渋谷は、実は懐かしい街なんです。関西から就職のために上京してきて、花の都大東京!と思えば赴任先は、千葉県我孫子市。そこで半年過ごしてなんだかなーーーーって思ってたら、いきなり異動で東横沿線に住むことになりましたので、若いうちはとても楽しい一時期を過ごした街です。日曜日の午後6時からでも、誘いがあれば飲みに出かけた街。今ではそのエネルギーが信じられません。そんな有り余ったエネルギーは、世代を超えてでも、今ひしひしと感じられるのです。しかし唯一変わったところと言えば・・・外国人の多さかな。中国をはじめアジアの方が一気に増えた気がする。それに・・・ラーメン屋は以前も多かったけど、こんなに多かったっけ!?と思うほど。時代が変われば少しづつ推移していくものなんでしょうね。
- 作者: しぶやコンシェルジュの会
- 出版社/メーカー: クムラン
- 発売日: 2016/02/01
- メディア: 単行本
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<豚骨の凄み感じさせつつも、どこかスタイリッシュなお店>
・・・・などと考えながら、今年の連休中は、予定外の家族サービスに勤しみました。身体と財布が悲鳴を上げそうです。今回は、子供が映画に連れて行けと言うのでお付き合いで渋谷に進出。大人がついて行けそうでない内容なので、子供だけ映画館に放り込んで、私はフリータイムを獲得しました。渋谷界隈で目ぼしい店はカバーしたつもりですが、神泉エリアで宿題を残しております。その名も「麺の坊 砦」さん。サラッと博多豚骨風をすすってみようと長い坂道をテクテクと歩きますが、もう額に確実に汗を感じる季節感ですね。ビールもいいけど、キンキンに冷えた冷酒も捨てがたい〜。
【意表を突く香味野菜エキス!単なる鶏白湯でない香ばしい清涼感がとても斬新!】
連休中でも通し営業というのは偉いね!がら空き状態でも活気を忘れないところもいい感じ! まずは冷酒を注文して、これから何を食うか、火照りを覚ませながら考えます。単に豚骨食って帰ろうと思えど、替玉をせずに立ち去れない性分です。つけ麺で趣向を変えようという考えもありましたが、なんだかそそる・・・豚骨屋の意表を突いた鶏白湯麺。期間限定ということもあり、そいつをチョイス。今回はその直感が冴えていたかも!
飲みながら待つとイラつくこともないので、あっという間の配膳に感じます。さてその一杯は、なんだか最近目立つ濃厚クリーミィな風貌とは少し違う、脂と出汁が効かされたオイリーなニュアンス。そして、ほんのりと醤油ダレを感じるような半濁りな状態です。面白いなと感じつつれんげを差し込んで、カラーを再確認した後、クチへと運び味わうとその瞬間、ビビビビーーーーーっと瞬間的に感動が走ります。
『めっちゃ香ばしいやん!』
最初は、セロリか何か溶かし込んでいるのかと思うほどの野菜系の清涼感!しかし味わい出すとその香草野菜系の味わいは、まるでターメリックが溶け込んでいるのかと思うほどです。そいつがまた食欲を刺激して鶏煮出しの重さを一切感じさせず。エキス感が濃ゆいのにグイグイゴクゴクと飲み干してしまいます。これは不思議な鶏白湯感覚。
そしてそのベースの鶏煮出しですが、モミジ系のコペコペと貼りつくようなコラーゲン感覚は薄く、鶏ガラ全体を丁寧に煮出した感覚。エグミは一切なくてまろやか。醤油ダレは実際入っているか不明ですが、まろやかな塩気には、きっと貢献しているのでは?と密かに睨んでおります。全体的には、博多豚骨風の煮出し方と似ているスープ感で、ベースの出汁でまろやかに食わせるタイプ。とにかく、動物感ぶち込んだのではなく、さらりと感じる余裕度合いがいい感じです。
【さすが極細ストレート麺の専門店!博多豚骨気分で鶏エキスを持ち上げる風味豊かさがナイス!】
イメージ的には、太い博多麺。加水のやや高い博多麺という感じで、これがなかなか淡いクツクツとした歯ごたえと滑らかなスベリが両立していて、かなりナイス!小麦の熟成したような風味感が、まったりした鶏白湯には非常にマッチいたします。細麺ならではの、毛細管現象と脂の貼り着きがありまして、いつも食っている麺よりはジューシーに感じると言ったところです。
奥歯では束になっても綺麗に横ズレするように、プチプチプチと潰れる感じ。こう言う博多豚骨系の店ではご法度の大盛り提供は、やはりこの一杯でも対応不可でして、お腹の具合と相談して、後で替え玉を注文するスタイルです。しかし、替え玉が150円しまして、これをやると英世一枚オーバーになってしまいますので、今回は自重しました。
【鶏コンフィと豚ロースの二種チャーシュー!野菜と味玉で雰囲気もさらに持ち上げ!】
トッピングは、二種(鶏&豚)チャーシューとキャベツ、味玉ハーフに、大判の海苔一枚という感じ。そして薬味に青ネギ。900円するので、できれば味玉をハーフではなくホールでくれると有り難みが増すと言ったところか。それでも味玉はなかなかの薄味のようでも味がしっかり染み込んでいて、卵黄のタレ具合といいまろやかな味わい。酒のアテにもなる高品質。またキャベツが嬉しい。まったりな濃ゆい鶏白湯スープの中で、一つの箸休め的な役割を果たすし、また甘みがあるのでスープにも野菜汁が溶け出して、いい影響を与えているかも。
鶏は胸っぽいコンフィの仕立て上げで、最近でこそ珍しくもなくなったけど、やはりこのあっさりとした鶏の味わいの中に、薄っすらとした塩気が効いて、何個でも食えそう。一方の豚はロースっぽい部位で周囲はしっかり目の醤油ダレが染み込んでいるタイプ。スープと同等かやや強めの塩加減でこれまた白飯と絶対に合うはず!少しスープとチャーシューを余らせて、白飯を投入して雑炊チックに食うと美味いかもしれません。
【日本酒:立山】
冷酒と常温、そして燗が選べまして変形した徳利で運ばれてきます。居酒屋でも普通にあるラインナップ「立山」ですが、味のスムースさ、引っ掛かりのなさはさすがです。途中で甘ったるくなることもなく、水のように飲み干せるタイプ。糖分の残り香が低めで、個人的には好きなはず。できればもう少し冷やして、キンキンなところをQ〜〜っとやりたいところですかな。麹感覚は感じないけど、辛口のキレはさすがです。550円ということですが、できればもう少し量が欲しかったかも。猪口ひとくち分、ちょうど足りないところが勿体無いイメージです。きっちり1合測ってるのでしょうが、グラス+ミニ枡で溢れる部分に相当するものが、ちょっと物足りないかも。
総じまして、「舐めてはいけない豚骨専門店の濃厚鶏白湯!是非レギュラー化を請う!」と言う感覚で、正直驚いてしまった次第です。正直言って、最初は豚骨専門店で血迷った鶏白湯かも?と不安がよぎったものの、逆転タイムリーヒットのような爽快感。このつけ麺バージョンも期待できそうですが、そちらは煮干しエキスが加わるとのこと。一風堂関係者とあって豚骨一辺倒かと思ったんですが、拡大展開できるテクニックは十分に感じました。商品開発力には敬服いたします。できれば・・・日本酒の方もバリエーションを少し増やしていただければ、個人的にはありがたしということでごめんちゃい。ということで・・・・なので詠います!
晩春の
直射日光
目に差して
坂を登りつ
若葉が沁みる
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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