いよいよ閉店までファイナルカウントダウン
- <全体> お肉とお野菜たっぷり感!ゆったりと優しさ包む雰囲気なれど・・・辛さの湯気が鼻腔をくすぐる!
- <スープ>さらっとしていて味噌の豊かな風味!更に唐辛子の刺激!どこかコチュジャンにも似た辛味噌パンチ!
- <麺> クスクス小気味よい歯応えと風味よさ!ゆっくりと汁に馴染む滑らかさ!・・・辛味噌が浸透する麺の甘味!
- <チャーシュー> さすが特製!ボリューミー!安定すら感じる豚ばらロール!汁をバクバク吸いまくる旨さ!
- <他具材> 辛味噌には嬉しい茹でモヤシのシャキシャキ感と汁気!穂先メンマがまた3本も入って豪勢じゃないか!
- <味玉にハズレなし!> 薄味塩ダレの優しい浸透!トロトロ卵黄が実にナチュラルな玉子味もキープ!
- 総じまして「優しく見えて実は本格的辛味パンチ!そして味噌の深み!閉店間近!食うなら今しかねぇ!」
そしていよいよ、営業最終日8月29日でカウントダウンと言う状況です。うだる様な猛暑が続きますが、寂しさが色濃い8月を過ごしております。先日、冷やしを食ったばかりですが、都内への外出機会がありましたので、それを利用してまた来てしまいました。なので今日は暑くてもビールなし!


今回は、未練をこれ以上残さない様にと、未食メニューを狙いにやってまいりました。それが「赤いらーめん」。そして「特製」と言う設定。これをまだこの店でやったことがない。よって「特製赤いらーめん」を今回食らってリカバーしようと言う腹です。それにしても、気温35度は超えていると思われるお昼時。本音は「やっぱり冷やし食いてぇ」なのですが・・・これは仕方なし。
<全体> お肉とお野菜たっぷり感!ゆったりと優しさ包む雰囲気なれど・・・辛さの湯気が鼻腔をくすぐる!
入店すると、見知ったお方はおりませんでしたが・・・後客さんから声をかけてもらいまして・・・なんとそそれは Zucky さん。氏こそ熱烈なあす花ファン。先日の恵比寿のとあるニアミス事件の顛末やら、軽くご挨拶したところで配膳が完了。それがこの麺顔です。
おおお!これは可愛い迫力!穏やかなれどハードさも滲むと言った雰囲気がありありですね!。いつも見慣れたお盆と丼。女性らしいセンスも感じますが、初めての特製とあって具沢山が半端ないです(画像では伝わりにくいか)。赤いらーめんという可愛いネーミングから、おとなしい辛味かと思いきや、湯気から香る風味が、どこか濃ゆい塩気の様な辛味を滲ませる。そして、鼻腔をくすぐる。確実に、男の胃袋をガッツリ埋めてくれそうなプレゼンスを感じますよ。特にモヤシと肉が多めだから、これだけでガッツリ感あるもんね。
<スープ>さらっとしていて味噌の豊かな風味!更に唐辛子の刺激!どこかコチュジャンにも似た辛味噌パンチ!
最初、チャーシューの上に流れたのとか、レンゲで掬い上げたのとか眺めていると、醤油スープに辛味が混じったものかと思ってみてました。それは醤油ラーメンに辛ネギが混じった様なイメージと近かったが・・・中身は全然違ってた。これは、個人的には味噌ラーメンにかなりよっている。醤油と味噌の中間の様でもあり、辛味噌ラーメンの中では緩い感覚。
食べ進めるほどに、これが結構辛めでハードパンチなのだと知ります。味噌は味噌だが何だかコチュジャンにも似た雰囲気もありそう。しかし、焼肉店などのイメージのコチュジャンよりは、ずっと発酵感が深くて味噌の雰囲気が濃ゆい。味噌のコクと甘味がしっかりとありながらも、唐辛子で染まると行った印象なのです。
もっと味わいを確かめるために、辛味噌の小瓶から追加で投入いたしましょう。結構粘りが強く、一方で黒光するほど艶やか。粒子も滑らかで、味噌を裏ごしでもしたかの様なペースト感なんだが、これも結構粘りがハード。思わず丼の端っこでカツンカツンと指をぶつけて、落としました。このコクは・・・米麹と言うより、豆味噌のコクじゃないか!。さらっとしていて味噌の豊かな風味!さすがです。旨し!。
<麺> クスクス小気味よい歯応えと風味よさ!ゆっくりと汁に馴染む滑らかさ!・・・辛味噌が浸透する麺の甘味!
赤く濃ゆいスープから、白地でストレートの線が揃う麺が引き上がると、それが実に美しい。少しスープの粒子を地肌に貼り付けさせつつ、ほどよくスープに濡れて、ゆっくりと浸透が始まる序盤です。これを食らうと、見た目以上に風味よく、クスクスとした歯応えも小気味よい。併せて非常にまとまりもよく、スープの持ち上げでグイグイと食える。汁を吸い込みだしてからしなやかになって、旨味を増してゆくようです。
汁を吸ってからが更に旨い。出汁が他のラーメンとは異質で辛旨だからでしょうが、塩気と麺素地からなる甘味が、口の中でα化すると言うか・・・そんな妄想。出汁の旨味と麺の甘味が一体化しやすくなるのが、麺料理の一番のポイントでして、ここが一番好き!なのです。しかもしなやかさもあるから、その旨さ求めてついついズボボボボボーーーーっと啜り続けるオレです。
かなり盲信的に啜り込みが楽しくてならない。こればっかりですが、海苔を巻いたり、穂先メンマを添えて合わせたりして、いろいろ試して味わい変化も楽しみます。いつもの通り、穂先メンマは一本まるごとズボボボボボーーーと麺と同時に入れ込んで一気にかじり食らう!。繊維が柔らかく砕けるようになり、麺と絡んでゆくのが実に愉悦でした。
<チャーシュー> さすが特製!ボリューミー!安定すら感じる豚ばらロール!汁をバクバク吸いまくる旨さ!
