ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2666】 麺屋 悠 (東京・大久保) 味噌そば

<猫に招かれ・・・味噌麺を楽しむ>


 所詮私はそういう男。人付き合いが苦手・・・。だけど最近よく街中で猫に出会い、友達になることが妙に多い。この日は少し早めに退社できたので、すっかり夜営業が定着化した大久保の「麺屋 悠」でレギュラーの「味噌そば」狙いで訪問。すると丁度店の前で可愛い声がする・・・・みゃーーーーおぉーーー。立て看板の下で猫がお休み中。ちょこっと近寄ってきては、ビビって後ずさり。「ねこにこんばんわ」って久しぶりに遭遇した。少しだけ話しかけて、猫の方が飽きて過ぎ去ったところで入店です。何だか生きた招き猫だなと思いつつ、狙ってた「味噌そば」の食券を手渡します。


   






 最新のTRYにも載ったし安定した感のある店ですが、タイミングのせいか先客1名。直感的に、私と同じようなヲタなオーラを感じる人でして、先に運ばれた支那そばを、入念にスマホ撮影されておられましたー。この客もあの猫と遊んでから入店してきたのか・・・・。食い終わったらまたあの猫と遊びたいなと考えながら、つらつらとその日あったことを思い起こしながらぼーっとしていたら、あっという間に配膳のタイミングがやってきました。


   











汁:「酸味塩気抑えめな味噌甘味!ネギ香味油も上品にコラボするシルキーな液体感!」


 調理過程で、味噌玉が見て取れました。赤い味噌した。しかし見栄えは淡い黄土色しており香りがふわふわと広がる感じが、ふくよかな味噌汁、濃ゆいめの味噌汁という感じがしてとれます。一口すすった瞬間から、深い熟成度に包まれた甘味を感じます。仙台や名古屋のそれとはまったく違う個性でして、なんとなく関西でもよく遭遇するような味噌味わい。豆の発酵も感じる欠片もあちこちで浮遊するのですが、塩気や酸味はかなり抑え目な印象。麹が独特なのか? 私の実父の故郷北陸の味噌と見栄えはよく似ているように感じるのは錯覚なのかもしれませんが、塩気のあり方がまったく違うのは、実に興味深い・・・・。味噌も凝りだしたら沼にハマりそうなテーマですねー。とても私では解析できません。







 でも単なる味噌ラーメンでもないと感じるのは、香味油の使い方がテクニシャンだから。まずは焦がしネギの香味油がいい仕事をしています。甘い味噌味には一見ミスマッチと思えますが、実際の味は甘味と甘味がコラボして味が立体化するようなイメージ。複雑さは美味しさの要素です。それだけでなく、サラッとした香味も感じて、植物系の油になにか風味を込めたのか・・・。フレッシュねぎ薬味の味わいと良くなじみます。そして唐辛子の微かな欠片がチョッピリと味の輪郭を描き出して、崇高感を高めます。








 柚子の風味が実に淡い・・・。フレッシュな欠片があるから、部分的に柚子感を与えますが、全体的に広がる程度でもなし。柚子は好き嫌いあるからこの程度でよいのかも。また柚子期待な感じで食うなら頼りないと思うかも。少し足りない程度が、ハイバランスと言えなくもないが・・・。












麺:「麺自体の風味と、汁吸い込んだ旨味が中盤から逆転!ストレート細麺」


 いかにも支那そばっぽいフォルム。隣の先客の麺顔が頭にすりこまれてしまったのかもしれません。細い目のストレート麺で番手は20と言ったところか。巻き気味に盛り付けられてるのも美しく、加水も高すぎない感じがいたします。前歯でちぎると小気味よくプツプツと切れて、切断面には芯を感じるところがない。ほのかな麺の風味があって最初は鼻孔をくすぐりますが、3クチめあたりから味噌スープの影響をしっかりと受け止めてます。束になったそれを奥歯でプレスすると、クッチリと横ずれしながら潰れ千切れる感じがする。後半になると、すっかりと味噌スープを吸い込んでクチクチクチっと短いタップで安易に潰れこむ。それでいて、密度感が低いことはなく、しっかりとした味わいで最後までいただける良い麺です。







 啜りあげもとても気持ちよし。久しぶりにずぼぼぼーっと軽くすすれた。味噌系でこの程度の細麺というのが案外少なくて、ひさしぶりに軽やかな感覚が新鮮だったんだろうねー。そろそろ、重いコートともさよならだし、味噌本番の季節も去るのかも。













具:「ロースとバラの二種チャーシュー!酒に合うタイプの質実な作り込み感がナイス!」


 レアチャーシューが増えたなか、こういう炙り系と定番な作りこみの肉が嬉しい。作りこみ感を深く感じて、これはライスよりも酒で流し込みたいと思ってしまいます。ばら肉の脂も質がよく炙りで実に甘い。焦げが食欲を刺激しますが、ビールを欲するほど。一方のロースは、じつに定番なる仕上がりで、きめ細かい肉繊維が横ずれしてさくっとキレイに切れ込みます。薄味のタレの浸透もさすが。これはチャーシュー盛りとして別皿でいただくのがよろしいかも。











 総じまして、「熟成味噌甘みと香味油マジック豊かなハイセンス味噌麺」と言う感じでしょうか。最近は味噌麺ばかりを食い続けているとは言え、ガッツリ系やこってり系が続いたので、久しぶりに崇高なタイプを食うと、すごく新鮮な感じがして最近になく楽しく食えた感じでした。たぶんここは何を食っても旨い店。じゃ次は辛味噌をいってみよう!と思えど、そろそろ暖かくなりそうだから、そろそろ味噌の旅路も終わるタイミングが近づいてきたんでは?と感じ始めています。それにしても・・・・またあの猫に会いたいなと思いつつ、ごちそうさまと店を出ると、なんとまた全く同じところに居たー!。


   






 1分間ほど睨めっこしながら遊んでたら、女性客がやってきてそっちへすり寄っていきよった・・・・。こいつきっとオス猫やな!。ま、ええか・・・とキリをつけてあとは大久保駅へと歩み始めました。それにしても夜でも猫は元気だ。大久保界隈は猫天国のようじゃなまるで。都会の中の野生を垣間見た気持ちで、生きてゆく逞しさを感じました。オレも明日も頑張ろうと脈絡もなく考えた次第。そんな感じでその場凌ぎでも頑張るしかないさと悟った気持ちで・・・・詠います!



   元気よく
   のら猫遊ぶ
   店前の



   猫もあいさつ
   味噌そば旨し



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







関連ランキング:ラーメン | 大久保駅新大久保駅西武新宿駅



ネコへの恋文

ネコへの恋文

ねこ

ねこ

岩合光昭の世界ネコ歩き (写真文庫)

岩合光昭の世界ネコ歩き (写真文庫)