ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4329】 自家製中華そば 勢得 (東京・千歳船橋) ラーメン + チャーシュー + メンマ + アサヒスーパードライ生 中瓶 〜何年経ってもブレなしの姿勢!そしてその味わい!質実海老豚骨魚介旨し!

ワンオペレーションの鏡!

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 日頃行けないところへ行こうと、休日に小田急線に飛び乗りました。狙いは「勢得」さん。何と9年ぶりの訪問。ラーメンヲタクになり始めのころだったかに、知人に連れてってもらったのを今でも覚えてます。当時はラーメン本が有力情報で、片っ端から人気店を狙って行ったっけか・・・。あれから私もそれなりにラーメンを食い続けてきたわけで、今ならどんな風に感じるのかも興味深かったのも訪問理由となります。
 

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 ところが滅多に利用しない小田急線だから・・・快速急行に乗って降り損ねたら、登戸まで一気に通り過ぎてしまった(汗)。慌てて逆方向の各駅停車に乗り換えて、千歳船橋に到着したら正午を過ぎようとしているじゃないか・・・完全に出遅れてしまいました。店前に着いたら結構人がいて、私は13番目で並ぶことになってしまうのでしたー。
 

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 ところが割と行列が進むのでして、並び始めて20分弱でカウンター席ゲット!。ワンオペの店で仕事が早いとは知ってましたが、時間のかかるつけ麺を手掛けながら、調理と食器洗いをタイムリーにこなすとは素晴らしい!。そしてどれも雑なところがない!。これぞ「ワンオペレーションの鏡!」ですな!。
 

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<酒> アサヒスーパードライ!お通しひとつで旨さ味わいもひとしお!

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 そして酒のサーブもまた早い!。食器片付けの合間に手早くお通しが先に出されて、直後に瓶ビールが運ばれます。2〜3人のスタフ抱えながらビール出てくるの遅い店がある中、こういった細かいところもホスピタリティ高しと感じます。今回はいつものスーパードライでございます・・・。
 

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 心理学で言う「転地効果」というやつで、いつも家庭で飲んでるスーパードライが旨く感じる。しかし今回はそれだけではなく、サービスのお通しが、これまたビールに実に合うのです!。何のことはない、ーメン具材の、チャーシューとメンマとネギなわけですが、ほぐれたチャーシューはタレに浸ってしっとりしてるし、メンマはフニャっとしつつも味が深い。
 
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 ネギもザクザクと心地よく、後味をスーパードライの泡で洗うように流して余韻を楽しむのが実に愉快!。うん!こんな感覚が・・・休みの日のラーメン屋での過ごし方。一時的にでもコロナ憂鬱を忘れさせてくれましょう。
 
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<全体> 素朴さの中に肉とメンマの迫力!豚骨魚介の香りが立ち上る中に独特の香ばしさの広がり!

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 いい店ってのは、空気感もいい感じ。客も店主のキレのあるワンオペレーションを良く知ってて、水や食器の上げ下げ、後の布巾拭きなど自律的と言うか、どこか協力的。そして「ごちそうさまでした」「ありがとうございました」がきっちり会話されてる。ヤサグレなラヲタの私も、心のどこかが浄化されてゆく気分に浸ってると、いきなり配膳が完了!。まじで席について1杯目のビールあおって3分少々の出来事。それはこんな麺顔です!。
 

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 おおお!肉増し&メンマ増し最高!割と素朴な麺顔に迫力のある具材が乗せられ、一気にワイルドな雰囲気が醸し出されてる!。そして懐かしさも感じるような雰囲気。この部分は帰ってから先人のレビューなどを拝読してから腑に落ちたんだけど、「べんてん」「東池系」な雰囲気も少しづつ溶けているようなプレゼンスかもしれませんね。スープは少し違った色合いなんだけど・・・。麺とメンマの表情なんかはイメージかも。また肉増しメンマ増しとは言え、多すぎて暴力的でないところも好印象で、程よい大盛り加減がいい感じ。レンゲが欲しいと思ったんだが、ワンオペで少しでも洗い物を少なくする配慮かもしれないと、伺うのをやめました。
 

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<スープ> 安定感ある馴染みの豚骨魚介!そこにオリジナリティー溢れる海老風味!ハイバランスな味のまとまり!これぞ勢得の味!

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 ひと口啜れば、「嗚呼これぞ勢得!」と感じる味わい。入り口でも少し香りを感じますが、海老の風味と豚骨魚介のバランスの良さが響きます。この組み合わせは、他にもポツポツとは見かけるんだけど、隠し味のようでもあり、しっかりと表に出てるようでもあり、海老味の存在感がクセになる味わい。甲殻系のザラツキは1000%なく、エグミは10000%あり得ない。香りとほのかな旨味のみが溶けているイメージ。
 

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 そして主体の豚骨魚介もなかなかの安定感。さらさらしてるが、微妙にポタポタとしており、鶏のモミジなどが煮出されているのかもしれません。その他魚介もザラザラ感は一切なく、豚骨エキスに旨く寄り添っているような味風景。魚介系の甘味がナチュラルに全体に広がっているようです。2010年前後には流行で親しんだ味わいではあるが、今でもその良さと旨さが斬新に伝わるって感じ。またほぐし肉がスープに溶けるように馴染むので、微妙に歯応えも生じさせてるところが、また面白くて旨い!。
 
 

 

 
 
<麺> 引き締まりプリッと明るく弾け千切れる中太ストレート多加水麺!噛み締めて出汁との一体感旨し!肉やメンマを絡めまくってゴージャスに味わう楽しさ!