特製がこんなに具沢山だとは、思ってませんでした。特に豚バラ肉のロールチャーシュー!。私がラーメンヲタクになりかけた頃には、こんな豚バラ肉チャーシューが大阪では非常に人気でして、個人的には一番思い出深い具材。特に煮豚タイプで余計なところが抜けた脂が旨くて。塩豚みたいな作り込みになっているのも、脂が多くていいのです。多くて何枚あったのかも忘れてしまった。麺に絡めることはもちろん、モヤシと食ったりすると、それだけで茶碗飯が軽く一膳食えると言うもの。
なぜそんなに食を異様に進ませるのかと言うと、汁をスポンジのように吸いまくるからです。箸で持ち上げると自重で崩れ落ちるほどの柔らかさ。ここに更に吸い込んだ汁の重みが重なるから、極めてジューシー!。今回は白飯じゃないのですがね・・・。それにしても、まさしく安定すら感じる豚ばらロール!汁をバクバク吸いまくる旨さでした!
<他具材> 辛味噌には嬉しい茹でモヤシのシャキシャキ感と汁気!穂先メンマがまた3本も入って豪勢じゃないか!
辛味噌だから、モヤシの存在感は嬉しい!。そして肉増しだからこそもっと嬉しい!。辛味にフィットする中性的な甘味がいいし、また肉に絡むと肉野菜定食の前触れ的な感覚で、食欲を増します。熱々でシャキッとした感覚も残っておるし、実に旨い!。
また、チャーシューの下に完全に埋れてしまってますが、ここには穂先メンマのデカいサイズが3本も入っており、それがまた豪勢なのでした。辛味噌塗れな穂先メンマの淡白さも、これまた旨くて無意識に立て続けに食らってしまった・・・。焦って残った一本をなんとか写真メモに収めたが、本当に迫力が全然伝えられないもどかしさよ・・・。
<味玉にハズレなし!> 薄味塩ダレの優しい浸透!トロトロ卵黄が実にナチュラルな玉子味もキープ!
卵黄は緩いところとハードな部分がきっぱりしている様で、その変化はグラデーションです。そこに薄味のタレ浸透で、玉子本来の味わいを残す。中々と色々と楽しみ深い味玉ですね。みっちりとタレが浸透しているのも好きですが、このようにフレッシュ感あふれる味玉も悪くない。
卵黄はイエローのタイプでトロミ具合の調整も完璧。白身はふるふる柔らかく、卵黄は周囲に少し芋羊羹上のスカスカ部分を残します。この部分がトロミと混じると、舌に濃厚に絡みつき、玉子の味わいを深く感じさえてくれる!。嗚呼、味玉にハズレなし。
<〆飯> だし炊きごはん! ラーメンスープで炊くご飯!ニンジン・油揚げの甘味浸透!更に生姜!・・・やっぱり最後はスープをかけて雑炊風!
さあ今日も20円という設定の極上炊き込みご飯をいただくのだ!。ここに来ればこれ食って締めなければ、きた気がしない。炊き込みご飯じゃなく「だし炊きご飯」。ラーメンスープを使っての「出汁炊き」だから、ラーメンセットでの相性が抜群なのです。当然ハンパない旨さ!。
醤油系の風味に甘味が溶けて混然一体化・・・そしてあっさりとした味付け。特にニンジンと油揚げの味が、甘味を全体に与えて実に旨い!。それだけじゃなく生姜が少し入ってるように思えたが?この微かな清涼感は醤油の風味にもマッチするのでした。更に更に!お焦げがあるのが嬉しい!この香ばしさと歯応えの微妙さが嬉しさをまた更に誘うね。
半分ぐらい食ったら、ラーメンスープを垂らす・・・いや注ぐのがオススメ。ちょっとした雑炊にしてみたいのだが、これが激しくおススメな旨さ。いつもと違って、辛味噌風の出汁であろうとお構いなしさ。味に彩を覚えるほどだよ。レンゲで掬って少しづつ試すもよし、ラーメン丼へと放り込むのもよし。
総じまして「優しく見えて実は本格的辛味パンチ!そして味噌の深み!閉店間近!食うなら今しかねぇ!」
・・・と言う応援モード!。おいおい・・・閉店前に未食メニューを食っとけと単純に思っただけだが、これまで食ってない機会損失と、もうすぐこれが食えなくなると言う寂寞とした寂しさに、胸が張り裂けそう・・・そんな旨さ。もう閉店までのカウントダウンが始まってるんだが、もう一回これ食おうか?。いやどうせ食うならデフォルトの旨さで締めようかと、ホント迷ってるオレです。もう一回行けるか画策中。ともあれ、我々の都合だけじゃなく、明日香店主には、新しい人生のステージでこれからも頑張ってほしいと切に願う次第です。前回次世代ラーメン決定戦のあっさり部門の王者が作る辛味噌の一杯!今しかないから激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!