だと思い、まずはつけダレを一口! その印象は・・・・・


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「見かけ以上に、味の複雑さが立体的で、豚魚をまた見直しましたがな!」


1)ベースは豚骨とモミジが先行する動物感! 後追いの魚粉が止め!

  豚魚つけ麺とあって見た目はお約束のような「魚粉の山盛り」がまず目につきます。この中央にどどん!と鎮座する山盛り魚粉は・・・・田無のさる名店に通じるものありますな・・・。「魚介一色でクチに一杯なやつか・・・・」と予測しながら、まずは端っこの混じり合う前のベースをレンゲですくって味わってみます。すると意外なことに、濃厚魚介も感じるが、それ以上に動物感のしっかりした味わいがメチャメチャ豊かですやん! この動物感先行形っていうのは個人的には好きな部類でして、「・・・・・コイツ、予想以上にやりよるかも!」と軽い武者震いを覚えますよ。

  そして少しづつ混ぜ返す度に、魚介の力強さが増して来るという仕組みでして、「濃いものをより濃くしてパンチを利かせる」タイプではなく、「徐々に溶かして時間差でバランスを演出する」やっちゃな!と予想が核心に変わりだします・・・・。完全に混じり合わせないで軽めに数回程度撹拌するのが宜しかろうと思われます、魚粉が水分を含み完全にタレに滲んだ部分は・・・カエシのような色合いに変化し、色合い的にもマーブルチックに見えなくも無く、キレイとすら感じます。


2)甘味だけでなく辛さと酸味が入り混るのだ

  この軽い撹拌のあと、麺を投入してすすり上げるたびに混じり合うのですが、完全に混じり合っていても尚、複雑な味わいを醸し出します。魚介の甘みが、深い動物系コクと混じり合い、そしてクローズアップされる味覚。そして、ちょっぴり感じる酸味の味わい。さらに、甘いだけではなく、どちらかというと辛さがボディーを組み立ており、その辛さの止めとして一味系のエッジング。それらが複雑なのです。 甘めのコクだけの豚魚タレではなく、どちらかというと、辛さでグイグイと食わせるタイプで、見た目とファーストインプレッションとは随分と違う食中&食後感です。


3)混ぜる程に色んな印象を感じる

 混じり合う度に複雑な味わい・・・・と上述いたしましたが、さらに具の影響と申しましょうか、はたまた醤油ダレが隠し味で入っていたのかは不明ですが、醤油っぽい味の輪郭も、具のチャーシューが転がるたびに感じてしまうのですが・・・・。見た目には、醤油を感じさせるものは何もないので、空耳ならぬ「空舌」でありましたらご容赦くださいましwwwwwww。


 ※味のまとめ:動物系ボディーと魚粉トッピングの双璧とバランスの良さ! 甘さと辛さのコントラストでもグイグイと食わせる!




【なぜか関西転勤時代に思いをはせる・・・・スリムで締まった麺に感動!】

 いや〜、大阪でよくお目にかかったサイズ感のつけ麺用の麺だったので、ちょっと懐かしくもあり。美味しくいただきましたよ〜。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「モチモチ弾力と、引き締め感覚の反するニュアンスがエエ感じで両立してまんがな・・・」


1)みずみずしいと感じる中加水ストレート麺

  とにかく、このつけ麺としては細めに目に映る麺は、「みずみずしい」という言葉がぴったりとしまして、中加水ならではの艶やかさが魅力的です。スベリの良さは、麺を2〜3本引きづりだすときの抵抗で分かるものでして、引っかかりのなさとか、プルンと跳ねる動作とかが、実に質実とした感覚をかんじまっせ〜。つけダレが濃厚な方向でっさかいな・・・・・・、麺はそれを受け止めるほど剛麺か、こういう別ベクトル系統のミスマッチ感を楽しむのがよろしかろう・・・・。


2) 定番のモチモチ感覚はたまりまへんな!