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 これも飽きないタイプですよねー・・・多加水系中太麺。ほぼストレートですが、微妙にボコっとしてる部分や捩れも所々見受けられます。そのフォルムがまた素朴と目に映るって感じ。表面は光沢感じるほどツルツルしているので、口当たりは太麺の割には軽くて、啜りは想像通りとてもライトでするする口へと運ばれて行きます。この手の麺は汁の外れがある方ですが、大抵濃厚スープに合わせられるので、スープと絡むのが得意みたい。細かいネギや解しチャーシューを引っ掛けながら、スープも合わせて持ち上げるように絡みますね・・・。口の中に入ってからは一体感が良い。
 

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 前歯では、引き締まりプリッと明るく弾け千切れる感覚。そして奥歯ではヌチ!っとした淡い反発を感じながら潰れて旨し!。出汁と麺の旨味が一気に合わさる味風景で、つけ麺だと分かりやすいが、この汁系でも如実に旨味を感じますね。出汁とかエキスと絡めて食らう楽しさを教えてくれます。
 

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 この後は調子に乗って、解しチャーシューやメンマを、わざと麺で被せて絡めとるにして引き上げる。そしてスープだけでなく、具材の味や旨味も一体化させて楽しみました。歯応えも変化するから旨さはますますカオスに感じられる!。
 

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<チャーシュー> 圧巻のボリューム!柔らかさこの上なしのホクホク歯応え!解し焼豚はスープを吸い込みまくり!

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 写真で見るとそう感じないかもしれませんが、結構な肉の爆盛り!。+380円という少しお高めな設定ですが、内容としては値頃感あり。特製に当たる「勢得ラーメン」でも肉増されますが、どうせなら肉に特化してガッツリ感を味わいたかった次第。勢得ラーメン+チャーシューという手は、ヘタレな私には遭難の危険性があると思われたのですが・・・いや、それアリかも。こんなにしっとりとフカフカな肉の塊であるなら。
 

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 腕肉のようで肩ロースでもあるような部位ですが、赤身と脂身のバランスがとても素晴らしく、特に脂身はとろとろに蕩けてしまうほどに柔らか。煮出しのスープに浸った味わいもあるし、また豚骨魚介スープを纏って浸透させた味わいも混じり、これが豊潤そのもので旨し!。こんなにライトで味わい深く、食っても食っても罪悪感が低い脂身は久しぶりです。
 

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 一方、赤身はホロホロ!ほくほく!。噛まなくとも舌を押し当てるだけで崩れ解れて行きます。これぞ究極のスポンジ肉というやつで、スープを吸いまくった上に顎に力を与えると旨味がジューシーに広がるばかり。これが山のようにあるから楽しみが尽きません。それだけでなく、解し肉がこの他にこんもりと下には広がってますから、まさに肉三昧!。肉増し・・・激しくおすすめでございます。
 

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<メンマ> 優しくフニャコリッ!っとした歯応え!かなりしっかりした出汁の浸透で味わい深し!

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 下味がしっかりと深く浸透し切っている短冊型のメンマ。これが小さいお茶碗一杯分、一気に投入されてます。優しくフニャっとした柔らかさありつつ、淡くコリコリとした歯応えあり。スープに浸るとまた味が足されて味わい深さが増します。お通しで食らった時は、当たりなメンマ!と興奮しましたが、やはりラーメンスープが加わると旨さは一枚も二枚も上手!。
 

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 面白いのは、とっても柔らかくいので、メンマの繊維質も部分的に解れかけているところ。メンマを引き上げると、系が伸びたような絡まりがあるのですが、よく見るとそれがメンマの繊維です。トロトロ?なメンマも実に久しぶり。このまま白飯に乗せてメンマご飯としても、十分通用する旨さと感じます。しっかりした出汁の浸透で味わい深し!。
 
 

 

 
 
<味変> 七味唐辛子が絶妙にマッチ!香味に絡んで海老辛味としてバージョンアップ!

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 多少味変化もして遊んでみました。いろいろアイテムがある中で、やっぱり王道の七味唐辛子を投入!。市販のものですが、これはやっぱり濃厚豚骨魚介にはベストマッチです。特に、スープの海老風味とよくマッチするので、スープが途中でバージョンアップしたようなイメージかと!。後半にぜひトライして欲しい!。
 
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総じまして「何年経ってもブレなしの姿勢!そしてその味わい!質実海老豚骨魚介旨し!」

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 ・・・と言う感動!。実に9年ぶりに訪れたものの、その旨さと感動に変わりなし!むしろ具材と山のように重ねた楽しみがあった分、旨さ斬新に感じてしまいました!。これまで足が遠のいていたことが、大きな機会損失とすら感じるほどの感動。自宅からは不便でももう少し定期的に訪問したいと感じました。世田谷に不動の旨い一杯あり!。小田急利用者の方々には激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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