<閉店が実に惜しまれる・・・質実北海道らーめんの店>
2/17をもって閉店という悲しいニュースを知って、最近味噌にハマっている身としては都心の外出時に、狙ってみました。少しミゾレっぽい雨がしとしと降る中を歩みますが、閉店を嘆くかのようなもの悲しさに思えてしまいました。とは言いつつ、ランチタイムのピークを過ぎたというのに、実際に店内はほぼ満席で盛況な感じ。店内の温度と湿度の高さで、一気にメガネが曇ってしまいました。
座ると同時に、食うもの決めてたからすぐに「味噌!」と厨房にオーダー。ランチタイムサービスの半ライスもよろしくお願いいたします。このすぐに味噌と告げたのが功をそうしたのか、たまたま前客2名のオーダーと揃ったらしく、すぐに生産ロットに組み込まれます。ガチャガチャと中華鍋を振るう音も心地よいBGMのようでして、思いのほか配膳が早く進んでラッキーです。
汁:「これぞ丁度ええ塩梅という感覚!さらさらコラーゲンと甘みとコクの深い味噌ダレ!」
実に良い意味で「普通の北海道味噌ラーメン」でして、これぞ安心感あると思わせる麺顔がいい。ライトな色合いの黄土色には、味噌エキスの垂れ込みが十分に伝わるし、また豚骨コラーゲン感覚もさらりとしていて、粘りつくことなし。野菜もクタる手間の感じですが、そこから野菜甘みも溶け込んでいるようだし、まさにオーディナリーな味噌味わいがナイスです。穿った見方をすれば、突飛な特徴がないのだけど、外すこともない感じかな・・・。
最初は甘口に感じる味噌味ですが、食べなれると自然に塩気が明確になったり、また熟成系の香り高さがレベルアップしてきます。微妙に一味系のエッジも感じますが、個人的には焦がし葱の風合いが楽しく思えます。ラードでふたをするようなこってり系とは違い、風味が豊かだし、ライトな脂だからさっぱりとしている。味噌の風味と合体して旨みもアップしているかもしれません。
また粉のように細かいのは背脂なのかと思ってたけど、味噌の成分のような気もしてきた。スープを最後まで平らげましたが、微妙なざらつき感覚が、味噌感覚を高めてグッドでして、底に溜まったコーンと一緒に一気に飲み干しました。
麺:「ティピカルなイエローウェーブスマート麺! 程よい密度感と汁吸ったやさしい旨みバランス」
やはり北海道ラーメンには、黄色い縮れ麺です。そういう部分は期待の通りでして、イエローなお姿がまた旨そうです。ガチガチにねり水が反応して固まっているようなハードさはなく、そこそこしなやかさを感じる密度感覚。前歯で千切る際のプツプツっとした歯ごたえが、いい感じです。奥歯では絡んだもやしと一気に潰すと汁気含んだザクリ感と入り混じって複雑な食感です。
太麺でないと、ずぼぼぼぼぼーーっとすすり上げるにも気を使わないのでよいね。ある程度具を片付けたころには、その口当たりの良さと、ウェービィーなゴツゴツのど越しを楽しむために、いつものように高速に啜り食う次第。先客を一気にごぼう抜きして、また一番先に食い終わり、店をでることになりましたー。そこで事件・・・・。
具:「あるとホッとするコーン!自重でほぐれるほど柔らかいバラ肉ロールチャーシュー!」
海苔があるのは、逆に意外だったのだけど、見慣れた小ぶりサイズの短冊メンマは、味が薄い目で濃い味スープには良くマッチ。モヤシはクタリすぎない適度な歯ごたえで、ザクザク感たっぷり、コーンも見栄えよりはたくさん入っていて、なかなか楽しませてもらいました。
一方のチャーシューは、ばら肉ロール。大きさと厚さも手ごろでして、とても柔らかく安定した旨さです。自重で崩れるほどに柔らかく、味わいも醤油ダレと脂の融合が進んでいて、まろやかで香ばしい味わい。白飯を何杯でも食えそうです。
尚、半ライスは、早々に食切ってしまった・・・。味噌スープが染みた野菜で白飯を食うと旨すぎるほどで、食う勢いが余ったという顛末。
総じまして、「教科書通りの思い描いた北海道味噌らーめん」という感覚で、冬なればこその至福の旨さを堪能できて大変感謝な一杯です。それにしても、惜しいな・・・・。閉店だなんて。たしかこちらは、以前「つけ麺 ポツリ」があった店箱?。となりだったか??。確かに周囲を見渡しても、ラーメン屋ばかりで確かに競争がきついエリアです。今更ながらの初訪問なのだけど、固定客もそこそこついていそうな気配もありあり。実になんだかもったいないなーーなんて思いつつ、業界の厳しさが沁みる寒い雨の日でした。そうそう、店前に置いたビニール傘を盗られたわー。せちがらいねー・・・余計に寒さが沁みる・・・。ということで涙こらえて詠います!。
やるせなく
寒い雨の日
傘盗られ
耐えて頂く
至福の味噌麺
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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