【東京都内で格安「もやしそば」ならここ! その5】
<ほぼ、この店ではこればかり食ってるオレ>
ただダラダラと、いつの間にか「もやしそば」を食い続けているオレですが、ここまで来たら・・・オレ定番のもやしそばをピックアップしとこう!と思いついたのが、「一圓@三鷹駅」の「もやしてんこ」なるラーメンです。実にわかりやすいその名称。モヤシがてんこ盛りなわけですよ単に。この分かりやすい痛快さと、そのお味と、そして価格が個人的にはウケておりまして、いつの間にかこの店ではこれを食い続けているのです(夏の冷やし中華シリーズは除く)。600円で見事に腹パンにさせてくれます。実は風邪をひいているのですが、食欲だけは旺盛でして、会社では仮病とか心外な噂をたてられてます(笑:休みなく定時出勤しとるがな!)。
さてこの一圓という店は、吉祥寺・三鷹・武蔵野界隈ではどちらかと言うと「ジャンボ餃子の店」で有名でして、たまたま訪問した日が餃子のサービスデー。結構混んでいて、カウンターに座っても、皆「餃子横置きごはん(L)を食っている始末です。ワンプレートに乗っかっててかなり人気メニューですので、こちらもおすすめ。実は、うちの嫁が晩御飯で悩む時は、よくこちらのジャンボ餃子が夜の食卓にも並びます。あまりに旨いので喜びすぎると、普段の手料理がどうなのだと・・・思わぬブーメランが飛んできますから、最近では渋い顔をしながら家で楽しんでいる次第です。
<確実に一袋以上は入っているモヤシがナイス!二郎でなくともヤサイマシ感を味わう!>
一応、こちらの「もやしてんこ」も店では一押しのメニューなんです。メニューにも「これは外せないぜ!」なんてアピールしております。しかしオレ以外で食ってる人を見たことがないかも・・・。要するに隠れ定番なのだと自己解釈しているうちに、いきなり配膳が完了いたします。それがこの麺顔。
なかなかの盛り具合でしょ? 二郎ならヤサイマシか、ちょい少なめくらいには匹敵する盛りだと思います。ただしこちらは、炒めてあることと、一応少しですがニンジンとニラと玉ねぎが入ってる。今回はこれまでで一番モヤシ比率が高くほぼ独占状態ですが、掘り起こすとニンジンが発掘されました。薄味のモヤシ炒めが、炒めの油で香ばしく滲み、塩コショウと言うシンプルな味付けだけに、ハズレがない味わいです。特に玉ねぎの炒めから滲み出る甘みと、味付け塩コショウのバランスが見事で、モヤシだけで正直言って白飯が2杯は食えそうです。
もやしをザクザクと奥歯で噛み締めて、汁を吐き出し小さくして行くように味わう。時折ニンジンにぶつかった時は甘みが滲み出て嬉しくなります。微妙に入ったニラが清涼感を与えるあたりが泣かせます。ちなみにこちら「もやしてんこ」は、もやしが主役なので、肉類は一切入りません。もやしを味わう麺料理という立ち位置ですので、割り切りましょう。
ところで急に思い出しましたが、子供の頃、モヤシのヒゲを取るお手伝いをしたことがありませんか?。私はそれが母との思い出なのですが(まだ元気に生きてます)、ヒゲ根の残ったモヤシなんて全く見かけなくなりました。何か「もやし業界」の中でイノベーションが起こったのでしょうか。「もやしてんこ」の美しさに見とれてて、そんなことがとても気になりました・・・。
<デフォルトがちょいカタメな茹で上げかたがナイス!モヤシとのコントラストを味わう歯ごたえ>
特別に騒ぎ立てることもない中華麺ですが、「ストレートさが綺麗」「やや黄色めの発色が中華らしい」「歯ごたえがしっかり」という3点が実に気持ちよかったということです。
おそらく湯で釜で泳がせて平ザルで湯ギリってタイプでしょう。一圓はそういうスタイルだと記憶していますが、三鷹北口店は厨房内が見えないので推測の彼方・・・。ストレート麺がとてもほぐれやすく、また絡みつきがあってもすぐに解けるところがナイスなんです。つまりストレートさが実に綺麗。そして中華麺らしい、ねり水の特徴的な黄色めの発色が、中華としては実に落ち着きます。ラーメン専門店とはまた違った存在感です。そこが中華麺らしいプレゼンスというところ。
また、ややカタメの茹で上げが気持ちよいです。モヤシのシャキシャキ感をしっかりと受け止める麺のクツクツ感覚。麺とモヤシは同時に食べるものですから、混じり合った歯ごたえのカオスがたまらなく楽しいのです。水っぽいシャキシャキ感と、これから水気を吸い込もうとする麺のクツクツ歯ごたえのコントラストが想像できる。そんなことを感じながら、食ってるオレです。だからラーメン食ってる時は話しかけられるとイラつくらしく、怖いと言われたこともあります(苦笑)。
<ヤサイ炒めの油が香味油となって食欲をそそる感がいいね!今回は上振れのように旨しで飲み干す!>
肉気がないので、実は時折このメニューを食ってて後半が飽きてくることがあります。もやしばかりなものですから、味が単調に思えてくる時もあるわけです。そんな時は、先日のレビューで語ったように自家製辣油を少し後半に垂らすなど工夫を覚えました。
しかし今回は、上振れなのか、私の体調のせいなのか不明ですが、実に「もやし炒めの油が香ばしく効いてうまかった!」のです。ごま油ほど強い感じもしないのですが、スープの上部に浮かぶ油の輪がひしめいており、思わず一気に飲み干しそうになる程です。単に腹が減りすぎてただけかもしれませんが(笑)。
総じまして、「ヘルシー感とワイルド感が共存する絶妙バランスの一杯」という感じかしら。これだけ、肉気なく野菜たっぷりならヘルシーと言わずして何だ!。一方、ヘルシーで上品気味にまとめようという気の無さは何だ!と考えるつつも、双方がとてもバランスよくまとまっていると思える次第です。そして・・・600円という価格設定もツボですね。いろんな意味でバランスが取れてる一杯。これからも、中央線沿線に住んでいる限りは、この店この一杯を食い続けることといたします。ひとえに感謝の一言。そんな気持ちを忘れないうちに、さっさと詠って締めたいと思います!。
風邪ひいて
免疫高める
麺を食う
ビタミン摂取に
もやしのてんこ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!