  ひっぱるとやや・・・ビローンとする伸縮があり、また前歯の当たりがクチクチとして噛み切りが容易です。そして奥歯のすり潰し感は、例の「モチモチ」感そのものでして、これは好む人が多いやろな・・・・と、ストライクゾーンの広さを感じさせる麺でございます。料金変わらずで中盛りまで増量サービスとのこと。客の殆どが中盛りを注文しておられ、その中には女性も結構おられました。常連っぽい感じの方は、みな中盛りでしたね・・・。


3)実によく締められていてグッド!

  当たり前のようで、当たり前のことができないもの。こちらの麺は、みずみずしいとは申しましたが、水切りは完璧!しかも〆具合が非常によろしい!! 常温水で粗熱をとっただけというのではなく、しっかりと冷水で〆た感が伝わりまして、冷たい温度と共に引き締まり感がよく感じられ、また歯ごたえと舌触りに貢献しているように思います。基本にも忠実というわけですな・・・。


 ※麺のまとめ:つけ麺の中では中細に相当するストレート中加水麺。モチモチ感覚と締められた麺の反発感を同時に感じる良質麺!





【これ以上肉追加したら、汁が溢れるかも?】

 ・・・・溢れはしません。 ちょっとオーバーめに例えただけです(笑)。

1) チャーシュー

  角煮か!と思われるものが4ブロックも入っておりまして、ハッキリ言ってチャーシューが、つけダレの量を随分と底上げしているような図式。それも柔らかい三枚肉でして、少し濃い醤油ダレが周りによく染み込んでいます。香ばしくて味も濃いです。この濃い味わいが、つけダレにも少し影響を与えているかと思う節もあり、このチャーシューでもこの一杯の印象をさらに高めていると思われます。


2) 薬味ネギ・海苔

  薬味ネギと海苔は・・・・この中ではどうしても個性として埋没してしまうのは仕方ないよね・・・・。されど、海苔はつけダレにあって最後まで凛としていた肉厚感を感じまして、一定の評価をしております。


3)メンマ

  これは、材木メンマ一歩手前なものが2本とあと標準タイプの大きさのものが数本入っております。味付けは普通の濃さですが、染み込み具合は時間を書けた深さがあり、シャリシャリとするフレッシュ歯ごたえよりむしろ、クリュっとした?シナっとした?ような歯ごたえの方がメインと言えましょうか・・。


4)魚粉

  或る意味、スープの中にあって主演となりまして、トッピングでありながら、トッピングの枠を越えた存在ですな・・・・。スープのカテゴリーに入れて語るべきかもしれませんが。魚粉の構成物なでは把握不能なのですが、甘みがふんだんに出る魚介系煮干しも入っておるのでしょうな・・・。


 ※具のまとめ:やはりここは、角煮級チャーシューブロック4つ入り!というとこが圧巻!




【割りスープは、遠慮せずに全部入れてしまおう!】

 こちらは、小瓶みたいな容器に割りスープを入れて持って来てくれるシステムです。なので、投入される前に割りスープの味わいを確かめることができるのですが、こちらも淡いながらも動物系と魚介系のバランスがあります。 大抵、魚介オンリーのタイプで、割りすぎると薄くなり過ぎて残念感が残るものですが、そういう失敗は全くないと思います。全部どばーっと入れてしまっても、薄くて残念ではありません。むしろ丁度よい濃さになりますので、遠慮せずに全部使ってしまいましょう。





 総じまして、あの味、その味、こんな味・・・・と分かっていても、豚魚にまた良い意味でハメられてしまった・・・というだけの話。特に、甘味と辛味と酸味で食わせる・・・・ような感じがよく出ております。これは正直参った・・・・。まだまだ、豚魚経験値が浅いと思って過去レビ調べてみたら、「関東の豚魚」レビはまだまだ序の口でした・・・100いってない。引き続き、経験値をあげて行きたいと思っております。


  石神井
  池の魚貝が
  出逢うるは


  見た事の無い
  脹よかな豚   (・・・・そのままやん!ひねりがないね・・・)


お粗末!(ほんまやで)ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 





followme