<やっぱりガテン系の方々は鼻が利くー!賑わう昼飯時!>
年末になると道路工事の多いのは、気のせいだと思うけど・・・天候に左右さえる仕事だから大変そう。今回もまた、天気が良いので大井町から散歩がてらに、西大井へと向かう中、途中の「中華キラク」で少し早めのランチタイムとさせていただきました。入店すると、ちょっとの差で近くの工事現場の方と思しきガテン系の方、3名一組の先客がおられます。決められた時間枠でちゃっちゃと飯食って、休憩取ろうという算段をされてるようです。
3名いると必ずイニチアシブを取る方がおり、その方がどうも最近になって「キラク」を発見した模様。「ここが旨くて安いんだよ!」とちょっと誇らしげに紹介モードです。この方の「Aセットがいいに決まってる!」との圧力がかかり、結局3名ともAセット(タンメン+餃子+ライス=750円)と話はまとまったようす。でもまあ、このセット内容なら誰でも満足できそうな内容なので、他2名が従順に従ったのか、たまたま一致したのかは微妙な雰囲気ですー。
そんな流れを傍で見ていて、オレも「タンメン」にすれば、大将の調理過程の段取りが容易くなるのだが・・・予定通りに「モヤシソバ」を注文いたしました。500円ですよ!これも大変な破格な一品でして、以前から試して見たかったんですよねー。この調子でいくと、年内にこの店の麺類メニューを総ざらえしそうな勢いですが、それも悪くないなと正直思ってる自分がいます。
<緩めのとろみ餡掛け!肉野菜豊富な甘みと醤油ベースの塩気!そして炒めの香ばしさ!>
まず麺類が一気に生産体制に入ります。きっと先客3名のタンメンと餃子の後になるな・・・とスマホ弄って暇つぶしにかかります。何たって中華鍋が二つ同時に回転するわけなく、また四人分の麺のロットを茹でるとも厨房規模から考えられずだったのですが・・・・なんと一気に、タンメン×3・モヤシソバ×1が一気に配膳されるではないですか!。しかも今回は、息子さんと奥さんのヘルプなしだったので、いきなり配膳が進んでちょっと驚いてしまいました。そんな麺顔がこちら。
いわゆる「サンマーメン」タイプの餡かけそば。餡の光沢もあってかモヤシが半透明に光るようにも見えますが、なかなか秋冬には温まりそうないい面構えがなんとも言えません。モヤシソバと言えども、もやし以外の野菜が多めです。キャベツ・ニンジン・ニラという定番な内容ですが、部分的に玉ねぎが入っており、これが甘味をすごく出していて旨い。モヤシの淡白な味わいに玉ねぎが巻き込まれると、餡の味わいとその甘味が混じって一気に華やぐ味わいに昇華します。
さてその餡の味わいですが、コショウ感というのか・・・炒め油と混じって香味を高める。そのコショウ感が微妙に生姜風味にも似ていて、かなり面白い味風景に感じます。野菜たちからにじみ出る甘い汁に、コショウとも生姜ともつかない清涼感。そして醤油系の塩気と風味が餡かけにまみれ、そして豚こま肉も時折顔をだして、分厚い味わいに仕上がってゆきます。同じ餡かけでも、天津はライスの方が合うかもしれんが、モヤシの場合は麺の方が絶対に合う・・・・そんな迫力を感じつつ、ずりずりずぼずぼっと餡かけの海を楽しんでおりました。
<クッシリと淡い芯を感じさせるようで侮れずな麺!>
最近は、すっかりハイセンスでニューウェーブなラーメン専門店へ行く機会がありません。それは街中華の楽しさに本当にハマったからなのかも。そんな心境の変化の中でも大きく影響されたのが、麺かもしれません。恥ずかしながらどこか侮っていたかもしれません。かん水がどうのこうのとあまり書かないことにしてきたつもりですが、大衆中華麺の旨さは、中華系調理麺でこそ実力発揮という感じなのかしらん。根拠もなくぷよぷよしている麺を連想しがちですが、こちらの細麺はなかなか茹で加減が絶妙なのもあるけど、しっかりと風味を感じるのです。粉の風合いとは言いませんが、打ちこまれた粉と練り水が反応した馴染んだ香りというか・・・。そこに調理麺の餡などの旨みなどが絡んだり、また染み込んだりして、グルテン味が浸食していくような旨いがたまらん・・・。
餡が絡むというか、引き上げると餡で濡れているというような状態。そこを前歯でくしっと千切ってずぼぼぼっと啜りあげる。途中野菜など暴れるところは、箸でアシストしながら放り込み、咀嚼を始めます。野菜がぐしゃりとすり潰される感覚と、餡が滑りつつ全体広がる感覚、そして麺のクチクチと安易に潰れてゆく感覚などさまざまなものが、一瞬にして合算されて、喉元を通り抜ける・・・旨しな瞬間。
<餡掛けのマイルドさ、炒めオイルの香ばしさが滲む穏やか大衆醤油スープ!>
ゆるゆるトロトロ餡かけと、ベースの醤油スープは、あっという間に混じりあってしまいました。ベースの味わいは不明ですが、天津メンにて一度確認済。いわゆるあっさり醤油味です。
しかしトロトロ餡かけの味わいに完全に支配された全体感覚でして、多くは上述とかぶるので割愛しますが、明らかに天津メンのときよりは、ベースの醤油×餡の醤油が混じって、味わいとしては少し濃く感じるものがあり、かえって食欲が増したような印象です。トッピングの味が加わることを想定して、ベーススープは薄めなのだろうと、改めて感じ取った次第です。
総じまして、「昼時の微睡みにしっくり来るトロトロ餡掛け!お値打ちワンコインもやしそば!」と言うそのまま何の捻りもない感想でごめんちゃい。モヤシソバ自体、あまり失敗しないメニューだし、調理系としてはお安めの設定だから、最近になって食い続けているけど、これが中々飽きないのです。たぶんまた明日も都内のどこかで「もやしそば」を食ってると思う(笑)。また別の中華麺メニューに興味がわいたら、また「中華キラク」さんへ戻ってきますよ。それにしても、先客のガテン系兄さんたち・・・食うのが早い!。オレも少しは早さに自信があったんだけど、タンメンの固形物はとうに完食しきって、餃子ライスを食べつくそうという感じ・・・。まさに、日本を作ってるのはこういう男たちなのかもしれない。きっとジョージア缶コーヒーが似合うぜベイビー!ということで、まとまり切れませんでしたが、最後にとっとと詠って締めたいと思いますー。
晴天も
蒼さ冷たき
雲早く
体温め
トロトロ餡掛け
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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