ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3061】 新雅 (東京・江戸川橋) 南蛮ラーメン ~単なる町中華ブームで収まらない質実さと華麗さ極まる辛葱ソバ!

【東京都内で「辛ネギラーメン」ならここ!シリーズ その1】
<確実に町中華ブームを実感する人気の凄さ!江戸川橋の名店!>
 

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 すっかり昼飯時に入ってしまった打ち合わせ。ちょっとばかり食い込んでしまったのなら昼飯ダッシュに遅れたと悔しいのですが、こうもハッキリと12時半まわってまでずれ込むと、逆にすっきりします。だって、堂々と昼飯休憩をずらせるから、ゆったりと食えそうじゃない?。そんな感じでちょっとだけ、ずるずるとした会議の雰囲気に流されてみたりする・・・ずるいオレです。さあ!久しぶりに神楽坂を上ったところの町中華にするか!と気合を入れてみたのですが、なんだか今にも泣き出しそうな曇り空。駅からそんなにあるけないね。黄色い中央線に揺られながら、ちょっとそれなら目先を変えて、江戸川橋までのがれ、駅近のあの店へ行ってみようかと企んだ次第です。
 

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東京ノスタルジック街中華 (タツミムック)

東京ノスタルジック街中華 (タツミムック)

 

 

 今回のターゲットは「新雅」さん。「し」が「て」に読み方変わったら、ちょっとややこしくなるような屋号ですが、最近では町中華で検索すると上位に食い込んで表示されるし、ちょこっとメディアでも紹介されてるみたい。時間ずらしたから大丈夫だろうという予想だったんですが、非常に考えが甘かった!。平日昼間の13時まわっても、こんな何も特徴的なものがない風景の中、行列が発生しておりますよー!。学生さんとか、外回り営業オジサンやら、噂ききつけた引退オヤジやらで、ごった返しております。
 

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 しかし、こちらの大将とその奥さんが非常に感じ良い応対だったので、ストレスなんて感じさせませんよ。客商売というのはこうでなければならない。しっかりと二代目さんご夫婦も厨房で頑張っておられて、味の継承も心配ないみたいね。なので店も大規模レストアしたみたいで、とても清潔感に溢れてます。表看板がデカくて真っ赤なのが、殺風景な周囲からはとても目を引きます。行列目の前の大陸系の留学生二名が、喧嘩してるのか?と思うほど大きな会話をしているのを隣で受け流しながら、待つこと15分程度で店内へ召喚され、ほっと一息をつけました。
 

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九鬼 香辛胡麻辣油 45g

九鬼 香辛胡麻辣油 45g

 

 

 
 
<醤油ベースのスッキリ塩気と鶏ガラの芳醇さ!シャープな辣油と葱エキスがまどろむうまさ!>
 
 何を食うか?実はここでは「ニラソバ」が人気でして、もう少し早く来れたらそれを必ず食っていたはずなんだが・・・個人的に最近それを食い過ぎて飽きてしまった(笑)。なので、今回は「南蛮ラーメン」というものにチャレンジさせてもらいましょう!。ちなみに、大陸系留学生さんたちは、となりで味噌ラーメンを美味しそうに食しておられまして大変静かでした。鎮めるほどの旨さなのか・・・そっちも気になる。と思っていたところで、案外早く配膳が完了です。それがこの麺顔。

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 これは!この冬流行りのメーキャップ!?煌びやかな輝きとマットな仕上げの相乗効果!。目元シャドーは煌びやかにして、リップはマットな仕上げにいたしましょうとどこかで聞いた。スープ表面は動物系のコクを非常に感じる旨み油が浮いていて、その合間にキラキラと辣油がアピールしている。そそる煌びやかの存在感とは対照的に、素朴な海苔が非常にマットな深緑深黒で、ググッと麺顔の奥行をアピール・・・そんな印象です。
 

