<まさに昭和の息遣い!レトロさ和む夫婦舟スタイル>
久しぶりに埼玉県の西部エリアのラーメン新規開拓を!と思った休日。すっかり寝過ごしてしまった上に、家の用事を済ませたので計画が狂ってしまった・・・。遅まきながら、車を駆ってラーメン活動をスタートです。ですが、なぜだか道路工事が立て続けにあって、道は非常に混んでおり、これはもうたまらん・・・。空腹に耐えかねて、途中で目的を変えようと思ったのが今回の「東京都清瀬市」エリアです。さてここでどうするか?。実は、困ったとき、私はいつもこれを使って店探してます。
それで、探し当てたのが「一元」さん。ちょうど近くにコインPがあったので即決定でございます。これが実にラッキーだった!はっきり言って、この店は【個人的に】ハマる。最近、街中華気分な上に、ワンコイン(以下)ラーメン提供店なんですから!。今回は腹が減っていたため、大盛りとさせてもらいましたが、それでも550円。物価もちょっと昭和に近い感覚にさせるお店かな?。
この店は良いぞー。見事なる昭和夫婦舟経営スタイルです。中華そば専門店として、一貫してラーメン一筋で勝負し続けてきた世界観が染み込んでおります。テレビなどはなく、少しばかりの雑誌と漫画とスポーツ紙、そして昭和演歌がBGMです(微妙に音大きめ:笑)。実に久しぶりに水前寺清子の歌声を、ここで聞きましたよー。昭和の歌声記憶も、今では完全にデジタル保存されておりますので、思いの外に音質良く聞こえる小型CDラジカセ。嗚呼、大昔にステレオにのめり込んだのは一体何だったのか・・・・残酷なまでの技術進化と、時間とお金の虚しさを感じざるを得ません。
気分をラーメンに集中。ここはカウンターだけの店なので、今風に言えば「オープンキッチン」スタイル。挙動が丸わかり状態なのですがその動きには無駄がなく、朴訥とした店主が年輪感じるいい雰囲気です。それによりそう奥様と言う夫婦舟スタイル。押し付けがましくない接客がこれまた良いのです。ここのご店主と奥さんは、きっと何万杯ものラーメンを作り続け、家族を養ってきたんだなー・・・と思うと、やり続けるってことの大切さすら感じざるを得ません。温故知新って含蓄深いっす。
<こだわりのサッパリ味!フラットな味わいのレトロ醤油清湯がいいのよね!>
うだうだ内心で嵐のように心揺さぶられる中、配膳されたのがこの麺顔です。あ・・・素朴って素直に感じてしまう。適当に散らばったトッピングのようで、そうではないバランス感。素朴なシンメトリーってなことを瞬時に感じを受け取った次第です。
さてスープの味わいですが、まさにタイムスリップですね。流行に迎合することなく、一貫したスッキリ東京醤油ラーメンって感じです。毎日食べても飽きない旨さは、時にはインパクトが少ないと言われがり。でも毎日インパクト大きい人生なんて疲れるだけだから、実際はこういう味わいに帰ってくる・・・そんな味わい感覚で、静々と啜り食ってました。
まず塩気が低い。しかし二口三口と啜り味わい続けていくと、味を感じる神経が活性化して、そして輪郭を感じる。そこから先は旨味と塩気の一体化した味わいを受け入れるのみです。個人的には鶏ガラの色気より、豚系の甘味を評価したいような気分。ラードや鶏油の助けがなくとも、ベースの煮出しエキスで必要十分です。大衆系でありつつ淡麗系のキープ感がいい。なのでネギの薬味とか、麺の風合いなどが、スープに溶け込み出す微妙さも、後半にはしっかり感じられるし、またスープのカオスが少し楽しめる。
<カタメの茹で加減バッチリ!風味いきいき、汁を吸い込むゆったりさがナイス>
多客の真似して「麺固」って伝えてみたが、どうも私の声質は通らない性質のようだ。聞き返されたが、まあ伝わって安堵しました。この麺は、さも高級感はないけれど、馴染みというものは感じる見慣れたもの。一方でテクニックが感じられ、グルテンの風味とかがしっかりとライト系スープをよぎって食べ手に伝わってきます。
加水は中間程度。茹で上げ微妙に短めな分だけ、芯という壁をつくったかのような茹で上げ加減。ここで麺の素性を感じます。馴染んだ風合いで特別なものはないけれど、嫌味が【一切ない】というところが好印象。スープがライトな分だけ、まっすぐに伝わります。
一方で密度感がそれほど高くない分、スープを吸い込むスピードがありまして、後半になるとその印象が変わります。芯がなくなってしまいますが、また別の楽しみがある感覚。炭水化物とスープのエキスが融合したかのような旨味感が伝わります。そこにトッピングのチャーシューなど加わると、ご飯がススム君状態に陥り、無性に食うスピードがアップしてしまうー。麺大盛りにして、もっとくれ、もっとくれと、内心に思いつつただ食うのみ!
<時代を越える定番さ!もはや完成美すら感じるトッピング>
まず麺顔を改めて眺めると・・・格安街中華的ながらも、安っぽさがないところが秀逸です!。メンマが欠落していると粗探しするよりも、青菜トッピングによるバランスの良さを褒めたいくらい。その横にはナルトが鎮座。それらのピンクと緑が微妙に補色関係であり、心理的にはヴィヴィドです。
チャーシューがでかい。ロース肉で出汁生成で貢献しきったような抜け感があります。そこで逆にスポンジのごとし吸い込まれたスープ。噛み締めると肉味よりもスープの余韻あるうまさが広がります。飯よりも酒に当てたいチャーシュー質感です。
全体的に、肉と青菜とナルトがあると成立してしまう。海苔のサイズは微妙だけど、海藻類の矜持という感じか?・・・・ワカメが乗るよりも印象的にはいいかも。
総じまして、「昭和演歌が似合う街角大衆中華そば」と言う見たままの捻るない感想でごめんちゃい。ラーメンの昭和的雰囲気にはまっている最近の私ですが、今回は、ラーメンより演歌を見直してしまった。なので明日は地元で一人カラオケやらかしてしまうかも(ウソです)。いいかげん、コンテンポラリーで、人気あるラーメン店にも並びたい気分ですが、最近お疲れなので、レトロが和む自分です。そんな気分を素直に最後で詠って終わりますー!。
重い空
冷たい雨に
腹空かし
レトロなそばで
軽やか気分
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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