海老塩が春限定で復活!
約3年ぶりくらいですかね・・・ くじら食堂で久々の海老塩です。コロナ禍が猛威を振るっておった頃、どこのお店も営業時間を工夫しておられましたが、平日朝ラーメンの中で提供されていたかと。今回は春の限定とあるので、狙ってみました。
過去を調べてみると、移転前でも限定で提供していたようで、すっかり忘れておりました。何となく春メニューとしても似合う一杯ですね。
<全体> 配膳の瞬間から立ち昇る海老の香ばしさ!全体に垂れ込める海老ダレ!透明塩清湯に海老色が映える!
お?これまでの記憶の一杯と少しし違うぞ?。まず具材の山盛り水菜。これはnonowa東小金井に移転して食ったのと全く様相が違います。海老ダレの赤と水菜の緑は、補色関係になるので全体的に見た目がヴィヴィッドに映えるじゃないか!。これはアピール力ありますね。
それと海老ダレ。以前は甲殻のざらつきを敢えて残す風だったけど、今回はサラサラオイリーって感じで濾過したイメージ。それがまた透明感あって優しい塩ベースの出汁の上に浮いて漂う様が美しいではありませんか!。しかも配膳の瞬間と言うより、着丼に至る前から香りが漂うようで、海老の香りが実にしっかりとしている。視覚と嗅覚は序盤から海老に支配されるって感覚です。
<出汁> 優しい魚介の塩気に海老の香りが染み入る!優しく交わる風味良さ!海老の分厚い旨味!
ううう・・・これも以前とは違ったイメージ。以前の朝提供に出してた出汁とは別の味わい。以前は塩煮干のパンチを少し感じるような塩気の輪郭がはっきりしておりましたが、今回はとっても穏やかでさらりとした塩清湯ベースです。全く持って塩っぺーという感じが一才ない。
一方の海老ダレは、甲殻の香ばしさを強く感じるものの、特有のザラツキが全く見当たらない。以前は見た目はざらつき、舌触りはそれほどざらつかない・・・という味風景だった記憶だが、海老凝縮の旨みと香りが強い中、さらりとした仕上がりです。徹底的に濾過のか?汁を完飲しさらえた後の丼には、全くざらつきが残らない。また時期的には桜海老と言いたいが、それに似た海老感芳醇が支配するようです。海老好きにはハマるでしょう。
<麺> 極太手もみ平打ち麺!柔らかさとスベリは格別でふわっとした食感!出汁を吸込み素地の甘味が高まる旨さ!
以前の海老塩は、細麺仕様だったのか・・・・海老塩で太麺を食った記憶なし。そこで一旦は細麺と伝えましたが、思い返していつもの手もみ太麺に変更しました。いわゆる自家製手もみ麺で七彩系譜。ピロピロってな手もみ麺。極太なフォルムがナイスです。出汁を吸いやすく、滑らかさがいい感じ。加水は明らかに高めで、それがあっさりめな魚介塩豚出汁と海老ダレとのバランスがとてもよいです。特に吸い込んだ後の素地の柔らかさと甘味がナイス。
実は後半の方が旨く感じます。出汁を完全に吸い込んだ後は、徐々にしなやかさを通り越して蕩けるような舌触り?腰つきに感じるようで、それがまた海老ダレが混じると更に旨い。
<チャーシュー> ハイクオリティ!質実大判豚肩ロース!海老エキスに濡れて尚旨し!
ここは肉も得意なお店。低温調理、釜焼き、煮豚、いろいろと部位を工夫して楽しませてくれます。今回の春限定の海老塩に合わせたのは、脂身が赤身に綺麗に差し込んでいる大判豚肩ロース。一枚でかなり迫力。
大きいので半分はそのまま味わうが、下味が赤身肉本来の旨味に染みており、温まった脂身が甘くも感じます。ここにも海老ダレが張り付いたり、出汁を吸い込みますから、渾然一体感がまた旨い。本当は、少しだけ肉を追加したいところですが、肉増しだと麺顔肉だらけになるが、やっぱり肉増しにしとけば良かったとプチ後悔ですかな?。
<他具材> ザクザク山盛り水菜が痛快!メンマは食感とスパイス感が軽い変化を与えて旨し!
まぁ、水菜は水菜そのものですので解説するほどでもないけど、海老ダレと相性良いのは確かでしょうか。とても洗練された海老ダレですが、海老特有というか甲殻類特有のクセを、水菜の清涼感でとても食べやすくなるのは確かかと感じます。
またメンマは、いつもの細メンマだけど、上にかかってる胡椒が妙に海老ダレに旨くコラボして心地よい風合いを醸します。タレに是非とも絡めて食らうのオススメかと!。
総じまして「塩気の優しさ!海老の芳香さ!絡む麺の品やかさ!見事に絡み合う春の塩そば!」
・・・と言う感動の嵐!。一年中の季節移り変わりを捉え毎週限定メニューを提供ってのも凄い!。その中で生き残って磨かれた春限定という感じで、懐の深さを知る一杯でございます。期間限定メニューはどれも激しくオススメ!。旨し!・・・なのでとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!。