<クドい自分は、良い味噌ラーメンで夜に癒されたかった>
クドいのが私の個性なのでしょうかねー・・・。趣味も仕事も遊びも。この10年近くは金がないので、娯楽系はラーメン活動と一人飲みに終始しております。でも仕事はいまだにクドいのかもしれません。好きな分野にはこだわりたいので没頭してしまう。あんまりリーダータイプではないんだなと、今更ながら思いますねー。そんな中、私のボス様は生まれつきの才能というか、リーダーってなタイプだとつくづく思い知らされます。ガキ大将タイプとは真逆なんですが、上を転がす術に長けてるところは真似できない。またここぞという仕切り役が見事でして、愚鈍でクドい私とは真逆なスマートな身のこなしですよ。で、そんなボス様は要求はかなり高いのをぶっこんで来るんですが、相手は百九戦練磨なんで・・・太刀打ちできてない毎日でございます。また面白いのはこのボス様・・・・実は私の同期だっつーところが、もう笑うしかない。
そんな感じでとある夜、ボス様から解放された午後7時の新宿。まだ宵の口なのですが、いつものように、思い出横丁「岐阜屋」へ流れてみるしかないです。ですが・・・満席でワイガヤのピーク。こっちは冬なのに冷酒あおり気分だったし、そして冬らしく味噌ラーメンで締めたかったわけです。ザーサイつまみに冷酒をちびちびやりながら過ごして、この日のアクが抜けるか抜けないか・・・・。そんなタイミングで、妙に耳障りな文句タレのサラリーマンと隣り合わせになって、もう気分が台無しですよ。上司の悪口を肴に酒を飲むのはサラリーマンの定番なんですが、その話の内容がタチ悪い。こんな酒場で席を変えてくれとは言えないわけで、もう酒だけ飲んで退散ですよ・・・。
しかしその結果、私の味噌ラーメンの気持ちが・・・ぽっかりと西新宿の夜空に浮かんでしまった。どうしてもこの日は酒飲んだ後は、味噌ラーメンが食いたかったのだ!。札幌系の味噌の店は結構あちこちにあるんですが、そういうのでもないんだよなー・・・。そこで思いついたのが「光来」さん。やっぱりここだよなーーーーー。こういう顛末なら、最初から「光来」でちょっと一杯セットの味噌ラーメン絡めときゃ良かったよ・・。


<しっかりとした味噌の濃厚な風味に唐辛子も微妙に滲む本格派!>
もうここの店、この一杯は、語るに語りすぎてきたと思うのですが、やっぱり食うと呟きたくなるので、悪しからず。なんたってこちらの店は、全般的に価格が抑えめな上に、ワンコイン前後で一通り食えるというのが魅力なんです。しかも、全く安っぽくないところが実に秀逸でして、これぞ町の中華そばという感じです。ちなみに、味噌らーめんは480円。その麺顔はこんな感じだー。
具材のもやし盛りが半端ない。しかしそれよりも、スープの感覚に注目してしまいまう。綺麗な鶏ガラ豚骨系の煮出しが、クリアーでありつつも、味噌のエキスがとても濃ゆいイメージ。しかも深みと明るさがある黄土色で、味噌色っぽいところが余計に美味そうです。味噌スープ感は大衆中華としてはベストなポジション。これ以上崇高すぎても気分が削がれるし、安っぽすぎても興ざめになるだけ・・・。
果たしてその味わいですが、これがしっかりと味噌の風味と塩気エッジングがキープですよ。けして塩っぱい系統ではなくて、淡い酸味の奥に醸造感がある味噌風味がナイス。どこぞの有名蔵がどうの・・・・・というのでも少し違う。とにかく一般的な味噌でも仕上げが良いとお伝えしたい。
今回改めて思ったのは、「唐辛子」の風味がとてもバランスよく滲んでいると思えるところでしょうか。辛味噌とは全く別で、唐辛子が風味としてほのかに効いているのです。ややもすると、その唐辛子の風味は山椒?と錯覚してしまうほどの、シャープなキレと図太い主張があるようです。この風味がこれほどにも食欲を増進させるのか・・・酔った勢い以上にうまく感じました。
<この価格にして毎度てんこ盛りは嬉しいのである!>
味噌麺系は、「味噌ワンタン麺」「味噌ねぎそば」「味噌チャーシュー麺」とこの店で試して見ましたが、デフォルトの「味噌らーめん」が一番ダイナミックです。ワンタン・ネギ・チャーシューがプラスされると丼に乗り切らないのか???デフォルトのもやしが減るイメージ。だから、こちらのメニュー表でも「味噌らーめん」が「おすすめ」表示されとるのかもしれません。
もやしも、普段スーパーで買って食うのよりはいい質感かもしれません(悔しいけど・・・)。やや細いタイプのもやしが、しっかりと根切りされて、熱々なのにシャキシャキです。麺と絡めて食っても鮮烈にもやしの歯ごたえの方が勝ちでして、もやしの汁が味噌スープに後半には溶けてゆき、マイルドにさせます。チャーシューは、今回は割と小さめでしたが、いつもはもっと大きめ。ほうれん草とメンマも気前よく盛り付けられてますが、ゆで卵ハーフも見逃せないトッピングアイテムですね。残るは、ほうれん草。クタクタの家系っぽいほうれん草ですが、これは味噌スープに沈めて時間をある程度、置いてから食うと旨いっすねー。腎結石を形成しがちなアイテムなんですが・・・やめられない。
<製麺所直営の安心感と質感の高さ>
麺も過去にレビューしたので、多くはコメント譲ります。ただ、今回のように、麺が汁をこれから吸い込もうというタイミングで、麺をズボボボボっーーーと食うと、実に旨いですな。部分的に芯を残したような風味感を味わいつつ、麺の外壁からは思いも寄らない程度で、深く汁エキスを吸収します。
簡単に言うと、「前半はグルテンの風味館」「後半はデンプン化淡い甘みの風味」と言う感じでしょうか?前歯でスパスパ千切るタイミングと、奥歯で最初にプレスした瞬間には前者。汁を吸い込むタイミングで、丼で泳ぐ「短いかけら麺」を味合うと旨味が深い・・・そう思えるのが後者でしょう。
総じまして、「西新宿のマイ定番!東京一のコスパ味噌麺!」としつこくも最後まで宣伝させていただきましょう!。東京新宿で酒と麺を、格安でいい気分で味わえる・・・・としたら、実は今回は結果オーライだったようです。何事も諦めることなく、シツコク追い求めると、結果としていいものに出会ったり、手に入れているのかもしれない。だからラーメン活動がやめられないのか?。岐阜屋で呑んだ酒が覚めてから、ゆっくり考えることといたしましょう。と言うことで何と無く最後に詠って、まとめてから締めます。
寒夜空
高層ビルの
風強く
暖を取る哉
光来味噌麺
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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