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 さてスープが実に旨い!これは正直驚いた!。直感的に二段仕込みの味風景を感じます。まず一段目ですが、それはベーススープの味の良さです。鶏ガラ系の豊かな煮出汁は嫌味が一切なく、明るい旨みを放出しておりまさに芳醇と例えて差し支えないでしょう。醤油のカエシや風味も穏やかなれどしっかりとしているし、下味という地味さもなくてキリリとしている印象。これだけでも正直旨いぞと思える町中華の贅沢感です。そこに二段目の味が加わります。まずわかりやすい辣油。自家製かどうかは別にして、尖がった辛さはなく全体的に見た目通りにクリアーな味わい。辣油自体の旨さすら感じましてこれが中々いい。そこへ油断していたら・・・シャープな辛さが襲ってきて、すこし咳き込んだりしてしまう。さらにそれだけではなさそうなのが、葱の風味。葱とチャーシューをトッピングのタネとして、辣油とからめておくのでしょうが、それが味移った感じが非常にナイス。葱油が香味油として追加されているのか?と思うほどに奥ゆかしい旨さ。こういった、鶏ガラ、醤油ダレ、辣油、葱香味、チャーシュー汁らが混然一体となって、スープに溶け込んでいるという味風景がすばらしいと思うのです。これで普通の町中華屋で700円台で提供されとるのだから・・・・、そりゃ行列はできる店の腕前だわな。
 

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<熱ダレせずクッシリさをキープ!グルテンをほんのり嗅ぐわせる中加水ストレート麺!>
 
 スープに唸っていた最中、麺も平行して啜っていたわけですが、これが実に悪くない。固くもなく、柔らかくもなく、しなやかさと淡いクツクツ感覚を持ち合わせております。しかも熱ダレもあまりせず、最後まで楽しめたところが好印象で、大盛りでも良かったと思ったほどです。
 

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 イメージ的にはサッポロ系の麺をぐぐっとスリムにしたような感じで、汁を吸い込むのだけど、ある程度潰し込みも効いた密度感があります。ゆえにスープを吸い過ぎてダレる印象が少ない。風味を感じつつ、トッピングの葱やチャーシューと相まってザクザククシクシと食える楽しさがたまらないです。奥歯で葱と麺を同時に潰すときの痛快さがまたよい・・・。
 

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 少しだけ外固なニュアンスもあって、ツルツル感が漆喰のように抵抗なく啜り食えます。見た目は普通の中華麺なんですけどねー・・・依怙贔屓が過ぎたかもだが、ちゅるちゅると口元ですする旨さも良いが、ずぼぼぼーーーと啜って喉元を抜けるシルエットを感じながら食える麺は、やはり楽しいのです。 
 
 
 
<白葱とチャーシューのボリューム&カットサイズがさすが!シャキシャキ&フカフカ感がナイスコラボ!>
 
 これまで、何度も何度もレビューで語ってきてますが、葱ソバは関西では「九条葱の刻み」が基本。そして関東では、「白髪ねぎと細切りチャーシューとの辣油和え」がイメージ。前者では今でも金払う気がしないが(昔の関西では無料サービス多し)、後者なら喜んで払いますよ。特に今回はね!

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 海苔で隠れてしまってますが、量が多い。白髪ねぎと言いましたが、結構歯ごたえを感じるほどの極太千切りです。ボリュームあるので、歯ごたえがシャキシャキザクザクとたまらん旨さです。そこに辣油が絡み、葱のエキスと結合しますから、これだけで酒が進みそう。そこに肉厚なチャーシュー千切りが絡むので極旨。思わず酒が欲しくなる・・・・。 途中から、麺と外して、単体だけで「ネギ×チャーシュー×辣油」をつまんで食い進めていきました。 思わずビール大瓶の値段を確かめましたが、まだ仕事終わってないから無駄ですね。

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 総じまして、「単なる町中華ブームで収まらない質実さと華麗さ極まる辛葱ソバ!」と言う感覚でしょうか。これはまた、連食したい欲望に火がついてしまいそう。どうしようか考え中です。・・・実は、今回は「カレーラーメン狙いだった次第でして、南蛮ラーメンと言うから、カレーラーメンとおもって注文したのよねー。そしたらこれだったので本当はがっかりモードだったわけですよ。今回はレビューするのを外そうと思って食い始めたら、いやいやどうしてどうしてなんのなんの・・・レビューしなきゃ!って思い直したわけです。麺活動やってきた中でも個人的にはめずらしい展開。これはもう一度食いに来ると思います。いつかはわからんけどね・・・・。そんな感じでリカバリーの嬉しさを忘れないうちに、とっとと最後に詠って最後にまとめますー。
 
 
   看板と
   辛さ真っ赤で
   痛快に
 
 
 
   冬の寒さも
   嬉しい涼風
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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