ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2722】 永福町大勝軒 (東京・永福町) 中華麺+生玉子

<王道の味、全国基準を確かめに聖地へと・・・>


 所詮私はそういう男。・・・・隙あらばラーメン!それしか楽しみがないようなつまらん人間ですー。今回は外出先の渋谷で解放される。午後4時となれば、これからオフィスに帰るわけないよねー。そうそうに直帰の連絡を入れて、永福町へ直行です。週末の永福町大勝軒は、行列必須ですから平日の中途半端な機会を狙うのが効率的に食えるはず。その読みの通り、店前は行列ゼロでしてしめしめと、信号待ちしながらほくそ笑んだりします。しかしいざ入店するとほぼ満席状態ですから、どんだけ人気あるねんこの店・・・・と唖然ですよ。ぼけーっと店内で突っ立ってると、テーブルの相席当たり前状態で、言われるがまま誘導されてそのまま座ります。


     





     




 それにしても、さすが本店の接客というか、腰の低さと柔らかい口調はいい感じ。喜びを感じるような気持ち良い接客です。それにお冷もポットを置くわけでなく、お姉さんが客席まわって減ってたらコップに注いでくれる。「すみませーん、○○くれますかー」とか客のイラつく声は一切なく、BGMはクラシックがかかっておる。もはや、中華麺というより、作品を食いに来ているような気分にさせられますな、毎回ここは・・・・。








汁:「ラードに滲む煮干の塩気と香ばしさ!醤油の明るさ映えて柚子の微かな香りがヴィヴィッド」


 中華麺(1080円)+生玉子(50円)=1130円。正直ちょっと高いが、これはブランド・フィーだと思って納得して配膳を待ちます。遠くから麺の湯切りの音が長く続くのが聞こえる。あ、そろそろかなと思ってたら、おもむろにお兄さんが、とても丁寧に配膳してくれます。最初はこの丼とレンゲの大きさに驚いたものだけど、この存在感こそが嬉しい瞬間です。麺顔は、いつも食ってる永福町系と同じような深くて明るい醤油ブラウン。そこにラードに溶けた煮干しがふわふわと浮いており、丼の端に付着します。チャーシューが枚数多く感じさせるため、いつものデフォルト中華麺よりは豪勢に見えなくもありません。






 毎回食ってるこの系統なので、味はだいたいいつも想像ができるのですが、今回はその元となる味わいですから、いささか神経を使いながらゆっくりスープを味わう。うう・・・意外と少し煮干油の存在感が前にでているのが興味深いです。しかし煮干しの旨みだけが濃厚と言う感じで、苦みは低く、エグ味が一切感じられないどころか、煮干し感覚が軽やかに香ばしく思える仕上げ感覚。







 煮干しに気をとられていると、醤油の塩気も程よいのに気が付きます。魚介エキスと結びついたように、塩気が出汁の一部のように感じられ、醤油由来の酸味は感じられない。やや凛としたエッジがあるなと再び味わうと、それは柚子皮であった。食い進めてゆくと、麺の隙間から、グルテンが溶けだしたような淡い濁りがゆっくりと撹拌されてゆきます。微妙に濁ったりするのですが、その状態の味わいもまた角がより一層丸まったようで旨い。






 ここで生玉子を器の中で溶いて、そこにスープをどばどばと入れて「つけタレ」を作る。麺を入れるまえに少し味わうけど、味が薄まった残念がこれまたない。そのまま玉子汁として飲み干せそうで、玉子との相性の良さを再認識いたしました。












麺:「やわやわ麺の愛称良さ!エキスが絡めど熱ダレせず!!生玉子でじゅるじゅると頂く啜りの快感」


 いつのまにか、300gオーバーな麺を何の苦も無く食いきる体になってしまいました。いささか語りつくした永福町系のやわ麺。こちら本店では、カタさ指定はできませんのでご注意を。主義主張があるやわ麺なのです。スープ表層の油を潜り抜けて煮干しの粉っぽいのも多少貼り付けつつ、口当たりは滑らかそのもの。そして蓄熱が高いから、あわてて食うと火傷しそうになります。なかなか冷えず伸びにくいのも特徴ですね。前歯でスパスパと安易に切れ込むし、奥歯では一気に潰れこむ。そのあとにグルテンと入り混じった煮干しの薫りが鼻孔を駆け抜けます。






 今回も、一部は生玉子を絡めながらいただく。完璧に玉子と絡むから、さらにすべりが高速に!。それだけでなく、卵白が溶ききっていない部分と絡むと、卵白もろとも「ズコッ!」と新幹線トイレ断末魔のように吸い込んでしまうから、ちょっとむせたりして・・・・・。








具:「花びらのような極薄スライスチャーシューが香ばしき!メンマの質感もナイス!」


 一見、チャーシュー麺のようにも感じさせますが、とても薄いロース肉。しかしこれが意外と醤油だれが香ばしい味わいなので、炭水化物と絡めて一緒に食うのが相性良さそうと感じさせます。ところで私が今回ビビッと来たのはメンマ。一見何気ない出来栄え見栄えなのですが、何だろう味がよい(表現がふつうすぎていまひとつだが)。食い終わって清算するときに、先客がメンマだけをお土産に購入されてたが、ああそういうことか、ここはメンマも人気なのねと新たな発見をしてしまった・・・。











 総じまして、「さすが本物!本店オーラすら感じる文句なしの全国基準の一杯!」と言う感覚でしょうか。いやー、久しぶりにくったけど、なぜか以前よりもおいしく食べられた。永福町系に慣れてきたというのか、ようやく気づいたというのか、ハマったというべきなのか。ここまで味を好みとして感じたどり着くまで5年はかかったかも。関西人もようやく永福町系が理解できたという感じです。こりゃまた外出直帰を狙ってまた来ますよ。今回はスープも楽々完飲してしまったし、相席のオジサン、私の食う早さと勢いに少しビビってたようだったけど、落ち着かなくさせて申し訳ありませんでした。次回は、ゆっくりと味わいながら食いますねー。と言う感じで、午後4時を少し回ったところで、腹がパンパン。晩飯食えんわー・・・と思いまして、この後一人で一軒目酒場へGO!。煮干しスープでパンパンだったはずなのに、ビールは別腹のように入っていきました。所詮私の腹はブラックホール。ということで、一日仕事した気がしませんでしたが明日は頑張りますのであしからず。そんな懺悔も込めて詠います!。




   昼抜いて
   忙し疲れ
   永福町



   洗面丼
   一気に平らげ




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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