ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン845】 らーめん 破顔 (東京・桜台) 汁なし・中

【お財布がデフレスパイラルな中、切り詰めてでも食いに行く!】

 少し前になりますが、雪の中を関東バスに乗って桜台に寄り道して帰りました〜。 雪の交通混乱懸念と定時退社推奨日をひっかけて、いつもより早めに退社! またしても、高円寺〜桜台間の関東バス利用で交通費を使わないという・・・・定期券利用の涙ぐましい努力です。 もうアタクシは、コストダウンの鬼と化して、これまたコストパフォーマンス格別な一杯を食うのです! それは、「破顔」の「汁なし(中)」。 300gの麺量で、650円という破格! 財布も天気も凍りつくほど寒いおっさんには、まさにぴったり! 




【だんだん南極犬の気持ちがわかってきた・・・】

 寒いのに・・・・丁度席が埋まった状態でして外で待ちました・・・。こちらは、待つ時でも食券は先に買って手渡しておくシステムなので、他の店に逃げられません(笑)。 たった一人で雪の白い世界の中、ただ待ち続けました・・・・・。 なかなか先客が食い終わらんので、誰も出てこんから、妙に待ち時間が妙に長く感じられて、泣きそうな夜。 あの、タロとジロもきっとこんな気持ちであったことだろうと思いました。 それでもそれから10分程度だったか・・・・・先客がやっと出てきた!そのときの、その先客は、まるで「高倉健」かと思いましたよ!・・・・(うそです、今の若い人だったらキムタクか・・・)。 




【味の組み立てをノックダウン生産するような・・・・楽しみが味わえる】

  まぁ、そんな寒さにこらえながらようやく食えるとなったら、興奮じゃなくて安堵という感じですな・・・。配膳の瞬間は呆然です。 ところで、「汁なし」と「油そば」の違いは何なのでしょうかね? 今ではほぼ同義となっておりますが、それぞれアプローチの仕方が違うのでしょうか? そうすると、和え麺はどういう立ち位置? ・・・・などと食する直前でふと考える。 でも空腹には勝てないので、後回しにして早速食する準備をするのです。で、その食した最初の感想はというと・・・。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「ここでは、辛さ→酸味→甘さの順に広がる・・・三位一体のタレが何とも言えまへんがなwwwwww」


1)ベースの醤油ダレがナイスな酸味!塩ッパサ!

  さて・・・「汁なし」配膳の直後から、「汁なしの汁」を求めて麺をごそっとドンブリの脇に追いやります。汁なしなのに、無理矢理に汁(醤油ダレ)を確認してやろう・・・・というその素性は、関西で言うところの「根性ババ色」なのであります。 さりとて何と言われようと、研究者とは研究対象に対してはある意味パパラッチなのでありまして、これも学会活動の一環なのであります。いつかその学会にて発表したいと思います・・・・。 でもやはり対象のタレは、見事なまでに「醤油カエシのブラウンカラー」なのでありまして、濁り半透明な奥深さは、さしずめドイツの地ビールのごとき「ブラウン・エール」な色合いを連想します。

  そのブラウン・エールなタレを吟味いたしますと・・・・そこには、醤油カエシがピッチリとしていて塩っぱさを濃く感じ、それと同時に「酸味」がじんわりと広がるのがとても印象的です。甘みは実はあまり感じません。甘みがあったとしても、酸味をやや丸くさせる程度の感覚でして、主張としては「塩味」と「酸味」とカエシの「風味」という三本立てです。単体でぎり飲み干せる程度の濃度と申しておきましょう。 


2)混ぜると魚介の甘みが広がりじっくり中和!

  それが、さて混ぜ返すと・・・・味の印象が随分と違ってくるのがとても不思議です。化学反応の媒体としては、表面にかかっている魚粉。西武線で比較すると「麺家 宝」「麺匠ヒムロク」「井の庄」などに見られるような、「魚粉の山」まではいかなくとも、結構粗い魚粉が麺に貼り付くが如く多めに降り掛かっております。この魚粉甘みと、例の醤油ダレが混ぜ返す段階で合わさると、この一品の本当に求めたタレの味わいに変化するという具合ですね〜。 混ぜるといきなりググーッと自然なコクある甘みが力を増し、「甘み」「辛さ」「酸っぱさ」が三位一体となる香ばしさと昇華してゆきますわ・・・・。


3)割りスープあり! 即席魚介醤油じゃなー!

  そして、最近では珍しくなくなったが、汁なしで「スープ割り」が楽しめるスタイルで、後半残した分だけ「プチラーメン」状態を楽しめるという手法です。 ま、それを計算して、少し多めにタレを投入していると思われ、ここは遠慮したら損や!追加でサービスしてもらわんと損やろ・・・との関西人の「ババ色根性」が急にでてきまして、ドンブリを返して入れてもらうわけです。 さすれば、「即席!魚介醤油プチラーメン」の出来上がりでして・・・・普通に美味しいからまた参るのですわwwwwww。やるなぁ〜ジブン!


 ※味のまとめ:魚介醤油酸味ダレ!? カエシの風味と魚介の甘みが先行し、酸味が甘さをまとめる風格がナイス!




