【高円寺ワンコインラーメンシリーズ 番外編】
またまた今回も高円寺で街中華をもとめてぶらぶら。というかふらふら。平日早朝５時に朝ラー求めてこちら「大公」さんへとやってまいりました。格安ラーメンあるっていうのもあるけど、ちょっと朝一番でやっかいな仕事が待ち受けているために、その気合い入れも兼ねての訪問ですが、さすがにまだ夜明け前だから暗いし寒いー。眠たいのもあってふらふらだったのですが、なんと環七沿いには、これから遠くの現場へ向かおうとするガテン系の方たちの為に営業しえいる店があるのね。「大公」さんもその一つというわけです。
入店時、先客４名。店内は中華屋というより、とんかつ屋と言ったような揚げ物の匂いに包まれております。それもそのはず、この時間帯にダラダラオヤジさんが既に上機嫌だ。非常に羨ましき酔いどれ客が唐揚げつまみに、ビールをあおっているシチュエーション。厨房で一人オペレーションのおばちゃんと楽しく会話をされてます。その一方で、これからの力仕事のエネルギー補給なのか、ガテン系客向けに続々と揚げ物定食系の注文を処理しておられます。ここは一体何屋だと感じつつ、恐る恐るタイミングをみて私の注文を飛ばしました。メニューを見て予習通りの「カレーラーメン」を注文いたしました。朝にカレーを摂取すると脳にはいい刺激らしい・・・（本当はチキンラーメンってメニューがすごく気になってる！まさか日清食品？んなわきゃねぇーか）。
ところが私の情報が古くて・・・５０円値上げしてた。【高円寺ワンコインラーメンシリーズ】をこれまで貫いてきたのだが、思わぬところで頓挫した次第。今は５５０円でございます。まあそれでも安い。高円寺の朝ラーとして有名なのは「タロー軒」なんだけど、それでも６００円以上はするもんね。よく頑張っていると思えます。
＜クリアリーなカレー風味！ライスより麺が似合う大衆系スープ感覚！？＞
大衆的な中華屋でカレーラーメンと言えば、定番カレーに家庭的なカレールーがのっただけのシンプル＆レトロな一杯がでてくるものと思い込んでた。予習でもカレーラーメンの写真を見つけられなかったのもあって、配膳の瞬間は少し驚きました。それがこの麺顔。
レトロには違いない。しかし初見は「塩系ワカメラーメン」かと思えるほどに、カレーはサラサラしていてスープに完全に溶けて一体化したような感じ。それにしても、他に「わかめラーメン」ってのが同一価格であるのに、カレーでこのワカメ量なら、それだと一面にワカメが投入されておるのだろうか・・・・。わかめラーメンというのも謎メニューに思えてきました。
味はシンプルな構成かな。塩ラーメンスープに、カレーパウダーを溶かし込んだ感じの仕上がりに、ワカメから滲み出る風合いが混じるといったもの。うー・・カレーにワカメ。早朝にラーメンというミスマッチな出会いに、さらに輪をかけます。早々にワカメを処理して、カレースープに集中することとしました。
実はちょっと懐かしいような、斬新のような味わいです。学校給食であったカレースープにちょっと似ていて、風味で野菜を頂いていたような、あのライトな味わい。ベースの鶏がら豚肉の煮出しに、多少の調味料の余韻が塩気を感じさせますが、その上にカレーパウダーが味の塩気輪郭を明確にしたような味わい。コクはライトだけど、塩気で目覚めると言う感じです。その一方で斬新に感じるのは、やはりスープ感覚でしょうか。よくガストの朝食なんかに行くと、ドリンクバーの横にスープコーナーがあるのですが、時々カレー風味のが出てくるんですよね。あのちょっと薄めで朝向けに単調な味わいにも、通じるものがあります。
改めてメニューを見直すと、実は「カレーライス」がちゃんと別メニューで独立しております。なんだそれだったら、カレールーあるじゃん。それをそのままかけてくれー・・・と一瞬思ったけど、きっと公正取引価格と原価計算をきっちりと行った結果でありましょう。
＜ちょいと懐かしさを覚える学食感覚の馴染みあり・・・多加水柔らかな麺＞
全体的にこれも懐かしさや馴染みを感じさせる仕上がり感です。縮れと言うより捩れと言ったほうが近いボコボコとした形状で、加水は高めなイメージ。少し透明感があったりして、密度感もわりとライトです。なので風合いというよりは、滑らかさや弾力を楽しむ系統ですが、モチモチ度合はやや低めで、スパスパと容易に前歯で切り込める感じで食えます。
湯で加減としても、柔らか目なイメージでこれがここの主張なのでしょう。湯で加減を幾度も確認している丁寧さが私の目にはちゃんと入ってきました。カレーに絡むというより、カレー風味に濡れるといった感じで、ずぼぼぼっと勢いよくすすり上げると、口当たりもライトだし、表面もツルツルなのでとても高速に喉元を駆け抜ける感じで、シルエットは低めな食後感覚と言えましょう。
＜熟成感あるバラ肉チャーシュー！そしてカレー味に寄り添うワカメー＞
やはり個人的には、こんなにワカメは要らないと思うのだが、これも愛情と受け取りましょう。個人的にはワカメに合うのは味噌だと思っているけどね・・・。その反面、カレーにゆで卵という組みあわせは実に良いね！判個でもあったらラッキー！と思ってたんだが、スライスだったりします。
実はチャーシューが実にしっかりしています。昔ながらの濃いめの醤油ダレに付け込んだタイプ。表面が深い色にそまっていつつも、ちゃんと中まで塩気が染みこんでおります。部位は明らかにばら肉で脂の甘みと、醤油ダレの塩気のバランスがとても良く、酒にもご飯にも両方合うタイプです。秀逸なのは、一番外側で皮に近い部分の脂までキープした作りになっており、そこがタレに染みこんでいるわけだから旨いのです。
総じまして、「オヤジ感性に沁み入る昭和レトロなスープ系カレー味！」と言う何だかんだいつも捻りのない感想まとめでごめんちゃい。今回、いろんな意味で計算通りに行かなかったような気がしますが、これこそが食べ歩きの醍醐味というやつで、朝から面白さも味あわせてもらって感謝。朝ラー食い終えて、またＪＲ高円寺駅へと向かい出先に向けて出勤しましたー。まだ余裕で座れるほど朝早い時間帯。徹夜呑み千鳥足のサラリーマンもまだいたりして・・・・高円寺の朝はだんだんと明るくなってゆきます。そんなちょっと寒かった朝の記憶として最後に詠って締めくくります！。
暗い朝
放射冷却
襟立てて
目指す環七
朝ラー看板
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
- 作者: 町中華探検隊,北尾トロ,下関マグロ,竜?超,清野とおる
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