<身代わり不動尊そばでひっそり営業中ー>
やっと雨が上がりまして、久しぶりに空の青さを感じますねー。そんな陽気だった休日に、ちょこっと新宿に用事があり、ついでに少し早めに出て、散歩がてらラーメン店の新規開拓!。これしかやることないのかワシ・・・。しかし、天気がいいと散歩もそれだけで楽しいものです。散歩に飽きたら落語を聞きながら歩くのが、私の密かな楽しみ。ニヤニヤしながら歩くオヤジは、はたからみれば気持ち悪いと思われます。そうこうしていると途中、身代わり不動尊を発見し、こんなところに、こんな広くて青空を感じる場所があったことに驚きです。
さて、今回のターゲットは「らーめん華屋」さん。上北沢駅からちょっと歩きます。丁度、甲州街道と首都高の入りくりのあるポイントにあって、クルマしか行き交わないようなイメージの立地。クルマはガンガンとアクセルを踏み込むポイントみたいで、ガンガンと通り過ぎていきます。見るところ駐車場も見あたらないし・・・昼は厳しい立地条件かもと少し心配になります。時々、付近の住人がジョギングとか犬の散歩などしており、「新しいらーめん屋ができたんだー」なんて目線を送る光景はありますが〜。ともあれ、開店タイミングに丁度ついたので、入り口でばったりとご店主と遭遇。どうぞどうぞと中に入り、新店舗の真新しい雰囲気などを楽しみながら、しばし何を食おうかと考えます。ま、ここは定番でいきましょう。今回は、「華屋ら〜めん」とさせていただきました。
【ぴったりピントが合った感ある醤油清湯!程よい煮干しの甘味エキスも滲み誠実さ溢れるー!】
新しい店は、入ると凛とした真新しさが気持ち良いものですが、こちらはそれだけにとどまらず「生真面目さ」が何となく染み付いているような感じ?。また、御店主には食の業界に入って長そうなオーラが感じます。いい職人が腰を据えて、さあこれからというパワーがみなぎりますねー。しかし、BGMはいたってライトな感覚で和める大人のJAZZが流れますー。これは、夜だったら尻が重くなりそう(笑)。券売機がない分だけ、店の中がとても落ち着いた感じがします。やはり飲食店は、こうでなくちゃね・・・・、と思っているところに配膳が完了。空中で気をつけながら・・・ゆっくりとキャッチして、いざ実食がスタートです。
さてその麺顔。とってもオーディナリーでシンプルな中華そば・メンマがなくてその代わりカイワレが投入されております。これだけ見ると普通の一杯なんだけど、その王道な姿の中に、いちいち質感を感じるポイントが込められております。一口すすってみて・・・これは「柔らかい系の煮干しそば」かもですね。
まず最初に、煮干しの柔らかい甘さが広がります。全くくどくなくナチュラルな風合いが広がります。香ばしいより甘さ。そしてニボニボの苦味は封印されており、スムースに味わえる感じは、子供でも抵抗ないくらい。魚介のタレの綺麗さが際立ちますし、さらりとしているとこも妙に気に入ってしまいました。スープはレンゲで味わうのと、丼に口を直につけて味わうのとでは、違う感じがするのは私だけでしょうか?。レンゲでは煮干しは甘く芳しい感じだったのが、丼直つけで味わうと、どこかしら香ばしさが強めに感じる次第です。これは煮干しの香ばしさか、はたまた醤油ダレのそれなのかは不明ですが、ともあれ優しい魚介感が好印象です。
一方で鶏を始めとする動物系の主張もそれなりに。鶏油はすっきり系で控えめな主張ですが、コクがすっきりしていて・・・・俗に言う「キレがある」タイプかと勝手に推察します。スープは熱々なんですが、徐々に滲む麺の風合いも別の切り口で、コクを深めます。冒頭で見た目すっきりタイプなスープが、後半以降は誠にカオスな旨味の渦。王道の中華そばって・・・奥深しです。
【芯を感じずとも全体的にクッシリ感!淡いクツクツ感覚と、汁吸い後のしなやかさがナイス!】
質の良い麺ですねー。これまでに数多食ったことある風合いですが、かん水による麺の伸びやかさと、微かな引き締まりを覚える感じがいい感じです。別に芯を感じるような風合いはないのですが、ややカスっとしたグルテンの感覚なども、スープに合っている感じがします。特別な感覚はなくとも、質実な感じは確かにある・・・・そんな抽象的な感想です。
前歯の千切りがとてもすっきりとしていますねー。はっきりとクツクツっという感じはないのですが、それに近いものはある。ほのかに淡く、クツクツとした切れ味が心地よいです。それにリズミカルにスパスパと切れる感覚が快感に近いかも。奥歯へ運び込んで臼歯でプレスするときも、クチクチっと短いタップで潰れ込む。そしてスープと相まって味わいを覚えるような感じ。
すすり上げもなかなか蕎麦ライクでズボボボっと捲り上げる感じ。しかも、後半になると汁を適度に吸い込んで滑らか・・・・しなやか・・・にすすり上げられる。表面に貼りつく動物系の油がより滑らかに仕上げます。嗚呼・・・・大盛りにしておけばよかった。
【味も形も美しく整った定番のロース肉チャーシュー!必要十分の質と量】
メンマはなくとも不可思議さはないです。カイワレも麺と絡んで面白いアピールをしますしね。わずかばかりの薬味ネギが、妙に心地よいです。味も歯ごたえも。開店間なしということもあるのか・・・・切りたてというかシャキシャキしていて、香りが良い。
綺麗に成形されたチャーシューがいいね。しっかりと熱通りされてても、ほのかにピンク色。見た目はスカスカとしていそうだけど、味わうと実はそうでもないです。スープを吸い込んで、中の脂が緩んで甘みを与えるという感じかな・・・・。周囲は軽くタレが染み込んでますが、全体的に薄味でスープの吸い込んだ塩気だけで十分美味しい。これはチャーシュー追加でも良いと思うけど・・・・オプションで「角煮」があるという意外性も面白い。なかなかご店主のセンスを感じさせるポイントですね。
総じまして、「思わず応援したくなる質感と誠実さが溢れる一杯」と言う感じですかね。いやー、こういうシンプルなメニュー展開で、しかも奇をてらわない真面目な醤油らーめんは、本当に和むものですよ!。立地は厳しいかもですが、質感はとっても高く感じるお店。もともと規模を追求せず、コアな客をがっちり掴むなら、このままでもいいかも。ここは間違いなく、また来たいと思いました。次回はつけ麺と対峙したい次第。とてもいい店と感じましたので、この界隈に何か用事でもあれば、ふらっと立ち寄ってはいかがでしょうか。ご家族でもいいかもです。・・・・ということで、店の関係者かと疑われる前に、とっとと詠います!
休日の
長雨上がり
薄日さし
気持ち和らぎ
煮干しも泳ぐ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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