【旨い極太麺をたくさん低価格で食えるこの喜びよ!】

 一方の麺ですが、つけ麺でもええ性能を発揮しそうな実力度がうかがえますよ。先日の細いぷりぷり麺とは対極ですが、どっちも好きやねん!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「やっぱり極太麺の加水低めって・・・・・どくとくの食べ応え、ヘビーさがあるね!」


1) 太麺で加水少なめが非常にくっしりとして食べ応えあり
 
  実に食べ応えがあったと思う麺です。久しぶりに極太麺の加水低めのものを食したと感じますな・・・・。あからさまな低め加水じゃないけれど、そこそこ麺の潰し込みも感じるハードタッチも味わえ、そして茹で加減もアルデンテ感を意識したものと思われますぞい・・・・・。最小の二口か三口目で、前歯で千切って断面を視認いたしましたら、中心部にほんのりと・・・・芯と呼べるか呼べないかくらいの白い部分があります。この部分だけ歯ごたえが他と明確に違うので、噛むときにコシだと強く余計に感じるのだと察します。なので、魚粉にまぎれてしまっているけど、風味もそこそこ良いのでは?と実はとても評価をしております。


2)やや角が丸まったストレートで表面の抵抗感覚強め?

  それに見栄えが、素朴でいいなと感じています。こういうのは、艶やかさがないのだけど、それがまた素朴と言っています。 トッピングとしてかけられている魚粉が部分的にぴったりと貼り付き、それがまた喉を通るときに引っかかるのだけど、またそれが憎めないような気持ち・・・・。つまり、麺自体も質実なザラツキがあるタイプなので、そういった抵抗感が生まれるのだろうとの勝手解釈・・・。こういう時に、二郎系でよく使う「ワシワシと食う!」スタイルが一番なのでありまして、すすり上げて食するのではなく、箸で持ち上げながらクチに入れて行くという作業が一番楽しいっす! ここまで来ると極太縮れだと鬱陶しくなる反面、質実なストレートだから、また評価的にはポイントアップなのだよな・・・・・。


3)並盛りと中盛りが同一価格で650円は、頑張ってるね!

  あと忘れてならないのが、麺量です。これ・・・・650円と申しましたが、並盛りと中盛りが同一価格でっせ!特製でも750円!300g中盛りでお腹的には大変満足です。CPがいいと言いたい! ただ評価にCPがかなり念頭にはいっているのは否めない・・・(笑)。


  ※麺のまとめ:やや加水低めでコシが感じられるのが・・・通好みって感じしない?こういうの賛同される方なら楽しめると思います!
 





【低価格のなかでもそれ以上の品質を感じる具】

1)チャーシュー(くっさりした炙り)

  チャーシューに手を抜いたりしてないのが嬉しいっすね〜。 ステーキタイプみたいな肉にあぶりを十分に入れて、それを切り落としたようなスタイル。しっかりと焼き目もついています。油が抜けていて、そして香ばしく、柔らかいっす。 全体的には薄味系で、醤油感がなく、汁なしのタレによくマッチングする仕上げとなっています。


2)味玉

  半分に切られてはいますが、黄身が、芋羊羹状になっている部分や、トロ〜リとなっている部分が共存しており、これを悪く言う人はいないのではないかという出来具合です。


3)魚粉

  結構粗い感じの粉でして、だからこそ香りが立つのか?ザラザラした感じで麺に張り付き、そこがまた旨そうに見えてしまうから不思議・・・・・。魚粉の配合まではプロじゃないから全くわからんけど、ニボニボとした苦味が少ないように思えました。


4)メンマ

  これは標準的だったかと。柔らかめのクニュっとした歯応え。味は薄味だったけど、その染み込み具合は深いと思われ、それほそ辛いという味わいではなかった・・・。


5)薬味ネギ

  これが想像以上に良い!結構見栄え以上にふんだんに盛られている感覚なので、食べ始めから食べ終わるまで、しっかりとネギを感じることができたし、またこのフレッシュな野菜的な薬味が、とてもよい味のアクセントとなったと感じます。


 ※具のまとめ: チャーシューも頑張っているし他もそう。特にあぶり加減が全体の質感を上げている!




 総じまして、さすがに忙しくなると、そうそうバス通いという時間も惜しいので頻繁にはこれないけど、西武池袋線沿線では、リピート必須の店ですね!これは、全メニューを制覇したい店です。また来ます。  ところで、結局このあと駅の近くのマクド(関西弁)へ行って、120円のコーヒーで2時間粘ってお勉強しましたが、しめて770円で有意義な時間をたっぷりと過ごさせていただきましたわ! と思って爽快な気分で各駅停車の黄色い電車にのって家路につきます。 そして、とある最寄り駅につく。そこに隣接するスタバに目をやれば、そこはいつも満席だと気が付くき、そしてガラス越しに「抹茶クリームフラペチーノ」のグランデが目に飛び込む・・・・・・。 あれ確か500円以上するやつや・・・・。ビスケットらしきものも食しておられるOL風な女性はご満悦のところでしょうな・・・・。 大体同じようなお金の使い方なのやけど、なんとなく格差を感じてしまいまうアタクシ・・・。 関東関越はこの日雪一色やったけど、氷河期のような日本経済の雪解けはいつ来るんかいのう・・・・・。 なので詠います!



  雪降りて
  バスに揺られて
  桜台


  破顔破格を
  看破し顔破れ (がんばれ)

ちょっとシンドイな・・・・下の句だけ入れ替え・・・

  破格の一杯
  食して破顔  (破顔=顔が壊れて「にっこり」)

 
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 (本当はみんなが金を使わなくなるから、デフレなんやけどな!(笑)) 





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