<遠くから足を運ぶ価値ある限定の一杯>
やっと念願かなった「道有楽」への訪問。この店は長年大きな宿題だった・・・。有給使って、半日いろいろ精密検査をしてもらって・・・なんとかクリアできた為、もうその後、直行してしまいました。いわゆる自分へのご褒美として、時間と交通費を有意義に使わせてもらいまいしたわー。訪問前に予習もちゃんとした。
この店は、パチンコ屋の駐車スペースにあるので、クルマでも心配ないこと。
そして食うなら月毎の限定を食うべきだということ。
さらに、限定を頼む前はちゃんと店主に、食券を買う前に「限定できるか(OKか?)」の確認を入れること。
頭に叩き込みました。
でも実際に訪問すると拍子抜けですね。とてもご店主が気さくで、人懐っこくて・・・・。限定OKですか!?と尋ねたら、いろいろ説明してくれたけど、券売機の近くにあるテレビの音が大きすぎて、ハッキリと聞き取れなかった。でも顔が笑っているので、勝手にOKなんだと解釈して、「限定」ボタンを押して着席です。とは言いつつ・・・1400円もするんですけどーーー(汗)。
【イベリコパーコーの魔力!カレー衣で食欲に点火!爆食モードのスイッチオン!】
入店時の緊張も解けた頃、落ち着いて店内を見渡すと、まさしく「御店主の城」という感じです。網に数々のお玉やフライ返しなどの小物が差されており、いかにも使いやすそう。カウンターにいろいろ注意書きがあるけど、これは優しさから出たものだね・・・・一部、細かすぎる?と思うけど(笑)。花粉症時期には近寄れないかも。その割には、やはり男の城という感じで、多少の埃っぽさはあるけど、それもこの店の味わいというやつで、悪い気がしません。さて、今回は限定の一杯ですからね・・・・・少しばかり時間がかかりましたが、かえって楽しみが増すというもの。15分少々かかったところで、配膳が完了です。
その配膳の瞬間は、まさしく「パーコー祭!圧倒的!」という感覚ですよこれは!。ボリューム、肉厚さ、カリカリ度、そして香り・・・。パーコーの存在感がすごい!。もうスープとか麺とか関係なく、パーコーからガッついてしまいました。イベリコ豚がうまい。スープを一部吸い込んでいるのですが、それが肉にも衣にも、染み込み出しています。肉の味わいがいいねーーーー。柔らかさの中に歯ごたえがあって、豚のラード系の澄んだ旨味と赤身の深みが実によく感じられます。「やっぱりイベリコは違うでしょ!」・・・とそばにいたのが気づかなかった店主が、私に語りかけてきます。もちろん、その通りと答えますが、「肉の味が深いです・・・」となんとなく口をついた言葉に、店主がとても嬉しそう。「それなりにしますからね(値段)」とのこと。いやー・・・今回は「パーコー麺に開眼してしまったかもです。
また衣がうまい!。カリカリサクサク状態に、少し汁が混じっているところが絶品!。軽い歯ごたえの儚さに・・・芳醇な旨味の混じり合いが交錯する瞬間です。カリカリが、半分程度ふやけたところが、妙に美味しい!ふやけてもカリカリさが残ってるようにも感じるし、また新しい風味が生まれたりして、そこがたまらんのです!!。
さらに付け加えるなら・・・・「カレー風味」の衣は、ずるいほどにうまい。これが食欲を点火させるキッカケにちがいないです。多少スープでふやけた、カリカリのカレー風味衣。肉にも表面的に染み込み、肉汁と混じり合い溢れる。もうこれはうまいはずです。冒頭で、1400円という価格でビビってたオレですが、コスパとしては引けを取りませんかな・・・・。
【じんわりと豊かで明るい丸鶏エキス!パーコーのエキスもじわじわ溶けて旨し!】
スープがすっかり後回しになってしまいましたが、これがなかなか・・・シンプルのようでカオスな旨さ。丸鶏の旨味と、パーコーの揚がりの香ばしさ、そしてカレー風味のアンサンブルです。見た目は、とってもしとやかな丸鶏のスープ感覚。事実、その芳醇さが突き抜ける感覚で、丸鶏らしい豊かな旨味とさらりとした脂の感じがさすがです。醤油ダレも今回は下支え役に徹しているようで、塩気の角を立てず、ほのかな熟成風味を発する程度に収まっております。
しかし後半からジワジワとパーコーの旨味が浸透してきて、霞が生まれます。最初にイベリコ豚肉の甘みと揚げられた香ばしさのハーモニーが伝わりますかな・・・・。そこへ、間髪入れずカレー衣の風味がジワジワと滲む感覚。これはうまい。あっさり系のスープに、ブラックペッパーや辣油を少しだけたらすと、別格にうまくなることがあるあの感覚に近いものを感じます。
ともあれ・・・最後は丸鶏エキスにカレーが混じるスープ印象で閉めることとなりますが、全て完飲してしまいました。
【締まりと滑りの良いボコボコ平打ち麺! パーコーのプレゼンスを受け止める!】
パーコーとスープに気が行ってしまってますが、麺が侮れない。引き締まりがあり、密度感が高い多加水系のプチ平打ち麺。全体的にボコボコとしていて、縮れというよりナチュラルな捩れ方が綺麗な感じ。この形状がうまい具合に水菜を絡めるので、それがまた踏みと歯ごたえに別のアクセントを与えます。
前歯当たりとしては、ややハードなクッチリとした感覚。熱ダレしにくく、またスープの吸い込みも控えめなんだけど、それがちょうど良いかも。丸鶏の透明な脂だけ貼り付かせて、するすると啜り切れるところが秀逸です。グルテンの風味もそこそこ印象的で、衣のカレー風味とマッチングはあったかもと感じます。奥歯へ運び込んだら、しっかりとヌチヌチとした感覚も残っているし、好きなタイプの麺。つけ麺にしてみると、もっと個性が発揮できる印象です。
また言わずもがな・・・・啜りがいい感じ。表面の光沢感とスープの粘度の低さからして、口当たりから喉越しまで一気に駆け抜けます。しかし、熱をかなり蓄積するから、口の中をやけどしないでね・・・・。
総じまして、「美味いものエキスの掛け算で無心にさせる一杯!」と言う感じですかね。今回は・・・かなり「食うことに夢中」になってしまったかも。これなら通う人続出するの分かるわ・・・。ミイラ取りがミイラになってしまうかもです。さて・・・帰り替えけに、ご店主が私に言ってたことが、ようやく分かりました。表の立て看板を見て気付きました。今回の私の訪問タイミングは昼だったんだけど、今回は昼と夜で限定のトッピングが違う模様。しかし、私の昼訪問タイミングでは、夜の部の限定を昼に前倒して提供してくれたんですね。それを伝えておられたのか、ご店主は。誠にありがとうございます!。次はいつ訪問か分かりませんが、必ず再訪を果たします。その頃は、どんな素晴らしい限定品が出されているのかと、想像するだけで楽しい!。いつまでも頑張ってほしいと思います。ということで・・・・なので詠います!
長雨と
長い渋滞
分け入りて
丸鶏エキスで
しみじみ安らぐ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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